スーツのパンツ・ズボンで多い「破れた」・「ほつれた」・「裂けた」という悩み。
スーツのパンツ・ズボンが破れた・ほつれた・裂けた場合、修理はできるのか?

悔いの無いくらい着たスーツが破れてしまったら捨てようと思います。
しかし買った直後に「お気に入りのスーツのパンツ」、「もっと着たいスーツのズボン」が破れてしまったら?
「修理・お直しで何とかして再利用したい」と考える人がほとんどではないでしょうか?
スーツのパンツ・ズボンの修理方法を知れば、「もう着れない」と諦めかけていたスーツを再利用ができるかもしれません。
スーツのジャケット・パンツ・ズボンが破れた・ほつれた・裂けた場合の修理方法と再利用の方法をご紹介します。
スーツ【ほつれ直し】修理・再利用方法
スーツのパンツ・ズボンがほつれた場合では糸が切れている場合が多いです。
特にパンツ・ズボンの裾部分は糸が切れやすいです。
糸が切れている場合は縫い直しの修理をしてもらうことで綺麗になることが多いです。
ほつれた糸を無理やり引っ張る人がいますが、むやみに引っ張らないようにしてください。
スーツのパンツの修理では「手まつり」でしてもらうとほつれにくくなります(出来るところと出来ないところがあります)
【スーツほつれ直し】安い?修理値段・納期
スーツのパンツ・ズボンのほつれはリフォームショップ・スーツ購入店に持っていけば修理してもらえます。
■納期
おおよそ一週間ほど
■価格
おおよそ¥1,000円前後〜
スーツ修理【破れた・裂けた・穴があいた】
スーツのパンツ・ズボン・スラックスが破れた、裂けて穴があいた場合、穴を塞ぐ補修・修理・再利用方法としては「ミシン刺し」、「かけはぎ(かけつぎ)」があります。
スーツの穴補修「ミシン刺し」とはどんな修理方法?
ミシン刺しとは当て布をしてミシンで縫い込む修理方法です。
「ミシン刺し」は料金は破れた・穴あきの大きさによって変わりますが、かけはぎ(かけつぎ)よりも値段が安い傾向です。
しかし出来上がり後を見ると次に紹介するかけはぎ・かけつぎの方が綺麗に仕上がります。

スーツの穴あき補修「かけはぎ(かけつぎ)」とはどんな修理方法?
かけはぎ(かけつぎ)とは共布を使用して織り込み刺むことで穴を補修していく修理方法です。
関東方面では「かけはぎ」、関西方面では「かけつぎ」と言います。
かけはぎは高い技術で穴を塞ぐだけでなく、元々の生地に同化させるようして塞いでいきます。
かけはぎ(かけつぎ)はスーツのジャケット・パンツ以外にもネクタイや帽子の修理に使われる修理方法。
「かけはぎ(かけつぎ)」はミシン刺しよりも出来あがりの修理が綺麗です。
しかし高度な技術のため価格はミシン刺しよりも高くなります。
破れた大きさ、技術力にもよりますが、お直し代・修理代が¥10.000円を大きく超えることがあります。
■スーツのパンツの修理・再利用方法「かけはぎ(かけつぎ)」の注意点
修理方法「かけはぎ(かけはぎ)」の注意点として、「かけはぎ(かけはぎ)」をしたからといって完全に元通りになるわけではありません。
修理した跡は残ると考えた方が良いです。
料金が高ければ新しいスーツを買うことも検討してください。
かけはぎ(かけつぎ)をする際はスーツを購入した際に付いてくる共布が必要です。
もし共布を無くしてしまったとしても裾の折り返し部分をカットして使用することができます。
※破れの大きさや裾上げの方法によってはできないこともあります。
スーツ破れ修理「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」はどこでできる?
◇お直し・修理を持って行く場所
①スーツを購入したショップ
②クリーニング屋
③リフォームショップ
上記の場所に持ち込むとお直し・修理対応してもらえます。
スーツ破れの修理は安い?「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」値段は?
修理価格はスーツのパンツ・ズボンは「破れた大きさ」、「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」の修理内容によって値段は変わります。
一概に値段がいくらとは言えませんが、「かけはぎ(かけつぎ)」よりも「ミシン刺し」のほうが安いです。
参考までにスーツの修理「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」の目安を記載しておきます。
■スーツ修理値段の目安
ミシン刺し・・・2000円前後〜
かけはぎ・・・5000円〜
修理をするお店、パンツの破れた大きさによって価格は変わってきます。
修理代金の目安としておおよそ上記の価格〜のところが多いです。
*あくまでも目安のため価格は前後します。
スーツ破れ直し「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」の納期はどれくらい?
ミシン刺し・かけはぎ(かけつぎ)の修理を頼んだ場合、修理期間は長い時間かかります。
ミシン刺しの方が修理期間は短く、かけはぎ(かけつぎ)の方が時間がかかります。
かけはぎ(かけつぎ)は修理が複雑で難しく、技術を要するため時間がかかってしまします。
◆修理納期の目安
ミシン刺し・・・一週間から10日
かけはぎ・・・3週間前後
お直しや修理を依頼するお店や修理内容によって修理期間は変わります。
*あくまでも目安として参考にしてください。
スーツのズボン破れ修理「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」をする前に
上記でもご紹介したように「ミシン刺し」や「かけはぎ(かけつぎ)」をしても一度破れているため元通りになることはありません。
長い期間着用しているスーツのパンツ・ズボンの色は「日焼け」、「色あせ」によって若干変わってることがあります。
かけはぎ(かけつぎ)」をした場合は元のスーツと色の差が生まれることがあります。
お店によって仕上がりに差があることがあります。
修理価格が高く、きれいに出来上がってこないことがある。
上記の点を踏まえて、お直し・修理を出すなら過度な期待はせずに現状よりは良くなると思って依頼することをおすすめします。
スラックス破れ修理「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」どっちがいい?
スーツのパンツが破れた・裂けた・穴があいた場合、「ミシン刺し」・「かけはぎ」どちらを選べばいいのか?
個人的には「ミシン刺し」の修理方法をおすすめします。
「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」であっても修理したのはわかります。
個人的にスーツのパンツが破れて修理する場合は見えない部分で小さい破れの場合だけでおこないます。
かけはぎ(かけつぎ)だと見えない小さい部分の修理に高いお金を払うのがもったいなく感じるので「ミシン刺し」で修理をして再利用するようにしています。
スーツが破れた・ほつれた・裂けた「場所」・「原因」・「おすすめ修理方法」
スーツのパンツ・ズボンが破れ・穴あきが発生する場所・原因は人によって様々です。
しかしスーツを着ているビジネスマンに多い事例があります。
スーツのパンツ・ズボンがよく破れる・裂ける・穴があく「場所」・「原因」・「おすすめの修理方法」についてご紹介。
【多い事例】スーツのズボン股裂け修理
※写真はイメージです。
■場所:スーツのパンツ・ズボンの股部分
■破れる・擦り切れる原因
連続着用によって、摩擦で生地が薄くなり破れる、擦り切れる。サイズが合っていないため破れる。
■おすすめ修理方法・再利用方法
周囲から見えないこで「ミシン刺し」で修理して再利用する人も多いです。
【多い事例】スーツのおしり破れ修理
■場所:パンツ・ズボンの後ろポケットの淵の横(カンドメ部分)
■破れる・裂ける原因
パンツのサイズが合っていない。ポケットに物を入れ過ぎて破れる・裂ける。
■おすすめ修理方法・再利用方法
ジャケットを着ると修理跡が見えにくいので「ミシン刺し」で修理する人も多いです。

■場所:パンツ・ズボンのおしりの真ん中部分
■破れる・裂ける原因
パンツ・ズボンのお尻のサイズが合っていない。体型の変化、ポケットに物を入れすぎによって縫い目に負荷がかかり破れる・裂ける。
■おすすめ修理方法・再利用方法
縫い目が裂けただけなら縫い直し。生地も破れていたら「かけはぎ(かけつぎ)」。
お尻は目立ちやすいのでミシン刺しだと修理跡がわかりやすいです。
破れが大きい場合は諦めてもいいかもしれません。
【多い事例】スーツひっかけ破れ
■場所:スーツ全体
■破れ・裂ける原因
なにかに引っかかってしまった。転んでしまって、スーツのジャケット・パンツ・ズボンが破れた・裂けた。
■おすすめの修理方法・再利用方法
目立つ場所なら「かけはぎ(かけつぎ)。目立たない場所なは「ミシン刺し」。
スーツの肩・膝部分で大きい破れだと修理しても目立ちやすいので諦めてもいいかもしれません。
【多い事例】スーツの穴あき修理
■場所:スーツ全体
■原因
タバコで穴があいた・虫食いで穴があいた。
■おすすめの修理方法・再利用方法
場所と大きさで判断。
目立つ場所で小さい穴なら「かけはぎ(かけつぎ)」。
目立たない場所で小さい穴なら「ミシン刺し」。
スーツのえり部分、肩部分といった目立つ場所、大きい穴なら諦めることをおすすめします。
【多い事例】スーツのパンツ・ズボンのすそのほつれ直し
■場所:すそ部分
■原因
裾部分は細い糸を使っています。雑にパンツ・ズボンを穿くと足が引っかかって糸が切れてほつれてしまうのが原因。
■おすすめの修理方法と再利用方法
リフォームショップ・購入したお店で縫い直し。
【多い事例】スーツのファスナー部分のほつれ
■場所:ファスナー部分(チャック・ファスナーの閉め忘れのように見える)
■原因
ファスナー部分が開いて見えてしまうのはファスナー部分の裏側の縫い目に負荷がかかることによって糸が切れてほつれてしまう。
体型の変化、サイズが小さい場合に多いです。ピタピタのサイズ感だとファスナー部分の裏側の縫い目に負荷がかかることによって糸が切れてしまいます。
■おすすめの修理方法・再利用方法
ファスナー部分を縫い直ししてもらう。
【多い事例】スーツのパンツ縫い目破れ
■場所:スーツのパンツ・ズボンの縫い目
■原因
パンツ・ズボンのサイズが合っていない。ポケットに物を入れすぎて縫い目に負荷がかかりほつれる、破れる、裂ける。
■おすすめの修理方法・再利用方法
生地が破れずほつれた場合は縫い直し。
手間スーツのパンツ・ズボンが破れる・ほつれる・裂ける場所では「パンツの股部分」・「パンツの後ろポケット」・「お尻の部分」・「裾部分」・「ファスナー部分」は破れやすい場所の上位です。
パンツではありませんが、ジャケットの裾の裏側部分のほつれも多いです。(特にインポートブランド)
スーツのパンツ・ズボンが破れた!応急処置方法とは?
スーツを着て仕事をしているとパンツ・ズボンが仕事中に破れた・裂けた・ほつれてしまった。
スーツを着て仕事に行ってから破れ・ほつれに気付いた。
仕事中のため破れた・ほつれたスーツでその日を乗り切らなければなりません。そんな時のとりあえずのスーツの応急処置の方法をご紹介します。
■スーツのパンツ・ズボンが破れた・裂けた・ほつれた場合の応急処置方法
■ホッチキスで留める
■安全ピンで留める
スーツの応急処置方法「ホッチキスで留める」
ホッチキスで留める方法は破れた・裂けた部分を裏側から留めることによって応急処置をする方法です。
ホッチキスの芯は細くて小さいので目立ちにくいです。
ホッチキスで留める方法の欠点として耐久性が弱いので芯が外れてしまいやすいです。
スーツの応急処置方法「安全ピンで留める」
安全ピンで留める方法もホッチキスと同様に破れた部分の裏側から留める応急処置方法です。
ホッチキスと違い、安全ピンは耐久性があるので外れにくいです。
デメリットとして肌に当たるとチクチクする。
違和感を感じる。留め具が外れた際ハリが肌に当たって怪我をするなんてこともあります。
安全ピンでスーツの応急処置をする場合はなるべく肌に触れない箇所の対応に適しています。
また安全ピンで留めた場所に負荷がかかりすぎると生地が破れることもあります。
スーツのパンツの裾部分がほつれた!「裾上げテープ」で応急処置
スーツのパンツの裾部分がほつれてしまった。
修理に持って行く時間がない・スーツを一着しか持っていない・わざわざ修理をするまでもないという場合、「裾上げテープ」で裾部分を応急処置をすることができます。
裾上げテープはアイロンで接着することができます。
スーツを修理に持って行く時間がない、わざわざ修理するまでもないという人にはおすすめです。

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【スーツの直し破れ】まとめ
スーツのパンツ・ズボンが破れた・ほつれた・裂けた原因、修理方法、再利用・応急処置の方法についてご紹介しました。
修理方法は「ミシン刺し」、「かけはぎ(かけつぎ)」は修理価格が高くなることが多く元通りになるわけでもありません。
修理する場合は慎重に検討してから修理することをおすすめします。
私自身、「ミシン刺し」・「かけはぎ(かけつぎ)」をする場合は「お気に入りのスーツ」で「目立たない場所」であれば修理をすることもあります。
どうしても捨てられないもの。
お気に入りのスーツで再利用したいという人。
他人から見えない目立たない場所。
ということであれば修理をおこない、再利用されたら良いと思います。

「ミシン刺し」、「かけはぎ(かけつぎ)」をする際はお店とよく相談をして修理をするようにして下さい。
スーツの生地が破れずほつれた場合は縫い直しすれば元通りになることが多いので修理されることをおすすめします。
今回ご紹介した内容が皆さまの参考になれば幸いです。
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