スーツに付着するうっとうしい「ホコリ」。
ホコリは残念ながらどんなスーツにも付着してしまいます。
スーツにホコリが付着し、なかなかホコリが取れず困ったことがある人は多いと思います。
特にブラックスーツやフォーマルスーツは色が暗いスーツはホコリがついていると目立ってしまいます。
ホコリを放置すると「汚らしく」、「古臭い」、「清潔感の欠けた」印象になってしまいます。
ホコリが付いていると高品質なスーツであっても、高級感がなく、またスーツの傷みの原因につながります。
スーツにホコリが付着してお困りの人は選ぶ素材によって、ホコリの付着を軽減させることができます。
うっとうしいホコリが付着する原因、取り方、防止策をご紹介します。
1.スーツに付着するホコリってそもそも何なの?
ホコリとは衣服や布団から出た繊維が絡み合うことで発生します。
室内だと衣服や布団から出た繊維にダニや頭皮、カビが絡み合い、スーツに付着します。
外だと花粉や菌が一緒に絡み合い、スーツに付着しています。
そんなホコリがスーツに付着していると周囲は不潔で清潔感がないと感じてしまいます。
見た目の印象だけでなく、ホコリは衣服の虫食いや傷みの原因にもつながります。
スーツに付着したホコリはなるべく取るように心がけなければなりません。
2.スーツにホコリは何故付着するの?
スーツだけでなく衣類にホコリが付着する原因は「静電気」です。
衣服に帯電した静電気によりホコリが付着してしまいます。
特に冬場は乾燥しているためホコリがスーツに付着しやすいです。
ホコリを防止するにはホコリの付きにくい素材を選ぶ、静電気が発生しにくい洋服の組み合わせを心がけることが重要です。
3-1.ホコリの付きやすい素材、付きにくい素材ってあるの?
ホコリが付着しやすい素材は静電気がたまりやすい素材、毛羽がある素材です。
毛羽がある素材は毛羽にホコリが引っかかり落ちにくいためです。
静電気は異なる素材がこすれて発生します。
素材以外にも洋服の素材の組み合わせを考えることも大事です。
◇ホコリが付きやすい素材
■化学繊維
ポリエステル、アクリル、ナイロンetc
◇ホコリが付きにくい素材
■天然繊維
ウール、綿
化学繊維や化学繊維と天然繊維が混ざった混紡素材などはホコリがつきやすい傾向があります。(ウール×ポリエステルetc)
スーツだとウール×ポリエステルの混紡の生地よりもウール100%生地の方がホコリが付きにくいです。
ホコリが気になる方はウール100%、混紡素材の場合はウールの比率が多いものを選ぶようにすることでホコリの防止策になります。
3-2.静電気が発生しやすい組み合わせとは?
静電気は素材の組み合わせによって変わります。
衣類がこすれた際に電気が片方はプラス、もう片方はマイナスに電気をおびることがあります。
プラスとマイナスに帯電しやすい素材がこすれて起こるのが静電気です。
同じような性質の近い素材のものであれば静電気は起きにくいです。
◇衣類の帯電性質
■プラスに帯電しやすい順番
ナイロン、ウール、レーヨン、絹
【ウール100%】スーツ・コート・セーターは良い?ウール素材の特徴をご紹介。
■帯電しにくい
綿
■マイナスに帯電しやすい
アクリル、ポリエステル、アセテート、麻
【スーツ生地にポリエステルを入れる理由とは?】メリット・見た目・着心地・評判をご紹介。
スーツの場合、ウール×ポリエステルやウールのスーツにポリエステルのシャツの組み合わせは静電気が発生しやすいので注意が必要です。
3-3.ホコリの防止策
ホコリの防止策として静電気がたまりくい素材を選ぶことが重要です。
①.スーツではウール×ポリエステルの混紡素材でなく、ウール100%
②.毛羽がなるべくないクリアな表面感なもの
③.シャツはポリエステルでなく、綿100%
④.靴は革底の革靴
4.スーツに付着したホコリの取り方はどうすればいいの?
ホコリはどんなにケアしても付いてしまいます。
ホコリをとる方法としてエチケットブラシやブラッシングの方法があります。
ホコリを取るために粘着テープやコロコロを使う人がいますが、繊維を傷める可能性があるのでおすすめはしません。
ホコリをとるならエチケットブラシやブラシでとるようにしてください。
◇ブラッシングのメリットとは?
スーツは外気に触れるだけで繊維の間にホコリやチリが付いてしまい、虫食いや傷みの原因になります。
着用後であれば繊維が必ず乱れてしまいます。
ブラッシングをすると乱れた繊維が整う。
汚れが落ち光沢が出る。
スーツを長持ちさせることができます。
スーツを3年、5年と長く使うとすればブラッシングは欠かせません。
◇ブラシの選び方
洋服ブラシといっても種類があります。
おすすめの洋服ブラシは馬毛、豚毛の天然素材を使ったブラシが静電気が起きにくいためおすすめです。
なかでも馬毛を使ったブラシは豚毛よりも柔らかく細かいため、イタリア製の生地やシルクやカシミヤといったデリケート素材のブラッシングに向いています。
豚毛よりもお値段は高いですがスーツを長持ちさせるには馬毛がおすすめです。
洋服ブラシは大切なスーツや衣類を守る大事なものです。
購入するなら品質の良いブラシを購入することをオススメします。
価格:5,500円 |
◇ブラッシングの簡単なかけ方のポイントとは?
■ブラッシングの4つのポイント
①.ブラシは縦から下にかけてかける
②.力任せにせず、優しく撫でるようにかける
③.出来る限り着用後はブラシをかけるように心掛ける
④.襟裏や脇の下も忘れずにかける
ブラッシングをするだけでクリーニングの回数を減らすことができ、スーツを長持ちさせることができます。
【フォーマルスーツは絶対に必要】賢い買い方とは?ブラックスーツではいけないの?
いかがでしたでしょうか。
スーツのホコリの原因、取り方、防止策をご紹介させて頂きました。
ホコリはスーツの印象を悪くしスーツを劣化させてしまいます。
ホコリの付着が気になる人やスーツを長持ちさせたい人は出来る限りホコリの付きにくい素材を選ぶことが重要です。
【百貨店に多いスーツブランド10ブランドまとめ】五大陸、ダーバン、ブルックス、マッキントッシュ、リング、ティモシー 、リチャードジェームスetc
【スーツ量販店】青山・AOKI・はるやま、どこで買うのが正解?特徴をご紹介。