スーツ、スラックス、パンツを買って修理。
いざ試着をしてみると思っていたより「裾上げが短かった」
スラックス、パンツの裾上げを短めにしたけど、「やっぱり股下を長くしたい」
「股下が思ったより長い」
裾上げの修理後にスーツ、パンツ、スラックスの裾の長さを再修理をしたいと考える人がいるのではないでしょうか?
スーツ、パンツ、スラックスの裾が長いのを短くするのは可能だろうけど、
「股下を長くするのは裾を切っているので、できないのでは?」と諦めている人がいます。
スーツ、パンツ、スラックスの裾上げの再修理は「仕上げ方法」・「素材」によって変わります。
裾上げ後でも短くも長くも再修理が可能な場合があります。
股下が長い、短くて「失敗した」、とお困りの男性は今回ご紹介する内容を参考にしてください。
ではスーツ、パンツ、スラックスの裾上げ後、丈が短くて困っている人に向けて再修理についてご紹介します。
パンツ・スラックスの裾上げの仕上げ方法
パンツ・スラックスの裾上げでは仕上げ方法に種類があります。
仕上げの種類によって、股下・裾の丈を長くできるか変わってきます。
股下・裾の丈を長く再修理をしたい自分のパンツ・スラックスの仕上げ方法を確認してください。
パンツの裾上げの仕上げ方法
①.シングル仕上げ
裾の折り返しがない仕上げ方法
スーツのパンツ、スラックス・単品スラックスに多い仕上げ方法
②.ダブル仕上げ
裾の折り返しがある仕上げ方法
スーツのパンツ、スラックス・単品スラックス・綿パンに多い仕上げ方法
③.タタキ仕上げ
端を三つ折りにして表に縫い目が見える仕上げ方法
デニム・綿パンに多い仕上げ方法
シングル仕上げは股下を長くできる?短くできる?
シングル仕上げは丈、股下を長くすることが可能な場合が多いです。
シングル仕上げでは裾の裏側にヘム(折り代)をとってるのが一般的です。
裏側のヘムは修理屋さんにもよりますが、約8センチ〜10センチほどとっているので、約3〜4センチほど股下を長くすることができます。
3〜4センチ以上長くすることも可能ですが、スーツ・パンツを買った際の残布が必要な場合があります。
シングル仕上げでは股下を短くすることも可能。
ダブル仕上げは股下を長くできる?短くできる?
ダブル仕上げはシングルのように裾の裏側にヘム(折り代)をとっていません。
ダブル仕上げのまま長くするのはできても約1センチ程度しか長くすることはできません。
ダブル仕上げのまま1センチ以上長くする場合はニセカブラという方法をとります。
ニセカブラを使うと約1.5センチ〜約2センチほど長くすることができます。
※ニセカブラ
ダブル仕上げにしたいが丈が足りない場合にダブル仕上げに見せる修理方法。ダブルの内側の折り返しが浅くなります。
ダブル仕上げでは股下を短くすることも可能です。
スーツの裾は「シングル仕上げ?」・「ダブル仕上げ」多いのはどっち?特徴・違いをご紹介
タタキ仕上げは股下を長くできる?短くできる?
タタキ仕上げは表に見えている縫い目・ステッチ幅しかヘム(折り代)がありません。
ヘム(折り代)にもよりますが、股下を長くするとしても約1センチ長くできたら良い方です。
お店やヘム(折り代)によっては長くできないことがあります。
タタキ仕上げの細身の綿パンでは丈、股下を短くしたがる人が多いです。
細身の綿パンで短くしすぎると穿きジワによって丈、股下が短くなり過ぎることがあります。
細身の綿パンは丈、股下を長くすることは難しいです。
丈を決める際は穿きジワも考慮する必要があります。
タタキ仕上げでは股下を短くすることも可能です。
細身のパンツ/タタキ仕上げの股下・裾の長さを決めるポイント
細身のパンツではパンツの股下・裾の長さを短くしたいと思う男性が多いです。
しかし短すぎるのも嫌、でも「どれくらいの長さがいいかわからない」なんて男性がいます。
その場合は股下・裾の長さを少し長くとることをおすすめします。
裾口がくるぶしをちょうど隠すほどの長さかそれよりも少し長めにするとスッキリめで仕上げることができます。
股下・裾上げが仕上がってからもう少し短くしたいならば再修理、ロールアップをしたら良いです。
※股下・裾の長さが長めを好む男性にはおすすめではありません。
※股下を合わせる際は腰位置をキチンと合わせるようにしてください。
裾上げ後の再修理は修理跡が残らないの?
裾上げ後、股下・裾の丈を長くできても素材によって修理跡が残ることがあります。
修理跡が残る場合では股下を修理できてもおすすめでない場合があります。
◇修理跡が残りにくい素材
修理跡が残りにくいスーツ、パンツ、スラックスの素材は「ウール100%」・「ウール・ポリエステル」素材です。
「ウール100%」・「ウール・ポリエステル」素材の裾の再修理はスチームで修理跡をほとんど消すことができます。
ウール素材のパンツ、スラックスの裾が短いと感じている人は再修理されても良いと思います。
◇修理跡が残りやすい素材
修理跡が残ってしまいやすい素材は「綿」・「絹(シルク)」素材です。
綿パンはタタキ仕上げにすることが多く、仕上げ方法から股下・丈を長くしにくく、尚且つ修理跡が残りやすいです。
綿パンを購入の際や再修理は注意が必要です。
絹(シルク)素材も修理跡が残りやすいです。
「絹(シルク)素材のパンツ・スラックスなんかあるのか?」と疑問を持つ人がいると思います。
絹(シルク)素材の単品スラックスは少ないですが、「ウールとシルクの混紡素材のスーツ」があります。
ウールとシルクの混紡素材のスーツのパンツ・スラックスはシングル仕上げだと股下を長くできますが、修理跡が残りやすいです。
パンツの裾だけでなく、ジャケットの袖の再修理も跡が残りやすいです。
綿・絹(シルク)素材のパンツ・スラックスを長くする場合は修理跡が残ると考えて再修理をされた方が良いです。
パンツ・スラックスの再修理の値段と期間
スーツ、パンツ、スラックスの再修理を検討する上で気になる値段と期間。
値段と期間は基本的にパンツ・スラックスを購入したときに支払った修理代金と期間がかかります。
再度、お金と時間がかかってしまうので、購入時に股下の長さを決める時は慎重に決めるようにしてください。
スーツのパンツが破れた・ほつれてしまった時の修理・再利用の仕方
パンツ・スラックスの裾上げ後、再修理についてご紹介しました。
裾上げ後であっても仕上げ方・素材によって再修理はできます。
しかし再修理ができない場合・自分が思うよりも長くできない場合があります。
再修理は手間・金額もかかるので、パンツ・スラックスの購入の際に股下を綺麗に合わすのが一番です。
今回ご紹介した内容が皆さまの参考になれば幸いです。