スーツのパンツ・ズボン・スラックスの「股が破れた」、「お尻の部分が裂けた」ということはありませんか?
私自身もせっかく買ったスーツのズボン・スラックスが破れてしまってショックを受けたことがあります。
◾️スーツのパンツ・ズボン・スラックスが破れたり、裂けたりすると上着だけ捨てるのはもったいない。
◾️スーツのパンツ・ズボンの股部分が破れる・お尻が裂ける原因はなんなのか?
◾️繰り返さないためにもスーツの股が破れない、お尻が裂けないための予防・対策はあるのか?
◾️スーツが破れた場合の修理料金・期間は?
スーツの股部分・お尻が裂ける原因を知ると少しでもスーツのパンツ、スラックスを長く着用できるようになります。
スーツの股の破れ、お尻が裂ける原因と予防・対策法・修理方法を実体験を踏まえた上、まとめましたのでご紹介します。
スーツがよく破れる・裂ける部分
スーツのズボン・スラックス・パンツの破れる、裂ける部分は人によって異なります。
しかしよく破れる、裂ける部分があります。
■多くのビジネスマンを悩ませるスーツのズボン・スラックス・パンツが「破れる」「裂ける」部分
①股の部分(股ズレ・股の毛玉)
②お尻の縫い目の部分
③後ろポケットの端の部分(カン止め部分)。
この③点がよく破れた、裂けたという方が多いです。
スーツの股の破れ・お尻が裂ける原因とは?
スーツのパンツ・ズボン・スラックスの股の破れ(股ズレ・毛玉)、お尻の裂ける原因は様々。
一概に「これが原因です」とは言えません。
しかしよく破れやすい原因があります。
スーツ股の破れ・股裂け・お尻が裂ける原因
原因①.そもそもパンツのサイズが合っていない
原因②.ポケットに物を入れすぎている
原因③.頻繁にクリーニングに出している
原因④.連続着用をしている
原因⑤.ジーンズや綿パンのように履く(履き方が悪い)
原因⑥.糸の細い(細番手)のデリケートな生地を履いている
原因⑦.摩擦
上記のような理由でパンツ・ズボン・スラックスの股の破れ(股ズレ・股の毛玉)、お尻が裂ける原因になっていることが多く見受けられます。
スーツの股破れ・お尻が裂ける原因「パンツのサイズが合っていない」
スーツのパンツ・ズボン・スラックスの着用の際、「横のポケットが浮く・開く」、「太ももが少ししかつまめない」人はスーツのパンツのサイズが合っていない傾向です。
太もも、下半身がガッチリしている人、太っている人はパンツのサイズが合っていない傾向が多いです。
「股の破れ」、「股裂け」、「股擦れ」、「股の毛玉」、「お尻が裂けた」という方が多いです。
無理をして小さいサイズ・きついサイズのスーツはやめよう
スーツ姿を美しく見せるためにシルエットが細いスーツも多いです。
シルエットが細いスーツは股上が浅くなっていて、太もも(ワタリ)、お尻周りが細くなっています。
「股の破れ、股擦れ、股の毛玉、お尻が裂ける」からといって、ワンサイズ大きめのスーツ、かっこ悪いスーツを買うのは誰もが嫌です。
シルエットを意識して、ズボンの太もも(ワタリ)、お尻が多少きつくてもそのまま買う人がいます。
そうすると股の破れ、お尻が裂けやすいです。
【スーツの股破れ】私自身の体験談
実際に私自身、太ももが太く、お尻も大きく下半身がガッチリしている体型なのに細身のスーツのパンツを着ていました。
お尻の部分、太ももが張っており、パンツのポケットは浮いていました。
当然無理して履いていたのでお尻の部分が裂けたり、股の破れ、股部分に毛玉ができたり裂けていました。
たった1日の着用でお尻のポケットの横が破れるということもありました。
シルエットは崩したくなかったので、パターンオーダーでスーツの寸法を調整。
既製品ではお尻と太ももの部分を修理で大きく修理。
シルエットを崩すことなく、パンツ・ズボン・スラックスを長く履けるようになりました。
■スーツの股破れ・お尻が裂ける【予防・対策方法①】
■パターンオーダーでズボン・スラックスのみワンサイズ上のものにする。
■既製品では限度がありますが、お尻の部分、太もも(ワタリ)の部分を大きくすることができるので修理する。
■股の破れ・股ズレの多い人は尻シックを付けてもらう。補強テープを貼ってもらう。
スーツのスラックス・パンツの【ウエスト・太ももがきつくなってきた】時に役立つ修理・直し方法。
スーツの股破れ・お尻が裂ける原因「ポケットに物を入れすぎている」
スーツのズボン・スラックスはポケットが付いていますが、スーツのポケットには本来物を入れません。
よく街で後ろポケットに財布を入れていたり、横のポケットに物を入れている人がいます。
二つ折りの財布など後ろポケットに入れていると最悪です。
ポケットに物を入れていると足を曲げた際、座った際にパンツの生地のゆとり分が物の膨らみにとられます。
生地の縫い目に負荷・負担がかかりスーツが破れやすくなります。
【スーツの股破れ】私自身の体験談
私自身もスーツを着始めた時、後ろポケットに財布。
横のポケットには小銭入れを入れるという最悪なことをしていました。
スーツの後ろポケット部分がよく破れていました。
スーツのパンツ・ズボン・スラックスに物を入れないように意識したら、パンツ・ズボン・スラックスの破れる、裂けるのは少なくなりました。
スーツの股破れ・お尻が裂ける【予防・対策方法②】
■ポケットに物を入れない
■ハンカチを入れるにしても薄いもの(タオル地の分厚いものはNG)
スーツのパンツ・ズボンの「後ろポケット」が破れる原因・対処法・修理方法のまとめ
スーツの股破れ・お尻が裂ける原因【スーツを頻繁にクリーニングに出している】
クリーニングに出せば薬剤でスーツのウールの油分が飛んでしまい、生地は傷みやすく風合いも変わっていきます。
夏場など汗をかくため頻繁にクリーニングに出している人が多く見受けられます。
確かに汗をかいたらクリーニング出したいですが、スーツを長く着用したいのであれば、クリーニングの回数は控えるようにしなければなりません。
【スーツの股破れ】私自身の体験談
私自身、スーツを着始めた際、月に1回はクリーニングに出してスーツをすぐにダメにしていました。
スーツのパンツ・ズボン・スラックスがよくテカッていました。
クリーニングの回数を控えるようにしてからスーツの持ちが良くなりました。
スーツの股破れ・お尻が裂ける【予防・対策方法③】
■スーツのクリーニングはシーズンに1〜2回
■スーツはクリーニングに出さず、消臭スプレーや陰干しなどで対応
厄介なスーツのシワをクリーニングに出さず自宅で取る3つの簡単な方法。
スーツの股破れ・お尻が裂ける原因【スーツを連続着用をしている】
毎日着ていればスーツは確実に傷んでいきます。
気に入ったかっこいいスーツや着やすいスーツであれば毎日着用したくなります。
ウール素材のスーツはシワを自然に回復する力を持っています。
しかしスーツを連続着用していると、目に見えない汗が抜けていない状態であり、シワの回復前なので少しずつ生地が傷んでいきました。
スーツの連続着用はいいことがありません。
スーツの股の破れ、股擦れ、股の毛玉、お尻が裂ける、ズボンのテカリ、クリースラインが消える原因となります。
【スーツの股破れ】私自身の体験談
私自身も気に入ったスーツがあり、そればかり着て仕事に行っている時期がありました。
やはり生地が回復する前に何度も着用しているので、すぐにスーツの股の生地が薄くなり毛玉、股が裂ける。
後ろのポケットが破れることが多かったです。
スーツのパンツのクリースラインもすぐ消えていました。
クリースラインが消えると非常にかっこ悪く、清潔感がなくなります。
スーツの連続着用をやめ、スーツの着数を持つように。
お気に入りのスーツは仕事の大事な時に着るようにしたら、スーツの持ちが格段と上がりました。
スーツの股の破れ・お尻が裂ける【予防・対策方法④】
■1日着たら2〜3日は開け連続着用は避ける
■ハンガーはスーツ用の厚めのハンガーを買う(スーツを買った際に付いてくるもの、クリーニング上がりのハンガーは傷みやすいのでNG)
■ズボン・スラックスをハンガーにかける際はふくらはぎ部分を挟み込み、重力でシワを伸ばすようにする。
(着用後、スチーム、霧吹きなどしてあげるとシワが伸びやすくなる)
スーツのパンツの折り目(クリースライン)を長持ちさせる4つの方法
スーツの股破れ・お尻が裂ける原因【ジーンズや綿パンのように穿く(穿き方が悪い)】
スーツを雑に扱えばその分スーツの寿命も短くなります。
スーツをジーパンや綿パンのように雑に穿く。
年齢が若い人であれば学生服と同じように着ている人がいます。
【スーツの股破れ】私自身の体験談
私自身もスーツを着始めた懐かしい頃、生地や縫い目に負担をかける動きをしていました。
ジーパンや綿パンのように仕事で作業。
足を大きく広げたり、仕事帰りにボーリングや飲みに行ったりしているとすぐに股の部分が破れてしまう、お尻が裂ける、股の部分に毛玉ができていました。
その度に買ったばかりで買い直すのが金銭面でも辛かったです。
それから破れやすい原因を調べ長く着用するように心がけました。
縫い目に負担がかかるような動きは意識して、なるべくしないようにすると、スーツの持ちも変わって長く着れるようになりました。
スーツの股の破れ・お尻が裂ける【予防・対策方法⑤】
■生地・縫い目に負担がかかるような動きなどは極力避ける
スーツ・スーツのパンツが破れた・ほつれてしまった時の修理・再利用の仕方
スーツの股破れ・お尻が裂ける原因【糸が細い(細番手)のデリケートなスーツ生地】
スーツの生地で柔らさと手触りがいい生地は糸の細いモノが多いです。
糸が細い生地は艶感・高級感がありますが、その分生地は摩擦に弱かったり、デリケートになります。
柔らかく手触りが滑らかな生地は着心地も良く、見た目もとてもカッコいいです。(特にイタリア生地などに多いです。)
高い生地・高品質な生地だから摩擦や強度に優れていると思っている人もいます。
しかし決して「高品質な生地🟰丈夫な生地」というわけではありません。
デリケートな生地が多いです。
高品質なスーツ生地は安いスーツ生地にはない「柔らかさ」、「ツヤ」、「手触りの良さ」があります。
【スーツの股破れ】私自身の体験談
私自身もスーツを着始めた頃、イタリア生地やデリケートな素材のスーツを買い、何着もダメにした記憶があります。
デリケートなスーツほど「サイズが合っていない」、「連続着用」、「頻繁にクリーニング」などをしたりしていると他のスーツに比べて持ちが悪かったような気がしました。
細番手のイタリア生地やデリケートな素材のスーツは連続着用を避ける。
頻繁にクリーニングに出さない。
サイズをピタピタで着ない。ポケットに物を入れない。を実行。
デリケートな生地であっても慎重に着るようにしたら長持ちするようになりました。
自転車に乗ったら股が擦り切れるということもありました。
スーツの股の破れ・お尻が裂ける【予防・対策方法⑥】
■柔らかくデリケートな素材のスーツは、ご紹介した1〜5までの予防・対策を意識してください。
スーツは絶対に生地だけで選んではいけない。後々後悔しない長く着るためのスーツの買い方。
スーツの股破れ・お尻が裂ける原因【摩擦】
スーツを着ていると生地が擦れる摩擦は避けられません。
なかでも「通勤時に自転車に乗る」、「座り仕事」、「歩き回る」などの人はパンツ・ズボン・スラックスの股ズレ、股の毛玉が出来る方が多いです。
座り仕事の人は摩擦によってズボン・スラックスがテカる人が多いです。
スーツを着る以上、摩擦は避けて通れないので、完全に防ぐことは不可能です。
【スーツの股破れ】私自身の体験談
私自身も股の毛玉、股の破れでズボン・スラックスをダメにしてしまうことが多いです。
細番手、デリケートな素材のものは一度着たら最低でも2日は間隔をあける。
そのため長く着用できるようにスーツの着数を持つ。
一度着たあと間隔をあけるだけでもスーツの持ちが変わりました。
■スーツの股の破れ・お尻が裂ける【予防・対策⑦】
■スーツの着数を持っていない人は「デリケートな素材」・「細番手のスーツ」は避ける
■スーツの着数を持ち、1着1着の着用頻度を少なくして生地の負担を軽くするようにする
■2パンツスーツやパターンオーダーで同じズボン・スラックスを作る
自転車通勤はスーツが傷み・破れやすい!?原因・理由と改善策のご紹介。
スーツの股が破れた。お尻が裂けた。修理はできる?
スーツの股破れ、お尻が裂けてしまった。
もう着れないのではと心配する人がいます。
スーツの股破れ、お尻が裂けてしまっても修理はできます。
スーツの股破れ・お尻が裂けた場合の修理方法
スーツの股破れ・お尻が裂けた場合「ミシン刺し(タタキ)」・「かけつぎ(かけはぎ)」という修理方法で修理ができます。
ミシン刺し・・当て布をしてミシンで縫い込む修理方法
かけつぎ・・共布を使用して織り込む刺しこむことで破れを修理する方法
スーツの破れ「ミシン刺し」と「かけつぎ」どっちの修理方法がおすすめ?
「ミシン刺し」と「かけつぎ」は修理をする場所によって変わるのでどちらもおすすめです。
ミシン刺しとかけつぎでは「出来上がり綺麗さ」、「修理料金」が違います。
ミシン刺しよりもかけつぎの修理が出来上がりが綺麗です。しかし修理料金も高いです。
他人から見えない場所、例えば「股破れ」、ジャケットで隠れて見えない「お尻の部分」であれば修理料金も安いミシン刺しがおすすめ。
他人から見える場所であれば修理料金は安くはありませんが、出来上がりが綺麗なかけつぎがおすすめ。
ミシン刺し・かけつぎの修理料金
ミシン刺し・・おおよそ¥2,000ほど
かけつぎ・・おおよそ¥4,000ほど
ミシン刺し・かけつぎでは破れた大きさによって修理料金が変わります。
※破れが大きいと修理料金が¥10,000超えることも
ミシン刺し・かけつぎの修理料金が気になるという人は見積もりを出してもらうと安心です。
スーツの股破れ。お尻の破れ。どこで修理できる?
スーツを購入した店舗、リフォームショップで修理をしてもらうことができます。
スーツを購入した店舗、リフォームショップでは修理料金の見積もりも出してもらえます。
修理料金の見積もりはすぐには出ない可能性もあります。
スーツの股破れ・お尻破れ。ミシン刺し・かけつぎの修理期間
ミシン刺し・・おおよそ10日ほど。
かけつぎ・・おおよそ3週間〜
ミシン刺しよりもかけつぎのほうが修理の手間がかかるので時間がかかります。
すぐには修理が仕上がらないと認識しておきましょう。
スーツの股破れ・お尻破れの注意点
スーツの股破れ・お尻が破れたら穿くのをやめましょう。破れが広がり修理料金が高くなる。修理ができなることも。
上記でもご紹介しましたが「かけつぎ」修理をすると元通りのように綺麗になると思っている人がいます。破れてしまったものは完全に元通りになりません。
かけつぎはミシン刺しよりも綺麗な仕上がり、目立ちにくいということです。
スーツの股破れ、お尻破れは修理期間は時間がかかります。着用日が決まっている人は早めに修理に出すようにしましょう。
スーツの股破れ・お尻破れは修理料金が高いということもあります。修理料金が高い場合は新しいスーツを買ったほうがいいこともあります。
まとめ
スーツのズボン・スラックスの股の破れ、股の毛玉、お尻の裂ける大きな原因と修理方法をまとめました。
股の破れ、股の毛玉、お尻の裂ける原因は一つだけとは限りません。
上記のような原因が重なっておきたり、ここにご紹介していない他の原因で破れることもあります。
せっかく買ったスーツが破れたり裂けたら誰もがショックでもったいないと感じます。
少しでもズボン・スラックスを長持ちさせるために手間になることもありますが、今回ご紹介した内容を実践してスーツのズボン・スラックスを長持ちさせましょう。
スーツの「股が破れた」、「股が裂けた」、「お尻が裂けた」けど再利用したい人はこちらを参考にしてください。
スーツをどこで買えばいいか悩む人は下記の記事も参考にしてください。