スーツ・ジャケットのVゾーンを魅力的に見せる「タイピン」。
「タイピン」はネクタイピン・タイバー・タイクリップなどの種類を総じて言われる名称です。
「タイピン」を普段のスーツ・ジャケットのコーディネートに取り入れるだけで印象・見え方をガラッと変えることができるアクセサリーです。
デザインや色によって女性からも褒められたり、話の話題にもなるアクセサリーです。
しかしタイピンは
「おじさんっぽい」
「おじさんがするアクセサリー」
などとタイピンにおじさんのイメージを持っている人が多くいます。
またタイピンは
「何のために付けるのかわからない」
「ビジネスシーンでどんなものを付けていいかわからない」
「マナー違反になるのでは?」
などの理由から付けていない人もいます。
タイピンは本当におじさんがするものなのか?
何のためにつけるのか?
メリット・マナーはあるのか?
タイピンについてご紹介します。
1.タイピンとは?
「タイピン」とはネクタイが動かないようにするワイシャツに固定するアクセサリーです。
現在では多くのネクタイに付いている「小剣通し」・「裏地」・「芯地」。
かつてネクタイは「小剣通し」が付いていなかったり「裏地」・「芯地」が薄く、ネクタイが乱れやすかったのです。
ネクタイが乱れるのを防ぐために「タイピン」が作られました。
タイピンは「ネクタイピン」や「タイバー」などの種類がありますが、どれもネクタイを動かないように固定するというのが目的のアクセサリーです。
スーツ・ジャケットを魅力的に見せる【ラペルピン・ブートニエール】仕事でも使えるのか?向いているシーンは?
2.ネクタイピンとタイバーの違い
ネクタイピン・タイバーのどちらもネクタイを動かないようにする機能性・実用性は一緒ですが、留め方・フォーマル度に違いがあります。
ネクタイピンはネクタイにピンを刺して留めるもので、フォーマル度が高いアクセサリー。普段使いにはあまり向いていません。
タイバーはネクタイとシャツに挟んで留めるもので普段使いに向いているアクセサリーになります。
3.タイピンのメリット
タイピンはネクタイを固定することでメリットが得ることができます。
ネクタイは固定していないと身体の体勢に合わせてぶらぶらと動いてしまいます。
ネクタイを固定しないでいると男性はお手洗いの際や食事の際にネクタイを汚してしまうことがあります。
タイピンはネクタイを固定することで汚れ防止に繋がります。
またネクタイがブラブラと動いているとシャツやベルトが擦れ合い摩擦が発生してしまうため、ネクタイの「毛羽立ち」・「傷み」の原因になってしまいます。
ネクタイを固定することでネクタイの傷み防止に繋がります。
タイピンをすることで見映えはもちろん、大切なネクタイの汚れや傷みを防止できるというメリットを得ることができます。
4.タイピンのマナー
今では知らない人が多いですが、タイピンは
「上着を脱いだ際にネクタイをタイピンで留めるのがビジネスマナー」
の一つと言われています。
マナーに厳しい人だと注意されなくても印象がマイナスになることがあります。
上着を脱いだ際、タイピンを付けるのはビジネスマナーということを覚えておくと損はありません。
他にもタイピンのマナーとして覚えておきたい、知っておきたいのは「お葬式・お通夜では基本的にNG」となることです。
タイピンはシルバーやゴールドなどの華やかさを演出するものが多いです。
光るものがNGとなるお葬式・お通夜ではタイピンは不向きなアクセサリーなので、お葬式やお通夜に行く際はタイピンをしないように注意が必要です。
20代から50代まで使える【人気ネクタイブランド】とは!?プレゼント・ギフトにも最適なブランドをご紹介。
5.タイピンの種類
タイピンにはいくつか種類があります。
①.タイバー
バネの力を使ってシャツとネクタイの大剣・小剣を挟んでつけるタイプの「ワニ口式」、バネの力を使わず挟むタイプの「タイクリップ」などがあります。
バネの力を使わないタイバーは厚手のネクタイ(ニットタイetc)には不向きな傾向です。
②.タイタック
針をネクタイに刺して裏側を金具で留めるタイプ。
③.ショートクリップ
ナロータイに付ける小型のものです。
④.スティックピン
ピンの先に装飾用のヘッドが付いており、礼装用に使われるネクタイピン
6.ビジネス・仕事ではどんなタイピンが良いのか?
タイピンはビジネスマナーの一つとご紹介しましたが、
「どんなタイピンを選べば良いのか?」
と悩む人が多いです。
タイピンはシンプルなものから派手で華やかなデザイン・種類があります。
派手なデザインのタイピンは華やかなパーティーや・結婚式などではオシャレな印象を演出して良しとされますが、ビジネスシーンでは「下品」に見えてしまうことがあります。
ビジネスシーンでは「清潔感」・「誠実さ」を演出できる「シンプルなタイピン」がおすすめです。
タイピンのなかでも「ワニ口式」・「タイクリップ」はシンプルな種類が多いので使いやすいです。
【カフスボタン】スーツをオシャレに見せる魅力・人気・種類・マナー・使えるシーンをご紹介。
7.タイピンの留める位置
タイピンには正式に留める位置に決まりはありません。
しかし上着の着用時に留める位置と上着を脱いだ際に留める位置に違いがあります。
タイピンをベーシックに留める位置として、
ジャケットの着用時だとジャケットの第一ボタンから少し上。
ジャケットを脱いでる場合だとワイシャツの第4ボタンと第5ボタンの間
がベーシックと言われています。
ジャケット着用時にジャケットの第一ボタンの少し上にタイピンをつけることでVゾーンをさりげなく上品に演出してくれます。
ジャケットを脱ぐ際、タイピンをワイシャツの第4ボタンと第5ボタンの間に付けることでネクタイがぶらぶらと動くのを防いでくれます。
タイピンをどこに留めて良いかわからない人はぜひ参考にしてください。
8.タイピンを付けるのはおじさん・おやじっぽいのか?
タイピンは「おじさんっぽい」、「おじさんがするもの」と思われている人がいますが、そんなことはありません。
タイピンは身だしなみをキチンとしている人、服装にこだわる人、オシャレな人は若い人でも
年齢に関係なくタイピンを付けています。
そのような人達がタイピンを付けていてもおじさんっぽいようには見えません。
おじさんっぽく見えるかどうかはスーツ・ジャケットの着こなしが大事です。
個人的な見解ですが、おじさんっぽい服装・着こなしの人がタイピンをすればタイピンもおじさんっぽく見えてしまいます。
反対にスタイリッシュな着こなしをしている人がタイピンをすればおじさんっぽく見えません。
タイピンにこだわるだけでなくスーツや服装にもこだわればタイピンはおじさんっぽいではなく、オシャレにVゾーンを演出することができるアクセサリーになります。
タイピンは年齢に関係なく幅広い年齢で活用することができるアクセサリーです。
9.タイピンは結婚式・成人式・入学式・卒業式・就活で使えるのか?
タイピンはお葬式やお通夜などのお悔やみのシーン以外では基本的に使うことができます。
華やかな結婚式・成人式・入学式・卒業式のシーンではタイピンはオシャレさで周囲と差をつけることができるアクセサリーです。
周囲の人よりオシャレに着飾りたい、オシャレに思われたい人は取り入れているアクセサリーです。
就活や転職活動では派手なタイピンは華やかに着飾るシーンではないのでNGとなります。
しかし目立たないシンプルなものであれば就職活動・転職活動でも使うことができます。
タイピンはシーンに合わせて使い分けることが重要です。
スーツ-入学式、就活で人気のスーツ、ネクタイ、ワイシャツ、靴、ベルト、靴下のご紹介。
タイピンの魅力・メリット・マナー・使い方などについてご紹介しました。
タイピンは実用性あるアクセサリーなのでお使いになるか悩まれている人は一度使われても良いと思います。
その際はおじさんっぽいと思われないように服装の着こなしにも注意してください。
今回ご紹介した内容が皆様の参考になれば幸いです。