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※記事内の画像はAI作成によるイメージです。実際の店舗や商品とは異なる場合があります。
※価格は2026年9月時点の情報です。最新価格は必ず公式サイトでご確認ください。
仕事、就活、冠婚葬祭。スーツが必要になったとき、真っ先に「スーツ量販店(紳士服チェーン)」を思い浮かべる方は多いでしょう。
ただ、ひとくちに量販店と言っても、「洋服の青山」「AOKI」「はるやま」のような総合大手から、「SUIT SQUARE」「SUIT SELECT」「P.S.FA」のような若い世代向けの店まで、種類はさまざまです。
「結局、自分の目的に一番合うのはどのお店なのだろう?」
この記事を読むと、主要スーツ量販店8社の特徴・価格帯・向いている人の違いと、店選びより大切な「安っぽく見えないサイズの選び方」がわかります。「はるやまとP.S.FAの違い」「SUIT SQUAREとSUIT SELECTの違い」など、よく聞かれる疑問にもお答えします。
本記事では、数千人以上のお客様のスーツ・シャツの採寸に携わってきた実務経験と、各社の公式情報をもとに、目的別の選び方を解説します。
📑 目次
【結論】スーツ量販店は「目的」と「求める印象」で選ぶ
結論として、スーツ量販店はブランド名ではなく「どんな場面で着るか」で選ぶのが失敗しない近道です。大手同士でブランドの格に大きな差はなく、最終的には「サイズが合っているか」で見た目の印象が決まります。
| 目的・ニーズ | おすすめの選択肢 | 代表的な店舗 |
|---|---|---|
| 急ぎで一式揃えたい・安心感を重視する | 大手総合量販店 | 洋服の青山、AOKI、コナカ、はるやま |
| トレンド感・細身シルエット重視/成人式・入学式・就活 | 若い世代向けの店 | SUIT SQUARE、SUIT SELECT、P.S.FA、ORIHICA |
| 店に行かずネットで揃えたい | 公式オンラインストア | 各社の公式オンラインストア(WEB限定品もあり) |
ここからは、各スーツ量販店の特徴・価格帯・注意点を順に解説します。
洋服の青山の特徴・価格帯
洋服の青山は、店舗数の多さと品揃えの幅広さが強みの最大手チェーンです。近くに店舗があり、まず1着を安心して揃えたい方に向いています。
紳士服業界では、洋服の青山・AOKI・コナカ・はるやまが大手4社と呼ばれます。2026年3月期の連結売上高では、AOKIホールディングス(1,945億円)が青山商事(1,890億円)を初めて上回りました。ただし、AOKI側は快活CLUBなどエンターテインメント事業を含んだ数字です。衣料事業だけで比べると、青山商事のビジネスウエア事業(1,242億円)がAOKIホールディングスのファッション事業(1,028億円)を上回っていると報じられています。「スーツ屋としての規模」では、今も青山がトップと考えてよいでしょう。
青山商事は「SUIT SQUARE(旧:THE SUIT COMPANY)」も展開しており、クオリティオーダースーツ「SHITATE(シタテ)」や、燕尾服・タキシードなどフォーマルウェアのレンタル「ハレカリ」も手がけています。
洋服の青山の主なラインナップ
- イタリアンクラシコがベースの高級ライン「HILTON(ヒルトン)」
- 本格的なテーラードスーツ「Savile Row(サビルロウ)」
- 上下12,980円の全世代向けシリーズ「みんなのスーツ」。カジュアル服のようなS・M・L表記(SS〜3L、WIDE体型用を含む全11サイズ)で、裾上げ済みのため買ってすぐ着られます。ウォッシャブル・ストレッチ・防シワ仕様です。2025年11月の発売から10カ月で累計11万着を突破し(同社発表)、日経トレンディ「2026年上半期ヒット大賞」アパレル部門を受賞しています
- ゆとりのあるシルエットの「REGAL」、細身の「PERSON'S FOR MEN」
- ストレッチ・ウォッシャブル・撥水などの機能性スーツ、「ACTIBIZ(アクティビズ)」
- 気軽に着られるセットアップ「ゼロプレッシャースーツ」、境界のないスタイルを提案する「MORLES(モアレス)」
- 大きいサイズから小さいサイズ、スリーピース・ツーパンツスーツ、フォーマルスーツまで
- 不要なスーツ等を持ち込むとクーポンがもらえる下取りサービス
注意点:店舗数が多いぶん、3〜4月の入学・就活シーズンは混雑しやすくなります。試着や採寸にじっくり時間をかけたい方は、平日や早い時間帯を狙うのがおすすめです。また「みんなのスーツ」はポリエステル100%です。手頃さと手入れのしやすさは大きな魅力ですが、ウールのスーツのような重厚感や上質な光沢を求める場面には向きません。
◇ ターゲット年齢層 全年齢層
◇ 通常価格の下限(目安) 約¥12,980〜
※12,980円はS・M・L表記の「みんなのスーツ」。号数表記のスーツは21,890円〜
2着目が割引になるセット割あり。※2026年9月時点・公式オンラインストア参考。最新価格は公式サイトでご確認ください。
AOKIの特徴・価格帯
AOKIは、洗えるスーツやパジャマスーツなど「機能性」と「着心地」に強い大手チェーンです。スーツを毎日着るけれど、手入れや疲れやすさが気になる方に向いています。
AOKIホールディングスは、2026年3月期の連結売上高で初めて青山商事を上回りました(エンターテインメント事業などを含む数字)。グループでは「ORIHICA(オリヒカ)」も展開しており、既製品のサイズが合わない方向けの「パーソナルオーダー」や、店舗限定の「クイックオーダースーツ」もあります。
AOKIの主なラインナップ
- デザイナー島田順子さんのブランド「JUNKO SHIMADA」、デザイナー監修の「MAJI」
- 自宅で洗える「洗えるスーツ」シリーズ
- 上位ラインには、SUPER150'sウールを使った「金のスーツ」(2024年春の発売時は87,890円)など
- 店舗限定のオーダー感覚スーツ「QQS(クイックオーダースーツ)」
- ビジネスカジュアル向けの「アクティブワークスーツ」「パジャマスーツ」
- 大きいサイズから小さいサイズ、スリーピース・ツーパンツスーツ、フォーマルスーツまで
- モーニング・タキシードなどフォーマルアイテムのレンタル、スーツの下取りサービス
注意点:アクティブワークスーツやパジャマスーツは人気ですが、ジャージー素材などで着心地を優先したラインは、商談や式典に向くドレッシーな見た目とは方向性が異なります。用途に応じてラインを選び分けましょう。
パジャマスーツを仕事で着ても大丈夫か、どんな場面なら浮かないかは、こちらの記事で詳しく解説しています。
AOKIパジャマスーツはダサい?評判と仕事で浮かないサイズ選び
◇ ターゲット年齢層 全年齢層
◇ 通常価格の下限(目安) 約¥21,890〜
2着目が割引になるセット割あり。※2026年9月時点・公式オンラインストア参考。最新価格は公式サイトでご確認ください。
コナカの特徴・価格帯
コナカは、動きやすさや洗えることに特化した機能性スーツの品揃えが充実したチェーンです。外回りが多い方や、スーツの手入れを楽にしたい方に向いています。
同社の発表によると、2026年3月末時点で「コナカ・フタタ」は149店舗です。関東を中心に展開しており、九州では「フタタ」の屋号の店舗もあります。同社は「SUIT SELECT」(173店舗)や、2着目以降はスマホで注文できるオーダースーツ「DIFFERENCE(ディファレンス)」(66店舗)も展開しています。
コナカの主なラインナップ
- イタリアンクラシックを日本向けにアレンジした「ドナート・ヴィンチ」
- 動きやすさを追求した「ULTRA MOVE」、1着で複数の着こなしができる「ULTRA MOVE 7WAY」
- 作業着やホームウェアとしても使える「ULTRA WORK SUIT」
- 自宅で洗える「ULTRA WASH」「SHOWER CLEAN」
- 大きいサイズから小さいサイズ、スリーピース・ツーパンツスーツ、フォーマルスーツまで
注意点:関東中心の展開のため、地域によっては近くに店舗がない場合があります。事前に最寄り店舗を確認しておくと安心です。
◇ ターゲット年齢層 全年齢層
◇ 通常価格の下限(目安) 約¥21,890〜
2着目が割引になるセット割あり。※2026年9月時点・公式オンラインストア参考。最新価格は公式サイトでご確認ください。
はるやまの特徴・価格帯
はるやまは、WEB限定の低価格スーツと、完全ノーアイロンシャツ「i-Shirt(アイシャツ)」が強みのチェーンです。できるだけ予算を抑えたい方や、シャツのアイロンがけを減らしたい方に向いています。
運営ははるやま商事で、西日本を中心に展開しています。グループでは「P.S.FA」、大きいサイズの「フォーエル」、「MORI ONE(モリワン)」、ドレスカジュアルの「TRANS CONTINENTS」も展開しています。
はるやまの主なラインナップ
- 低価格のWEB限定スーツ
- 素材にこだわったプレミアムスーツ「尾州織り」、環境に配慮した「サスビズスーツ」
- 組み合わせ自由な「カセットスーツ」、超撥水&ストレッチの「クリアエフェクト」
- ファイテンとのコラボスーツ、夏のベスト+スラックススタイル「ジレパン」
- アイロン不要でストレッチの効く完全ノーアイロンシャツ「i-Shirt」
- 大きいサイズから小さいサイズ、フォーマルスーツまで。スーツの下取りサービスも実施
注意点:西日本中心の展開のため、東日本では最寄りに店舗がない場合があります。WEB限定品は試着できないため、手持ちのスーツのサイズと照らし合わせてから注文しましょう。
◇ ターゲット年齢層 全年齢層
◇ 通常価格の下限(目安) 約¥22,000〜
※公式オンラインストアの割引前価格(WEB限定の上下セットスーツ)。WEB価格では1万円台前半になることもあります。※2026年9月時点。最新価格は公式サイトでご確認ください。
SUIT SQUARE(旧:THE SUIT COMPANY)の特徴
SUIT SQUAREは、青山商事が展開する若い世代向けの店で、トレンド感のある細身スーツが手頃な価格で揃うのが特徴です。
「スーツカンパニーと青山の違いは?」とよく聞かれますが、運営会社は同じ青山商事です。洋服の青山が幅広い年代向けなのに対し、SUIT SQUAREは主に若い世代をターゲットにしています。2023年に「THE SUIT COMPANY」から屋号を変更し、「UNIVERSAL LANGUAGE」「WHITE THE SUIT COMPANY」、オーダー専門の「UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S」を含む4ブランドを1店舗に集約した業態になりました。
SUIT SQUAREの主な特徴
- 洋服の青山と共通展開の「みんなのスーツ」(上下12,980円)
- ストレッチなどの機能性とファッション性を両立したスーツ
- スリーピーススーツ、ツーパンツスーツ
- 自転車通勤向けの「コミュータースーツ」、吸水速乾・摩擦強度に優れた外回り向けスーツ
- 細身からスタンダードまでのシルエット展開
- オーダーの「SHITATE」「UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S」
注意点:若い世代向けの細身シルエットが中心のため、体格によってはサイズ展開が限られる場合があります。店舗の場所は、公式サイトの店舗検索で確認できます。
◇ ターゲット年齢層 若年層(成人式・入学式・卒業式・就活・新社会人)
◇ 通常価格の下限(目安) 約¥12,980〜
※12,980円はS・M・L表記の「みんなのスーツ」。号数表記のスーツは21,890円〜
※公式オンラインストアでは、さらに割引された商品もあります。※2026年9月時点。最新価格は公式サイトでご確認ください。
ORIHICA(オリヒカ)の特徴
ORIHICAは、AOKIグループが展開する、シンプルで着回しやすいスーツやビジネスカジュアルが揃うブランドです。スーツだけでなく、オフィスカジュアルまでまとめて揃えたい方に向いています。
ショッピングセンター内の出店が多く、公式通販では対象のスーツ2着セットが40,700円(税込)からと、1着あたり約2万円から揃えられます(2026年9月時点)。スーツだけでなく、ジャケパンやセットアップ(「THE 3rd SUIT」など)も充実しています。
ORIHICAの主な特徴
- 低価格でシンプル・エレガントなスーツ
- ウォッシャブル・防シワ・ストレッチなどの機能性スーツ
- ツーパンツ、スリーピース、ピークドラペルなどバリエーション豊富
- タブレットで着用イメージを確認できるパーソナルオーダー
- ストレッチが効き、透けにくいシャツ
注意点:ショッピングセンター内の出店が中心のため、路面店を探している方には見つけにくい場合があります。
ビジネスカジュアルを何から揃えるか迷っている方は、公式サイトでコーディネート例を見ておくと、店舗での買い物がスムーズになります。
◇ ターゲット年齢層 若年層・中年層
◇ 通常価格の下限(目安) 約¥21,890〜
※2026年9月時点・公式オンラインストア参考。最新価格は公式サイトでご確認ください。
P.S.FA(パーフェクトスーツファクトリー)の特徴
P.S.FAは、はるやま商事が展開する、若い世代向けのデザイン性と機能性を重視したスーツブランドです。ストレッチやウォッシャブルなど「動けるスーツ」が多く、オフィスカジュアルやフォーマルまで一通り揃います。
2000年に東京・赤坂で1号店を開いたブランドで、「Fun & Action -退屈なスーツは作らない-」をコンセプトにしています。首都圏や主要都市のショッピングセンターを中心に出店し、主に20〜40代のビジネスパーソンをターゲットにしています。
P.S.FAの主な特徴
- トレンドを取り入れたスリムなデザインと、ストレッチ・ウォッシャブルなどの機能性スーツ
- 洗濯機で洗えるWEB限定スーツ、ネットショップ限定のアウトレット
- オンオフ兼用のセットアップ、冠婚葬祭向けのフォーマルウェア
- 形態安定性5級をうたう、はるやまグループの完全ノーアイロンシャツ「i-Shirt」
- 公式通販は、補正前・着用前なら返品可能(一部返品不可の商品あり)。購入後は全国のP.S.FA店舗でアフターケアを受けられます
注意点:店舗はショッピングセンター内が中心で、大手4社ほど店舗数は多くありません。また細身寄りのデザインが多いため、ゆったりしたシルエットが好みの方は試着で確認しましょう。
はるやまとP.S.FAの違いは?
運営会社は同じはるやま商事で、違いは「客層」と「出店場所」です。
| 項目 | はるやま | P.S.FA |
|---|---|---|
| 主な客層 | 全年齢層 | 20〜40代 |
| 主な出店先 | 西日本を中心とした紳士服店 | 首都圏・主要都市のショッピングセンター |
| 得意分野 | 定番スーツ、WEB限定の低価格スーツ | トレンド感のあるスーツ、機能性セットアップ |
完全ノーアイロンシャツ「i-Shirt」はどちらでも扱っています。落ち着いた定番を探すならはるやま、トレンド感や動きやすさを重視するならP.S.FA、と考えると選びやすいでしょう。
近くに店舗がない方も、公式通販なら補正前の返品に対応しているので、初めてのネット購入でも試しやすいのが利点です。WEB限定スーツやノーアイロンシャツの最新価格は、公式通販で確認できます。
◇ ターゲット年齢層 20〜40代
◇ 通常価格の下限(目安) 約¥20,900〜
※公式オンラインストアの割引前価格。セール・アウトレットでは1万円前後になることもあります。上下10,890円のWEB限定セットアップもあります。※2026年9月時点。最新価格は公式サイトでご確認ください。
SUIT SELECT(スーツセレクト)の特徴
SUIT SELECTは、コナカが展開する、細身シルエットの選択肢が特に豊富な若い世代向けの店です。スリムなスーツを探している方に向いています。
ブランドづくりには、クリエイティブディレクターの佐藤可士和さんが総合監修として携わっています。駅ビルや商業施設への出店が多く、店舗数は173店舗(2026年3月末時点、同社発表)です。スーツは税込31,900円・42,900円の2プライスを主力とする、わかりやすい価格設定です。
SUIT SELECTの主な特徴
- 洗って干せる・ストレッチ・ソフトタッチ・スリムを取り入れた「4S SUIT」
- ナポリのスーツを参考にした「クラシコテーパードスーツ」
- スキニーの超細身、テーパードの細身など、スリムなシルエットが充実
- 毎年11月の「SUIT SELECTの日」に合わせた、イタリアの高級生地「Cloth Ermenegildo Zegna」を使った限定企画(価格は年により異なります)
- ビジネスカジュアル向けの「LIMONTA EAST(リモンタイースト)」、パターンオーダー
注意点:細身シルエットが中心のため、ゆったりめのシルエットを好む方には選択肢がやや少なく感じられる可能性があります。また商品の多くは3万円台以上のため、「とにかく安く」という目的だと他社より予算がかかる場合があります。
SUIT SQUAREとSUIT SELECTの違い、青山とどっちがいい?
名前は似ていますが、運営会社が違います。SUIT SQUAREは青山商事、SUIT SELECTはコナカのブランドです。
• SUIT SQUARE:12,980円の「みんなのスーツ」から選べ、価格の幅が広い
• SUIT SELECT:31,900円・42,900円の2プライスが中心で、細身シルエットの選択肢が豊富
• 洋服の青山:全年齢向けで、ゆったりめからフォーマルまで品揃えが幅広い
「細身でトレンド感のあるスーツ」ならSUIT SELECT、「価格を抑えつつ若い世代向けのデザイン」ならSUIT SQUARE、「年齢を問わない定番」なら洋服の青山、と考えると選びやすくなります。
◇ ターゲット年齢層 若年層・中年層
◇ 通常価格の下限(目安) 約¥20,900〜(主力は31,900円・42,900円)
※2026年9月時点・公式サイトの価格表示等を参考にした目安。公式オンラインストアではWEB価格が設定された商品もあります。最新価格は公式サイトでご確認ください。
洋服の青山など量販店のスーツは恥ずかしい?安っぽく見える本当の原因
量販店のスーツを着ること自体は、まったく恥ずかしくありません。多くのビジネスパーソンが量販店でスーツを買っており、見た目で「どこの店のスーツか」まで気にする人はほとんどいません。
それでも「安っぽい」「恥ずかしい」と見られてしまう原因は、店ではなく着方にあります。採寸の現場で特に目立つのは、次の3つです。
① 袖丈が長すぎる
袖が長いと、それだけでスーツ全体が野暮ったく見えます。目安は、袖先から親指の先までが10〜11cmほど。ジャケットを着て手首を外側(手の甲側)に曲げたとき、袖先が手の甲に触れるか触れないかくらいがちょうどいい長さです。しっかり当たるなら長すぎます。
② サイズが大きすぎる
「楽だから」と大きめを選ぶと、肩が落ちて服に着られている印象になります。肩の縫い目が肩先にきちんと乗っているかを最優先に確認しましょう。
③ くたびれたまま着続けている
テカリの出たパンツや、型崩れした肩は、価格以上に印象を下げます。2着以上をローテーションし、1着を毎日着続けないことが長持ちのコツです。
つまり、サイズが合っていて手入れされていれば、量販店のスーツでも十分きちんと見えます。店頭で失敗しないポイントは、次の章で詳しく解説します。
採寸の現場で見た、スーツ量販店で失敗しやすい落とし穴
どの店を選ぶかより大切なのが、店頭での「選び方」です。採寸の現場で特によく見かけた失敗を3つお伝えします。
1. 「号数」だけでサイズを判断する
量販店の既製品は「A5」「AB6」のような号数で管理されていますが、同じ号数でも肩幅や着丈の設計はブランドによって微妙に異なります。「前の店でA5だったから」と試着を省かず、肩の縫い目が肩先にきちんと乗っているか、腕を前に出したときに背中が突っ張らないかを、店員に確認してもらいましょう。
また最近は、「みんなのスーツ」のようにカジュアル服と同じS・M・L表記のスーツも増えています。手軽で選びやすい反面、従来の号数(体型区分×身長)ほど細かくは合わせられません。肩幅に対してウエストが細い、または太いなど、上半身と下半身のバランスに特徴がある方は、必ず上下とも試着してから購入してください。
2. 「セット割」につられて2着目を買う
「2着目割引」は魅力的に見えますが、本当に必要な2着目がなければ、使わない1着を増やすだけになりがちです。まずは必要な1着を、サイズ最優先で選んでください。2着目を買うなら、1着目と色や柄を変えて着回しの幅を広げるのがおすすめです。
3. 繁忙期に「裾上げの仕上がり日」を確認しない
入学式や就活前の3〜4月は、裾上げや袖丈の直しの仕上がりに通常より日数がかかることがあります。「着る日の前日に受け取れない」という事態を避けるため、購入時に仕上がり日を必ず確認し、余裕を持って買いに行きましょう。
目的別|どこのスーツ量販店を選ぶのが正解?
大手スーツ量販店は、価格帯や機能素材が似ているものが多く、ブランドの格としては大きな差はありません。気に入った色柄のスーツが、自分のサイズにきちんと合っていれば、どこで買っても正解です。そのうえで、目的別の目安は以下のとおりです。
はじめての1着・ベーシックなスーツが欲しいなら
年齢を問わず使える定番を揃えるなら、洋服の青山・AOKI・コナカ・はるやまなど、最寄りの大手量販店が安心です。品揃えが多く、サイズ直しにも慣れています。
手頃な価格で細身・トレンド感を求めるなら
とにかく価格を抑えたいなら、洋服の青山とSUIT SQUAREで扱う上下12,980円の「みんなのスーツ」が有力候補です。S・M・L表記のため、上下とも試着してサイズを確かめてから選びましょう。号数表記のスーツで価格を重視するならSUIT SQUAREやP.S.FA、細身シルエットの選択肢の多さを重視するならSUIT SELECTがおすすめです。店に行く時間がない方は、各社の公式オンラインストアも比較してみてください。
成人式・入学式・リクルートスーツを探すなら
SUIT SQUARE、P.S.FA、ORIHICAなど、若い世代向けで価格も抑えめな店が向いています。細身のシルエットを重視するなら、SUIT SELECTも候補になります。
スーツ・シャツ・ネクタイ・靴まで新生活の一式をまとめて揃えたい方は、P.S.FAの新社会人向け特集も参考になります。
さらに安く買いたいなら、公式オンラインストアのWEB限定・アウトレットも確認
上の価格は店舗での通常価格ですが、各社の公式オンラインストアには、WEB限定品やアウトレット品として1万円前後のスーツが並ぶこともあります。たとえばSUIT SQUAREではWEB限定価格のスーツ、はるやまやP.S.FAでは低価格のWEB限定スーツやネットショップ限定のアウトレットが展開されています。SUIT SELECTのように、公式オンラインストアでWEB価格を設定しているブランドもあります。
ただし、採寸の現場目線では、次の3点に注意が必要です。
- サイズ欠けが多い:アウトレット品は売れ残りが中心のため、標準的な号数から先に売り切れ、自分のサイズが残っていないことがよくあります。
- 試着ができない:手持ちで一番サイズが合っているスーツの肩幅・着丈・パンツのウエストを測り、商品ページの寸法と照らし合わせてから注文しましょう。
- 裾上げと返品条件:裾上げ済みか未仕上げか、サイズが合わなかった場合に返品・交換できるかを、購入前に必ず確認してください。
価格は魅力的でも、サイズが合わなければ結局は着ない1着になります。はじめての1着は店舗で試着し、自分の号数がわかってからオンラインで買い足す、という順番が失敗しにくい方法です。
スーツ量販店では、スーツだけでなくシャツ・靴・バッグ・ネクタイまで一通り揃います。可能であれば、サイズ感を丁寧に見てくれる販売員さんに相談しながら選ぶのがおすすめです。
スーツに合わせるシャツは「オーダー」という選択肢も
スーツは量販店で揃えても、シャツだけは首まわりと袖丈を自分に合わせると、見た目の印象が大きく変わります。採寸の現場でも、スーツは合っているのに、シャツの袖がジャケットから出すぎていたり、首元が浮いていたりして、全体がだらしなく見えてしまうケースを多く見てきました。
シャツのサイズにこだわりたい方には、ネットで注文できるSOLVEのオーダーシャツが選択肢になります。オーダー価格は、ノンアイロン加工のない生地なら税込7,590円から、シワになりにくい「超ノンアイロン」生地なら税込9,790円からです。ボタンの素材や襟の形まで選べるので、自分サイズのシャツが手元にあれば、朝の身支度でシャツ選びに迷うことも、袖や首まわりを気にすることもなくなります。
ただし、オーダーのため注文から届くまでに日数がかかります。注文前に、手持ちで一番合っているシャツの首回りと袖丈を測っておくと、サイズを決めやすくなります。
※SOLVEの価格は2026年9月時点の公式サイトの表記です。生地やオプションによって変わります。
量販店のスーツで十分という方も多いですが、「既製品だとどうしても肩やウエストが合わない」「もう一段階しっかりした一着を検討したい」という方は、将来の選択肢として、手頃な価格で作れるオーダースーツについてまとめたこちらの記事もご覧ください。
オーダースーツSADAの評判と21,780円の真実。大人の失敗しない選び方
スーツ量販店のよくある質問
Q. スーツ量販店のおすすめはどこですか?
こだわりがなく、まず1着揃えたいなら、店舗数が多く安心感のある洋服の青山・AOKI・コナカ・はるやまがおすすめです。トレンド感や細身シルエットを重視するなら、SUIT SQUAREやSUIT SELECT、P.S.FAなどの若い世代向けの店が向いています。
Q. 洋服の青山とはるやまは、どっちが安いですか?
割引前の価格で比べると、洋服の青山は「みんなのスーツ」の上下12,980円から、はるやまは公式通販のWEB限定スーツが22,000円からで、青山のほうが安く買えます。ただし、はるやまはWEB価格で1万円台前半に値下げされていることも多く、どちらもセールや2着割引があるため、買う時期の価格で比べるのが確実です。
Q. はるやまとP.S.FAの違いは何ですか?
どちらもはるやま商事が運営しています。はるやまは全年齢向けの紳士服店、P.S.FAは首都圏や主要都市のショッピングセンターを中心とした、20〜40代向けのブランドです。完全ノーアイロンシャツ「i-Shirt」はどちらでも扱っています。
Q. 洋服の青山とAOKIはどちらが大きい会社ですか?
2026年3月期の連結売上高では、AOKIホールディングス(1,945億円)が初めて青山商事(1,890億円)を上回りました。ただし、AOKIの数字には快活CLUBなどのエンターテインメント事業が含まれています。衣料事業だけで比べると、青山商事のビジネスウエア事業(1,242億円)がAOKIのファッション事業(1,028億円)を上回っていると報じられています。スーツ選びでは会社の規模より、最寄りに店舗があるか、デザインやサイズが合うかで選ぶほうが失敗しにくいです。
Q. 量販店のスーツで仕事に行くのは恥ずかしいですか?
恥ずかしくありません。安っぽく見える原因の多くは、袖丈が長い、サイズが大きすぎる、くたびれたまま着ているといった着方の問題です。サイズが合っていて手入れされていれば、量販店のスーツでも十分きちんと見えます。
Q. 成人式・入学式用のスーツはどこで買うのがおすすめですか?
SUIT SQUARE、P.S.FA、ORIHICAなど、若い世代向けで価格も比較的抑えめな店がおすすめです。細身のシルエットを重視するなら、SUIT SELECTも候補になります。3〜4月は混雑し、裾上げにも日数がかかりやすいため、早めに購入しましょう。
スーツ量販店比較まとめ
スーツ量販店は、「目的」で候補を絞り、最後は「サイズ」で決めるのが失敗しない選び方です。各社の年齢層と、通常価格の下限を一覧にまとめました。
| ブランド名 | ターゲット年齢層 | 通常価格の下限(目安) |
|---|---|---|
| 洋服の青山 | 全年齢層 | 約¥12,980〜 ※12,980円はS・M・L表記の「みんなのスーツ」。号数表記のスーツは21,890円〜 |
| AOKI | 全年齢層 | 約¥21,890〜 |
| コナカ | 全年齢層 | 約¥21,890〜 |
| はるやま | 全年齢層 | 約¥22,000〜 |
| SUIT SQUARE | 若年層 | 約¥12,980〜 ※12,980円はS・M・L表記の「みんなのスーツ」。号数表記のスーツは21,890円〜 |
| ORIHICA | 若年層・中年層 | 約¥21,890〜 |
| P.S.FA | 20〜40代 | 約¥20,900〜 |
| SUIT SELECT | 若年層・中年層 | 約¥20,900〜(主力は31,900円・42,900円) |
※各社の公式オンラインストアで「価格の安い順」に並べたときの、ビジネススーツ(上下)の割引前価格です。WEB限定品は含み、ジャケットとパンツを別々に買う機能性セットアップ(アクティブワークスーツ等)とアウトレット品は除きます。公式オンラインストアでは、ここからさらに割引されたWEB価格で販売されていることも多く、2026年9月時点ではどの社でも1万円前後〜1万円台のセール品が見られました。
※価格は2026年9月時点の情報です。最新価格は必ず公式サイトでご確認ください。
スーツは値段だけでなく、着たときのサイズ感で印象が大きく変わります。どの店でも、肩・袖丈・パンツ丈の3点を試着室でしっかり確認してから購入してください。
洗えるWEB限定スーツや完全ノーアイロンシャツを、ネットでまとめて揃えられます。
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