スーツにこだわるなら、ジャケットのシルエットだけでなくパンツのシルエットやフィット感の細部までこだわりたいものです。
そのため、買ったスーツ、お手持ちのスーツのパンツ・スラックスの裾幅、膝幅、ふくらはぎの幅が太いとお直しや修理をしたいと考える人が多いです。
スーツにこだわる男性以外にも体型が細くなった、太ったという理由から裾幅・膝幅・ふくらはぎをお直し・修理したいという人もいます。
「そもそもパンツの裾幅や膝幅、ふくらはぎはお直しや修理ができるのか?」
「出来るとしたら料金・期間はどれくらいかかるのか?」
「裾幅、膝幅をお直し・修理するなら注意点はあるのか?」
パンツの裾幅・膝幅・ふくらはぎのお直し・修理についてご紹介します。
スーツのパンツの裾幅・膝幅・ふくらはぎはお直し・修理はできるのか?
ポイント
スーツのパンツの裾幅や膝幅・ふくらはぎの幅はお直し・修理することができます。
裾幅、膝幅を細くスリムにするなら裾幅・膝幅の2箇所をお直し・修理をしないといけないと思うかもしれませんが、全体で1センチや2センチ程度なら裾幅のみ、膝幅のみでも細くスリムにすることができます。
そのため裾幅を少しだけ細くスリムにする、膝のダブつきを少し抑えるといったことができます。
ふくらはぎは裾幅・膝幅の両方を細くすることで細くスリムにすることもできます。
極端なツメ幅では裾幅だけを細くスリムにしたくても構造上、膝幅、ふくらはぎまでお直し・修理をしないといけないので料金も高くなります。
裾幅・膝幅・ふくらはぎをスリム・細くする際の注意点
スーツのパンツの裾幅・膝幅は細ければ細い方が良い。
注意ポイント
足首に引っ付くほど細くスリムな方が良いという人がいますが、スリムに細くお直し・修理する際は極端に細くスリムにし過ぎないように注意しなければなりません。
また裾幅・膝幅・ふくらはぎを太くする場合にも気をつけたい注意点があります。
・修理の注意点①
裾幅・膝幅を細くスリムにし過ぎると見た目がチープ、安っぽいスーツの印象、スキニーのような印象になってしまいビジネスシーンでは不向きな場合や軽い印象に捉えられてしまうことがあります。
・修理の注意点②
履き心地では裾幅・膝幅・ふくらはぎを細くスリムにし過ぎるときつくて膝が曲げづらく、無理して履いていると縫い目が避けてしまうこともあります。
裾幅・膝幅を細くスリムにすることはふくらはぎも必然と細くなるとご紹介しました。
ふくらはぎのことを考えず裾幅・膝幅を細くしてしまうと座った際に裾がふくらはぎで引っかかってしまって立ち上がった際に自然に裾が下に落ちてこないということがあります。
冬場に厚手の靴下や長い靴下を履くとふくらはぎがきつく感じることもあります。
筆者自身も裾幅、膝幅を細くスリムにしすぎたため膝を曲げるのがしんどい、座ったら一回一回、裾を自分で引っ張らないと元通りきならない、厚手の靴下を履いてるとふくらはぎがしんどい、パツパツという経験をしました。
ポイント
カジュアルパンツのようにストレッチが効くなら裾幅・膝幅が多少きつくても良いですが、スーツのパンツで裾幅・膝幅・ふくらはぎを細くスリムにし過ぎると履き心地が良くありませんので注意が必要です。
・修理の注意点③
裾幅・膝幅・ふくらはぎは細くスリムにすることもできれば反対に太くすることもできます。
極端に細くすることは全体のシルエットが崩れることがあります。裾幅・膝幅・ふくらはぎだけでなく太もも部分も細くしなければバランスが悪くなることがあります。
裾幅・膝幅・ふくらはぎを太くするのは細くスリムにするのと同様に裾幅のみ、膝幅のみとでき、ふくらはぎを太くしたければ裾幅・膝幅を太くすればふくらはぎも必然と太くなります。
太くするのは限界があり1センチ〜1.5センチほどが目安です。(パンツの構造にもよります)
・修理の注意点④
スーツのパンツは素材によって細くスリムにすることはできても太くするのはおすすめしない場合があります。
スーツの素材ではウール素材が一般的に多いです。
ウール素材の場合は細くも太くすることも可能です。
しかし近年では綿・コットン素材を使ったスーツやセットアップスーツが販売されています。
綿・コットン素材は細くはできても太くすることはおすすめではありません。
ウール素材は太くしてもお直し・修理の跡はほとんど残りませんが、綿・コットン素材では太くすると元々の縫い目が表に出てしまいお直し・修理跡が残ってしまうのでおすすめしません。
綿・コットン素材は膝幅・裾幅と同様にウエストを大きくするお直し・修理も跡が残りやすいのでおすすめしません。
綿・コットン素材のスーツやパンツをお直し・修理する場合は注意が必要です。
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スーツのパンツの裾幅・膝幅・ふくらはぎのお直し・修理代金
スーツのパンツの裾幅・膝幅の修理代金は店舗や修理屋によって変わり、スリム・細くする幅やステッチが入っているなどのパンツの構造によっても料金が変わってきます。
そのため一概には言えませんが目安としての裾幅・膝幅のお直し・修理料金をご紹介します。
◇目安の修理料金
・裾幅が全体で1.5センチ以内だとおおよそ¥2.500円+税〜
・裾幅が全体で1.5センチ以上だとおおよそ¥3.500円+税〜
・膝幅が全体で1.5センチ以内だとおおよそ¥2.500円+税〜
・裾幅、膝幅の両方でおおよそ¥4.000円+税〜
お直し・修理の料金は店舗や修理屋によっては裾幅・膝幅のどちらも含めたお直し・修理料金の可能性もあり一概には言えません。
今回ご紹介した料金はあくまでも目安なため、安い場合や高い場合のどちらもあるのでお直し・修理料金を詳しく知りたい人は店舗で必ず確認するようにしてください。
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裾幅・膝幅・ふくらはぎをスリム・細くするとどう見える?
ポイント
スーツのパンツを細くスリムにすると足元がスッキリとしスーツ全体のシルエットが綺麗に見えます。
ジャケットを脱いだ際にも足のラインが綺麗に見えるので美脚に見える、若々しいイメージ、足を大きく見せるなどの体型補正の効果があります。
反対に太い裾幅、膝幅は野暮ったさや昔ながらのスーツを着ているという印象が出てしまいます。
現在着ているスーツのパンツが太すぎる、もっとシルエットを綺麗にしたいなら裾幅・膝幅を細くするのは一つの方法です。
スーツのパンツの裾幅・膝幅・ふくらはぎの幅の目安
スーツのパンツの裾幅・膝幅・ふくらはぎの幅の目安はどれくらいがベストなのかと悩む人がいると思います。
ポイント
裾幅は18センチ、18.5センチほどがパンツのシルエットが綺麗に見えるなどとメディアで出ていますが、足が綺麗に見える幅は人それぞれ体型やジャケットのシルエットによって違います。
スーツのジャケットは大きいのにパンツだけが細くスリムだとバランスが悪いです。
そのため裾幅は何センチがベストということは人によって異なります。
裾幅が綺麗に見える目安としては立っている際に革靴のタン部分(靴紐の下にある部分)の先に触れる幅や靴紐の結び目とタンの間ほどに裾幅が落ちてくる幅ほどが足元が綺麗に見えます。
自然に立って裾幅が靴紐全体に覆い被さる幅や靴紐の結び目を大きく超える幅は太いと思われます。
スーツのパンツが破れた・ほつれてしまった時の修理・再利用の仕方
まとめ
スーツのパンツの裾幅・膝幅・ふくらはぎは細くスリムにお直し、修理ができるのかをご紹介しました。
裾幅・膝幅は細くスリムにすることができ、太くすることもできます。
裾幅・膝幅・ふくらはぎをシャープにすることで全体のシルエットやパンツのシルエットを綺麗に見せることができます。
お直し・修理の注意点として裾幅・膝幅を細くしすぎるとチープに見えたり、履き心地が悪かったり、ビジネスシーンに不向きな場合があります。
パンツの細さ・スリムさを意識するあまりパンツがピチピチの人などがいますが非常にカッコ悪く、シルエットが綺麗でありません。
カッコ良く見せたいのにやり過ぎは本末転倒になってしまいます。
パンツの裾幅・膝幅・ふくらはぎをお直し・修理する場合は極端に細くスリムにするのでなく適度な幅にするようにしてください。
タイトではなくシャープに見えることを意識してお直し・修理をしたら良いと思います。
スーツのパンツの裾幅・膝幅・ふくらはぎのお直し・修理を考える人はぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてください。