
スーツは着用していると、
「不意にひっかけてしまった」
「摩擦による生地の毛羽立ち」
「生地の消耗による破れ」
「体型変化による破れ」
「アクシデントによる穴開き」
など破れ、ほつれが発生することがあります。
悔いの無いくらい着たスーツが破れてしまったら捨てようと思います。
しかし買った直後に「お気に入りのスーツのパンツ」、「もっと着たいスーツのズボン」が破れてしまったら?
「修理・お直しで何とかして再利用したい」と考える人がほとんどではないでしょうか?
スーツのジャケット、パンツが破れた・ほつれた場合の修理方法と再利用の仕方をご紹介します。
Contents
- 1 スーツのパンツ・ズボンが破れやすい・ほつれやすい場所
- 2 スーツのパンツ・ズボンがよく破れる・ほつれる場所とは?
- 3 スーツのパンツ・ズボンが破れる・ほつれる原因とは?
- 4 スーツ・パンツのほつれの修理・再利用方法
- 5 スーツ・パンツの破れ・穴あきの修理・再利用方法
- 6 「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」はどこで出来る?
- 7 「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」の価格
- 8 ■「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」の修理期間・納期はどれくらいかかる?
- 9 「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」の修理をする前に
- 10 スーツのパンツの修理「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」どっちがいい?
- 11 スーツのパンツ・ズボンが破れた・ほつれた際の応急処置
- 12 まとめ
スーツのパンツ・ズボンが破れやすい・ほつれやすい場所
スーツのパンツ・ズボンが破れ・穴あきが発生する場所・原因は人によって様々です。
しかしスーツを着ているビジネスマンに多い事例があります。
スーツのパンツ・ズボンがよく破れる、穴が開く多い事例
(写真はイメージです。)
■パンツの股下部分が破れた・股部分が破れた
■物を入れていてパンツ・ズボンの後ろポケットの淵の横(カンドメ部分)が破れた

■太ってしまってパンツ・ズボンのお尻の部分が裂けた
■何かにひっかけてパンツ・ズボンが破れてしまった
他にも
■タバコで穴が開いた
■虫食いで穴が開いた
スーツのパンツ・ズボンがほつれる多い多い事例
■裾部分がほつれてきた
■パンツ・ズボンのファスナー部分がほつれて着用するとファスナー部分が見える

■スーツのパンツ・ズボンの縫い目
普通にスーツを着用しているだけなのに上記のパンツ・ズボンの場所が破れ・穴あき・ほつれが発生することが多いです。
経験されたビジネスマンは多いのではないでしょうか?
スーツのパンツ・ズボンがよく破れる・ほつれる場所とは?
スーツのパンツ・ズボンが破れる多い場所をご紹介しました。
ポイント
スーツのパンツ・ズボンが破れやすい場所
「パンツの股部分」・「パンツの後ろポケット」・「お尻の部分」は破れやすい場所の上位です。
ポイント
スーツのパンツ・ズボンがほつれやすい場所
「裾部分」・「ファスナー部分」はほつれやすい上位です
パンツではありませんが、ジャケットの裾の裏側部分のほつれも多いです。(特にインポートブランド)
スーツのパンツ・ズボンが破れる・ほつれる原因とは?
スーツのパンツ・ズボンは「何故破れやすいのか?」「ほつれやすいのか?」
パンツ・ズボンが破れる・ほつれる原因についてご紹介します。
◇パンツ・ズボン・スラックスの「股部分」・「股下部分」・「後ろポケット」・「お尻」が破れやすい原因
ポイント
■同じパンツ・スラックスを連続着用が多くて股下の生地が摩擦ですり減り破れるのが原因
■後ろポケット・前ポケットに物を入れ過ぎていて、縫い目に負荷がかかってしまい「後ろポケット」が破れるのが原因
■パンツのサイズが小さい・ピチピチのパンツサイズで履くのでスーツの生地が耐えきれずに破れる
■自転車によく乗る
上記のことが原因となってスーツのパンツ・ズボン・スラックスが破れることが多いです。
他にも「不注意」や「アクシデント」によって穴が開いてしまうことがあります。

◇パンツ・ズボン・スラックスの「裾部分」・「ファスナー部分」がほつれやすい原因
ポイント
■裾部分は細い糸を使っています。急いで履くと足が引っかかって糸が切れてほつれてしまうのが原因
■ファスナー部分が開いてしまうのは体型の変化、サイズが小さいの場合に多いです。ピタピタのサイズ感だとファスナー部分の裏側の縫い目に負荷がかかることによって糸が切れてほつれてしまうのが原因
■ジャケットの裾の裏側は着用中に何かに引っかかってほつれることが原因
スーツ・パンツのほつれの修理・再利用方法
スーツのパンツ・ズボンの「裾部分」・「ファスナー部分」は生地が破れているわけではなく糸が切れているだけということが多いです。
ポイント
糸が切れている場合は縫い直しの修理をしてもらうことで綺麗になることが多いです。
スーツのパンツは「手まつり」でしてもらうとほつれにくくなります(出来るところと出来ないところがあります)
ジャケットも裾の裏側部分も同様です。
ほつれの修理価格・納期
スーツのパンツ・ズボンのほつれはリフォームショップ・スーツ購入店に持っていけば修理してもらえます。
ポイント
■納期
おおよそ一週間ほど
■価格
おおよそ¥1,000円以内
スーツ・パンツの破れ・穴あきの修理・再利用方法
スーツのパンツ・ズボン・スラックスが破れてしまった際、穴を塞ぐ修理・再利用方法としては「ミシン刺し」、「かけはぎ(かけつぎ)」があります。
スーツが破れた際の修理・再利用方法①「ミシン刺し」とは?
ミシン刺しとは当て布をしてミシンで縫い込む修理方法です。
ポイント
スーツのパンツ・ズボンが破れた際の修理方法である「ミシン刺し」は料金は破れた大きさによりますが、かけはぎ(かけつぎ)よりも安いです。
しかし出来上がり後を見るとかけはぎ・かけつぎの方が綺麗に仕上がります。
[st-kaiwa]目立たない部分や修理代金を抑えたい人にはおすすめの修理・再利用方法です[/st-kaiwa1]
スーツが破れた際の修理・再利用方法②「かけはぎ(かけつぎ)」とは?
かけはぎ(かけつぎ)とは共布を使用して織り込み刺むことで穴を補修していく修理方法です。
この方法を関東方面では「かけはぎ」、関西方面では「かけつぎ」と言います。
かけはぎは高い技術で穴を塞ぐだけでなく、元々の生地に同化させるようして塞いでいきます。
かけはぎ(かけつぎ)はスーツのジャケット・パンツ以外にもネクタイや帽子の修理に使われる修理方法。
ポイント
「かけはぎ(かけつぎ)」はミシン刺しよりも出来あがりの修理が綺麗です。
しかし高度な技術のため価格はミシン刺しよりも高くなります。
破れた大きさ、技術力にもよりますが、お直し代・修理代が¥10.000円を大きく超えることがあります。
スーツのパンツの修理・再利用方法「かけはぎ(かけつぎ)」の注意点
修理方法「かけはぎ(かけはぎ)」の注意点として、「かけはぎ(かけはぎ)」をしたからといって完全に元通りになるわけではありません。
修理した跡は残ると考えた方が良いです。
料金が高ければ新しいスーツを買うことも検討してください。
かけはぎ(かけつぎ)をする際はスーツを購入した際に付いてくる共布が必要です。
もし共布を無くしてしまったとしても裾の折り返し部分をカットして使用することができます。
※破れの大きさや裾上げの方法によってはできないこともあります。
「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」はどこで出来る?
大事なスーツのパンツ・スラックスが破れてしまった場合、どこにお直し・修理を持って行ったら良いのか?
お困りのビジネスマンは多いです。
ポイント
◇お直し・修理を持って行く場所
①スーツを購入したショップ
②クリーニング屋
③リフォームショップ
上記の場所に持ち込むとお直し・修理対応してもらえます。
「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」の価格
「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」修理の価格はどれくらいか?
修理価格はスーツのパンツ・ズボンは「破れた大きさ」、「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」の修理内容によって価格は変わります。
そのため一概にいくらとは言えませんが、価格の目安を記載しておきます。
ポイント
■修理代金の目安
ミシン刺し・・・2000円前後〜
かけはぎ・・・5000円〜
修理をするお店、パンツの破れた大きさによって価格は変わってきます。
修理代金の目安としておおよそ上記の価格〜のところが多いです。
*あくまでも目安のため価格は前後します。
■「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」の修理期間・納期はどれくらいかかる?
ミシン刺し・かけはぎ(かけつぎ)の修理を頼んだ場合、修理期間は長い時間かかります。
ミシン刺しの方が修理期間は短く、かけはぎ(かけつぎ)の方が時間がかかります。
かけはぎ(かけつぎ)は修理が複雑で難しく、技術を要するため時間がかかってしまします。
ポイント
◆修理期間の目安
ミシン刺し・・・一週間から10日
かけはぎ・・・3週間前後
お直しや修理を依頼するお店や修理内容によって修理期間は変わります。
*あくまでも目安として参考にしてください。
「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」の修理をする前に
上記でもご紹介したように「ミシン刺し」や「かけはぎ(かけつぎ)」をしても一度破れているため元通りになることはありません。
長い期間着用しているスーツのパンツ・ズボンの色は「日焼け」、「色あせ」によって若干変わってることがあります。
ポイント
かけはぎ(かけつぎ)」をした場合は元のスーツと色の差が生まれることがあります。
お店によって仕上がりに差があることがあります。
修理価格が高く、きれいに出来上がってこないことがある。
上記の点を踏まえて、お直し・修理を出すなら過度な期待はせずに現状よりは良くなると思って依頼することをおすすめします。
スーツのパンツの修理「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」どっちがいい?
スーツのパンツ・ズボン・スラックスの修理・再利用方法として「かけはぎ(かけつぎ)」をご紹介しました。
スーツのパンツが破れてしまった場合、どちらが良いのか?
個人的には「ミシン刺し」をおすすめします。
「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」であっても修理したのはわかります。
スーツのパンツが破れて修理する場合は見えない部分で小さい破れの場合だけでおこないます。
そのため見えない部分なので高いお金を払うのがもったいなく感じるので「ミシン刺し」で修理をして再利用するようにしています。

スーツのパンツ・ズボンが破れた・ほつれた際の応急処置
スーツを着て仕事をしているとパンツ・ズボンが仕事中に破れた・ほつれてしまった。
スーツを着て仕事に行ってから破れ・ほつれに気付いた。
仕事中のため破れた・ほつれたスーツでその日を乗り切らなければなりません。そんな時のとりあえずの
スーツの応急処置の方法をご紹介します。
■スーツのパンツ・ズボンが破れた・ほつれた際の応急処置方法
ポイント
■ホッチキスで留める
■安全ピンで留める
スーツの応急処置方法「ホッチキスで留める」
ホッチキスで留める方法は破れた部分を裏側から留めることによって応急処置をする方法です。
ホッチキスの芯は細くて小さいので目立ちにくいです。
ホッチキスで留める方法の欠点として耐久性が弱いので芯が外れてしまいやすいです。
スーツの応急処置方法「安全ピンで留める」
安全ピンで留める方法もホッチキスと同様に破れた部分の裏側から留める応急処置方法です。
ホッチキスと違い、安全ピンは耐久性があるので外れにくいです。
デメリットとして肌に当たるとチクチクする。違和感を感じる。留め具が外れた際ハリが肌に当たって怪我をするなんてこともあります。
安全ピンでスーツの応急処置をする場合はなるべく肌に触れない箇所の対応に適しています。
また安全ピンで留めた場所に負荷がかかりすぎると生地が破れることもあります。
スーツのパンツの裾部分がほつれた場合「裾上げテープ」で応急処置
スーツのパンツの裾部分がほつれてしまった。
修理に持って行く時間がない・スーツを一着しか持っていない・わざわざ修理をするまでもないという場合「裾上げテープ」で裾部分を応急処置をすることができます。
裾上げテープはアイロンで接着することができます。
スーツを修理に持って行く時間がない、わざわざ修理するまでもないという人にはおすすめです。

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価格:460円 |
まとめ
スーツのパンツ・ズボンが破れた・ほつれる原因、修理方法、再利用・応急処置の方法についてご紹介しました。
修理方法は「ミシン刺し」、「かけはぎ(かけつぎ)」は修理価格が高くなることが多く元通りになるわけでもありません。
修理する場合は慎重に検討してから修理することをおすすめします。
私自身、「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」をする場合は「お気に入りのスーツ」で「目立たない場所」であれば修理をすることもあります。
どうしても捨てられないもの、お気に入りのスーツで再利用したいという人。
他人から見えない目立たない場所ということであれば修理をおこない、再利用されたら良いと思います。

「ミシン刺し」、「かけはぎ(かけつぎ)」をする際はお店とよく相談をして修理をするようにして下さい。
スーツの生地が破れずほつれた場合は縫い直しすれば元通りになることが多いので修理されることをおすすめします。
今回ご紹介した内容が皆さまの参考になれば幸いです。
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