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【スーツはサイズ直しできるのか?】小さく、大きく修理できる箇所、値段をご紹介

太った、痩せたで起こる体型の変化。

体型の変化によって、「今まで着ていたスーツのサイズが身体に合わなくなってしまった」というビジネスマンはとても多いです。

スーツはどんなに高級品、高品質であってもサイズが身体に合っていないと見た目は清潔感、品格に欠け、とてもカッコ悪いです。

着心地も悪く疲れやすくもなってしまいます。

スーツのサイズが身体に合わなくなった際、気になるのが「サイズ直しができるのか?」「値段はどれくらいかかるのか?」ということ。

スーツは修理箇所にもよりますが、サイズを小さく、大きくすることができます。

スーツのサイズを小さく、大きくできる修理箇所、どれくらいのお直しの値段がするのかについてご紹介します。

 

ジャケットのサイズ直しできる箇所(肩幅、袖、着丈、胸回り、胴回り)

ジャケットのサイズ直しできる箇所は大きく肩幅、袖の長さ、着丈、胸回り、胴回り(ウエスト)など。

しかし小さくはできても大きくはできない場合や修理業者によってはできない場合もあります。

 

◇肩幅

スーツは「肩で着る」といわれるほど、肩のフィッティングは大事です。

体型が変わって肩幅が合わないならサイズ直しはしたいところです。

肩幅のサイズ直しは小さくすることはできても、残念ながら大きくすることはできません。

太ってしまった、体を鍛えたらスーツの肩幅がきつくなったという男性は諦めて、現在の体型に合った肩幅のスーツを選ぶしかありません。

反対にダイエットなどで痩せたという男性は肩幅を小さくすることができます。

肩幅を小さくできるといっても1cmから2cm程度。

極端に小さくするサイズ直しはシルエットが崩れてしまう可能性があります。

 

■肩幅のサイズ直し値段

おおよそ¥6,000円ほど〜

※値段は店舗によって異なります。

 

【スーツの肩幅はお直し・修理できるのか?】料金・知っておきたい注意点をご紹介。

 

◇袖の長さ

スーツの袖の長さの一つの目安として言われるのが、袖先から親指の先でおおよそ10cm程度。

袖の長さが目安よりも長すぎると、せっかくのスーツが野暮ったく見え、袖が短いとチープ、サイズが合っていないように見えてしまいます。

スーツの袖の長さは意外と自分では気づきませんが、見た目に大きく影響しますので、サイズが合っていない男性はサイズ直しはしたいところです。

袖の長さは短くも長くもすることができます。

ただし長くできたとしても1cmから2cm程度であり、袖先の裏にサイズ直し用の生地が残されている場合のみ長くすることができます。

袖の長さを短くする場合の修理方法は袖先から詰める、肩から詰める方法があります。

修理方法は袖の作り、ボタンの付き方、素材などによって変わります。

 

スーツの袖では「本切羽本開き」と呼ばれる仕様、素材によって飾りをほどくと跡が残ってしまう「切羽飾り」仕様は肩から詰める方法となります。

飾りをほどいても跡が残らない切羽飾り仕様、飾りなし、アンフィニッシュと呼ばれるものは袖先からの修理になります。

袖先から詰める修理方法に比べて肩から詰める方が値段は高くなる傾向です。

※本切羽・・袖口が開くこと

※本開き・・本開きとはボタンホールの穴が空いていること

※切羽・・ボタンホールに見せかけた穴がかりのこと。

 

■袖のサイズ直し値段

袖先から修理・・おおよそ¥2,500円ほど〜

肩から修理・・おおよそ¥7,000円ほど〜

※値段は店舗によって異なります。

 

【スーツ・ジャケットの袖は修理可能?】袖が長い・短い場合の適正サイズ・修理代・期間まとめ。

 

◇着丈

着丈の目安の基準としてはお尻の付け根。

自身の好みで少し短く着こなす男性もいますが、着丈が短すぎてお尻が半分見えるくらいの長さになってしまうとスーツがチープ、安っぽく見えるので注意が必要です。

着丈のサイズ直しでは短くすることができても、残念ながら長くすることはできません

着丈が短くて長くしたいという男性は諦めて新しいスーツを買うしかありません。

着丈を短くし過ぎてしまうと長さは元には戻せないので、サイズ直しの際は着丈を詰め過ぎないようにしなければなりません。

 

■着丈のサイズ直し値段

おおよそ¥5,000円ほど〜

※値段は店舗によって異なります。

 

【俺のスーツの着丈の長さは短い?長い?】着丈の長さの目安、修理ができるかをご紹介。

 

◇胴回り(ウエスト)

スーツのジャケットの胴回り(ウエスト)のサイズの目安の一つはボタンを閉めた際にコブシが一つ入るほどと言われています。

ボタンを留めた際、横から見た際に尖って見える場合はサイズが大きく、ボタンを留めた際にシワが入るのはサイズが小さいです。

スーツのジャケットの胴回り(ウエスト)は大きくも小さくもできます。

注意点として胴回り(ウエスト)を大きくする場合はジャケットの胴回り部分に出せる分だけの縫い代がある場合のみ大きくすることができます。

縫い代がなければサイズを大きくすることができず、大きくできたとしても1cmから2cmほどになります。

 

■胴回り(ウエスト)のサイズ直し値段

おおよそ¥6,000円ほど〜

※値段は店舗によって異なります。

 

◇胸回り(バスト)

ベージュスーツ

スーツの印象を左右するVゾーン。

スーツのジャケットの胸回り(バスト)がゆるゆるだと貧弱な印象になってしまい、胸回り(バスト)がきつく、スーツのラペル(衿)が開いてしまうとシルエットが崩れてしまい、美しく見えません。

スーツのジャケットの胸回り(バスト)は大きくも小さくもすることができます。

しかし注意点として気をつけたいのが、胴回りと同様に縫い代。

胸回り(バスト)も縫い代がないとサイズを大きくすることができず、大きくできたとしても1cmから2cmほどになります。

 

■胸回り(バスト)のサイズ直し値段

おおよそ¥6,000円ほど〜

※値段は店舗によって異なります。

 

2.パンツ・スラックスのサイズ直しできる箇所(ウエスト、太もも、裾、股下)

パンツ・スラックスのサイズ直しできる箇所は大きくウエスト、太もも、裾、股下。

しかし小さくはできても大きくはできない場合や修理業者によってはできない場合もあります。

 

◇ウエスト

パンツ・スラックスのサイズ直しで多いのが「ウエスト」。

ウエストの正しい基準の一つとして腰骨の位置で合わせて、掌が入るほどが目安と言われています。

ゆとりがありすぎ、なさすぎは履いた際に履き心地、見た目が悪いので、大きい、小さい場合はサイズ直しが必要です。

パンツ・スラックスは大きくも小さくもサイズ直しができます。

大きくサイズ直しする場合はおおよそ3cmから4cmほどまで大きくすることができます。(余分な縫い代がなければ大きくすることはできません)

ウエストのサイズ直しではウエストだけでなくお尻も小さいという男性も多いです。

縫い代がある場合、ウエスト直しとともにお尻も大きくすることができます。(極端に大きくすることはできません)

ウエストを3cm、4cm、お尻を大きくする場合は縫い目を強化するためにも補強テープを貼ってもらうことをおすすめします。

ウエストをサイズ直しする場合、パンツ・スラックスの後ろ側で修理をします。

ウエストを4cm、5cmと極端に小さくする場合は後ろのベルトを通すループの間隔が狭くなりますので注意が必要です。

 

■ ウエストのサイズ直しの値段

ウエスト・・おおよそ¥1,000円ほど〜(詰める大きさによって値段が変わることも多いです)

ウエストとヒップ・・おおよそ¥1,500円ほど〜(詰める大きさによって値段が変わることも多いです)

※値段は店舗によって異なります。

 

【スーツのパンツのウエストは修理・お直しはできるのか?】料金・時間・注意点をご紹介。

 

◇太もも

スーツ 縫い目

スーツのパンツ・スラックスの太もも部分は「ワタリ」と呼ばれています。

太もも部分の「ワタリ」は大きくも小さくもすることができます。

ワタリの正しい基準の一つとしてパンツ・スラックスを履いた際、ワタリの裏側を自然に1.5cmほど摘むことができれば良いです。

太もも部分である「ワタリ」が小さすぎればクリースラインが消え、ポケットが開いてしまいます。

「ワタリ」が小さ過ぎるパンツ・スラックスはスタイルを悪く見せ、見た目の印象も清潔感に欠けてしまいます。

大きすぎる「ワタリ」はだらしなく、野暮ったい印象になってしまいます。

太もも部分である「ワタリ」が大き過ぎる、小さすぎる場合はサイズ直しするようにしてください。

「ワタリ」は大きくできても2cmほどで、大きくした場合はウエストと同様に補強テープを貼ることをおすすめします。

「ワタリ」を大きくするとお尻もラクになるため、お尻を大きくしたが、まだゆとりが欲しい男性は「ワタリ」を大きくすることもおすすめです。

 

■太もものサイズ直しの値段

おおよそ¥1,500円ほど〜

 

スーツのスラックス・パンツの【ウエスト・太ももがきつくなってきた】時に役立つ修理・直し方法。

 

◇裾幅

スラックス・パンツ/靴下/革靴/股下/裾

パンツ・スラックスの美しいスタイルを演出するのに欠かせない裾幅。

裾幅は太くも細くもサイズ直しすることができます。

ドカンのような太い裾幅は野暮ったく見えてしまい、細すぎる裾幅はスーツがチープな印象に見えてしまいます。

太すぎる、細すぎるパンツ・スラックスの場合はサイズ直しをされることをおすすめします。

サイズ直しで裾幅を太くする場合、パンツ・スラックスの構造によって変わりますが、太くできても1cmから1.5cmほど。

裾幅を1cm、2cmほど少し細くする場合だと裾幅ツメでいけますが、極端に細くツメる場合だと膝幅もサイズ直ししないといけなくなります。

パンツ・スラックスの裾幅はカジュアルパンツやデニム、スキニーのような細さを求める男性もいますが、ビジネスシーンでは不向きとなります。

細すぎる裾幅はふくらはぎや膝幅も細いため、座った際に裾がふくらはぎに引っ掛かってしまいます。

引っ掛かった裾は立ち上がっても裾がふくらはぎで止まり、元の位置まで戻ってこないことがあります。

裾幅を細くサイズ直しする場合は細くしすぎないようにしなければなりません。

 

■裾幅のサイズ直しの値段

おおよそ¥2,500円ほど〜

※ツメる幅、膝もツメないといけない場合は値段が上がることが多いです。

※値段は店舗によって異なります。

 

【スーツのパンツの裾幅・膝幅・ふくらはぎは細くスリムにお直し・修理できるの?】料金・注意点をご紹介。

 

◇股下

パンツ・スラックスの足元の印象を決める股下。

股下は長くも短くもサイズ直しをすることができます。

股下の長さの目安として短めがお好きな男性はくるぶしが隠れ、革靴を履いた際にクッションがない「ノークッション」。

ベーシックな股下の長さを求める男性はくるぶし丈よりも少し長く、革靴を履いた際にクッションがややできる「ハーフクッション」。

長めの股下を求める男性は革靴を履いた際にクッションができる「ワンクッション」が目安。

裾幅が18cmほどから20cmといった細めからベーシックな太さだと「ノークッション」、「ハーフクッション」がおすすめ。

裾幅が20.5cm以上と太いと「ハーフクッション」、「ワンクッション」がおすすめです。

股下は長すぎて靴の上に溜まってしまうと野暮ったく見え、短すぎるとスーツのシルエットのバランスが崩れて安っぽく見えてしまいます。

靴の上で大きく裾が溜まる、短すぎる場合はサイズ直しをおすすめします。

長すぎる股下は裾口が折り返しのないシングル仕上げ、折り返しのあるダブル仕上げのどちらでも短くすることができます。

股下が短くて長くする場合、裾口がシングル仕上げだと裾口の裏にヘムと呼ばれる折り代を用いて長くします。

折り返しのあるダブル仕上げの場合、股下を長くすることができても1cm程度。

元の折り返しのダブル幅にできないことがあります。

 

■股下のサイズ直しの値段

シングル仕上げはおおよそ¥1,000円ほど〜

ダブル仕上げはおおよそ¥1,500円ほど〜

※値段は店舗によって異なります。

 

スーツのパンツ・スラックスは裾上げ後、再修理は可能?股下はどのくらい長く修理できるの?

 

スーツのジャケット・パンツのサイズ直しはどこでできるのか?

スーツのジャケット・パンツのサイズ直しができるとわかったところで、どこでサイズ直しをすれば良いのか?

サイズ直しができるのは購入した店舗、近くのリフォームショップといった修理屋さんで修理することができます。

購入した店舗、リフォームショップに持って行くにしても気をつけたいのが、「マナー」。

シワだらけ、汗くさいまま再修理を依頼する男性がいますが、店舗スタッフ、修理業者に迷惑です。

サイズ直しをするにしてもクリーニングに出して綺麗な状態にしてから持っていくのがマナーとなります。

スーツを扱っているお店だからといって、違うブランドのスーツを持ち込む男性もいますが、基本的には受け入れてもらえずマナー違反でもあります。

スーツのサイズ直しをする場合、修理箇所や値段によっては新しいスーツを購入した方が良い場合もあります。

 

 

 

スーツのサイズを小さく、大きくできる修理箇所、どれくらいのお直しの値段がするのかについてご紹介しました。

今回ご紹介した内容が皆様のスーツのサイズ直しの参考になれば幸いです。

※修理料金は店舗によって違います。

※ご紹介してる内容でも素材や構造によってサイズ直しできない場合があります。

※修理できるか気になる場合は一度、販売店舗やリフォームショップに持って行くようにしてください。

 

 

 

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HIRO

「仕事着」・「ビジネスファッション」・「私服」の情報を発信。 ブランド情報・着こなし方法・マナーをご紹介します。 Instagramでもスーツスタイル、ジャケパンスタイル、私服とコーディネートの参考になる写真をアップしています。

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