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【御幸毛織のスーツ】日本が誇る生地の特徴・人気・評判とは?

グレースーツ/無地スーツ

上質な生地を生み出すことで知られる「御幸毛織」。

スーツ生地といえば「イタリア生地」・「イギリス生地」が有名ですが国産の「日本の生地」も負けていません。

上質・高級な生地を生み出す「御幸毛織」の魅力・特徴・人気・評判をご紹介します。

 

1.御幸毛織とは?

疑問

御幸毛織は明治38年(1905)に創業。

御幸毛織は紳士服地・紳士服の製造・販売で知られる「日本を代表する老舗企業」。

創業以来、原料から仕上げまでこだわることで最高のものづくりを目指しているメーカーです。

御幸毛織は昭和55年にオーストラリア、ニューウェルズ州にを開設した御幸牧場にて最高級の原料と糸を確保。

名古屋の自社工場で製織から仕上げまでの工程をおこない、業界の中でも厳しい品質管理をおこなっています。

そうして生まれる御幸毛織のこだわった生地は「本場イギリスを凌ぐ水準」と世界に認められています。

世界に認められる御幸毛織は国内の高級紳士服地メーカーの中ではトップシェアを誇っています。

 

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2.御幸毛織の生地のこだわり

上質な生地を生み出す御幸毛織の生地にはこだわりが詰まっています。

織りでは希少である「ションヘル織機」を使用、洗いでは「天然せっけん」、「水」にこだわることで上質な生地を生み出しています。

 

・ションヘル織機

近年ではあまり使用されないションヘル織機。

織り進むスピードが遅いシャンヘル織機は最新の織機と比べると生産効率は劣ってしまいます。

しかし御幸毛織では生産効率に関係なく、「味のある膨らみ感」が出せるションヘル織機を使用しています。

 

・天然せっけん

御幸毛織では洗いに合成洗剤でなく天然せっけんを使用しています。

天然せっけんで仕上げられた生地はしっとりと滑らかで柔らかく仕上がるので着る人を優しく包み込んでくれます。

天然せっけんは合成洗剤に比べて取扱いが難しいため熟練の技術力と手間がかかります。

素材の良さにこだわる御幸毛織では合成洗剤では決して引き出せないウールのデリケートな風合いを実現しています。

 

・水

生地には染色・洗浄で大量の水が必要です。

良い生地を生み出すには良い「水」が欠かせないため、御幸毛織は「水」にもこだわっています。

名水の産地である三重県の四日市に洗い・仕上げの工場を移設。

御幸毛織は良い生地を生み出すためそのままでも十分に良い四日市の水にひと手間加えています。

そのひと手間とは水に含まれるカルシウムとマグネシウムを除去する「軟水化」という作業をおこなっています。

カルシウム・マグネシウムが少ない軟水化した水を使うことで色素の減少が少なくなり、生地がよく染まり、天然せっけんの洗浄力も最大限に発揮させることができます。

スーツ生地では冒頭でも触れましたがイタリア生地は有名です。

イタリア生地は発色・光沢感があります。

イタリアの有名な生地はイタリアのビエラに集中しています。

イタリアのビエラに有名生地メーカーが集中するのはイタリアで唯一軟水がとれるためです。

綺麗な発色・ツヤを出すためには「水」重要なのです。

そのため御幸毛織は良い生地作りに欠かせない「水」にもこだわっています。

御幸毛織では原料から仕上げまでこだわることで世界に通用する生地を生み出しています。

 

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3.御幸毛織の生地の魅力・特徴

御幸毛織の生地は世界中から原料を厳選し、織り、仕上げまでこだわり抜いている「高品質な生地」が魅力・特徴です。

素材の良さを活かした御幸毛織の生地は天然素材ならではの「ハリ」・「コシ」・「ツヤ」・「しなやかさ」・「滑らかさ」があります。

そのため御幸毛織の生地を使用したスーツ・ジャケット・パンツは見てわかる上質さがあります。

しかし御幸毛織の生地を使っているからといって必ずしも良いスーツとは限りません。

良い生地ほど仕立てが難しいため、

高品質で上質な御幸毛織の生地を活かすには「仕立て」が重要となります。

仕立てが悪いとこだわりが詰まった御幸毛織の生地の良さは発揮されません。

高品質・上質さが特徴の御幸毛織の生地を選ぶ際は生地が「御幸毛織」だからといって安心せずに仕立てにも注目するようにしてください。

 

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4.御幸毛織の生地の種類

御幸毛織の生地の中にもいくつか種類があります。

なかでも人気のある種類をご紹介します。

 

◇ナポレナ

世界に通用する純国産生地。

上質な原料を使用し、素材に負担をかけない「低速織機シャンヘル」でゆっくりと織り上げ、「天然せっけん」とこだわった「水」で洗い、伝統の仕上げ技術によって生み出される生地はミユキの最高峰のクオリティを誇ります。

着てわかる上質感・見てわかる高級感がある生地です。

 

◇シャリック

暑い夏の時期に着れる盛夏用のスーツ生地。

シャリックは通気性に優れ、薄くて軽量、手触りに適度なシャリ感とハリ感があります。

またシワになりにくく、シワになっても消えやすい特性があります。

そのため暑い夏でも清涼感のある着心地です。

シャリックは愛用者が多く、オーダー専門店・様々なブランドで使われる盛夏には欠かせない生地です。

真夏の時期に着るスーツを探されている人はミユキの「シャリック」を検討されてはどうでしょうか。

 

◇フォーマル

ミユキのフォーマルのバンチは「タキシードクロス」・「ドスキン」・「タッサー」・「トロピカル」と種類が豊富です。

また深い黒を生み出す「濃色加工」、ホコリが付きにくい「静電加工」を施した機能性などを加えた生地も取り扱っています。

そのためミユキのフォーマルのバンチは様々なシーンに対応することができます。

ミユキのフォーマルのバンチのなかでもおすすめなのが「ドスキン」・「10マンツイル」です。

 

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◇ドスキン

ドスキンとは鹿皮に似せた梳毛糸を用いた五枚朱子、八枚朱子の高級礼服生地のことです。

地厚で表面に起毛感を残しながら柔軟性と光沢感がある生地が本物のドスキンとなります。

ドスキンは織られた後に縮絨し、起毛、カット、ブラッシングをおこなっています。

ミユキの「NA600」のドスキンは表面のきめ細かさを重視し、地厚に仕上げるのを難しい極細糸を使用しています。

技術力が必要の極細の100番手双糸から生まれるミユキのドスキンは格調高い表面のしっとりとした艶感があります。

役職の高い人や高級感を求められる人は御幸毛織のドスキンを検討されても良いと思います。

 

◇10マンツイル

10マンツイルはフォーマルで盛夏と真冬以外の10ヶ月の時期に使える汎用性の高い生地です。

以前は秋冬用・春夏用でフォーマルを購入されていた人が多かったですが、現在、長い間着用できる「10マンツイル」は人気があります。

10マンツイルでは「M5750」と「M900」があります。

フォーマル「M5750」は濃色加工を施した高級感のある黒さを追求。

フォーマル「M900」は濃色加工を施していないのでブラックスーツとしてビジネスシーン、冠婚葬祭のどちらのシーンでも使うことができる生地です。

季節を問わず長い期間のフォーマルを求める人は「10マンツイル」のフォーマルを検討されても良いと思います。

 

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5.御幸毛織の人気・評判

疑問/まとめ/解決/対策/特徴/注意点

御幸毛織は歴史があり、原料から仕上げまでこだわった「高品質」な生地を生み出すため、様々なオーダー専門店やブランドで取り扱われています。

御幸毛織はイタリア生地で有名な「エルメネジルドゼニア」・「ロロ・ピアーナ」などに比べると知名度や人気は劣るかもしれません。

しかし日本の気候に適した「高品質」の日本の生地を求められる人には御幸毛織の生地・スーツは評判が良く人気があります。

御幸毛織の生地はこだわっている・高品質なため価格は高いのでは?

と思われる人もいるかもしれません。

御幸毛織の生地・スーツは「エルメネジルドゼニア」や「ロロ・ピアーナ」ほどの価格ではありませんので、手が出しやすい面も人気があります。(種類にもよります。)

スーツを仕立てるならイタリア生地やイギリス生地を選んでしまいがちですが、日本の生地も海外に負けない良さがあります。

御幸毛織の生地は日本のものづくりの良さを実感できる魅力があります。

スーツの生地選びに迷われたら日本のこだわった「高品質」生地、御幸毛織の生地を体験されてみては良いのではないでしょうか。

 

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HIRO

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