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【レーヨンってどんな繊維・素材?】ファッション・生活に役立つメリット・デメリットの特徴をご紹介。

スーツ・ジャケット・スラックスなどのビジネスウェア、Tシャツ・パンツなどのカジュアルウェアに使われている繊維・素材の「レーヨン」。

ブランドの服からファストファッションと幅広い服で使われている繊維・素材の「レーヨン」ですが、

「レーヨンとはいったいどんな繊維・素材なのか?」

と疑問に感じている人も多いと思います。

レーヨンを服に使うと「どんなメリット・デメリットがあるのか?」と疑問に感じている人もいると思います。

レーヨンとはどんな繊維・素材なのか?メリット・デメリットの特徴についてご紹介します。

 

目次

1.レーヨンとはいったいどんな繊維・素材?

2.レーヨンのメリットの特徴とは?

3.レーヨンのデメリットの特徴とは?

4.まとめ

 

1.レーヨンとはいったいどんな繊維・素材?

レーヨンとは化学繊維の中の再生繊維と言われる分類の一つです。

繊維には主原料が天然素材を使った「天然繊維」と化学的に合成、加工して作った「化学繊維」に分けられます。

天然繊維は綿・麻の「植物繊維」、シルク、ウールなどの「動物繊維」の二つに分けられます。

化学繊維は原料、製造方法によって「合成繊維」、「再生繊維」、「半合成繊維」、「無機繊維」の4つに分けられます。

レーヨンはこの化学繊維の再生繊維に属し、再生繊維はレーヨンのほかにキュプラやポリノジックがあります。

レーヨンの属する再生繊維とは木材パルプや綿などの天然素材を再生して作った「植物系」とペットボトルを再生して作った「化学系」に分けられます。

植物系の再生繊維は原料が天然素材のため微生物によって分解され、焼却しても有害物質が少ないと言われる「環境に優しい繊維」です。

化学系の再生繊維はペットボトル10本あれば上下の作業着1着分のポリエステル繊維がとれると言われる「環境に役立つ繊維」です。

レーヨンは木材パルプ(植物繊維)を主原料とする植物系の再生繊維です。

レーヨンは木材中のセルロース(植物性繊維の炭水化物)を取り出し化学処理をおこない、元のセルロースの繊維に再生した繊維です。

レーヨンはシルクに似せて作った歴史があるので、「人造絹糸」とも呼ばれシルクに似た光沢、手触りがあります。

人工的に作られた繊維と聞くと肌に良くないと思われるかもしれませんが、植物系の再生繊維のレーヨンは肌に優しいと言われる分類の繊維でもあります。

レーヨンを使った服はシルクに似た光沢や滑らかな手触りがあり肌に優しい繊維・素材の服が多い傾向です。

 

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2.レーヨンのメリットの特徴とは?

レーヨンは化学繊維の再生繊維と聞くと良いイメージを持たれない人もいると思います。

しかしレーヨンは多くのメリットを持つ繊維です。

 

◇レーヨンのメリット

①.シルクのような光沢と艶、滑らかな手触り

②.ドレープ性がある

③.夏場にも向いている

④.静電気が起こりにくい

 

①.シルクのような光沢と滑らかな手触り

レーヨンは人工絹糸、英語でrayonと名前の通り美しい光沢感と滑らかな手触りがあるメリットがあります。

レーヨンの名前は英語で光を意味する「ray」と綿を意味する「cotton」を組み合わせた言葉で、フランス語で「光るもの」という意味もある繊維・素材です。

レーヨンは染色性・発色性も高いためレーヨンを使った衣類は綺麗な色合いと美しい艶を演出してくれます。

 

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②.ドレープ性がある

レーヨンにはドレープ性に優れるメリットがあります。

ドレープ性とは布が自然にたるむ優美な様子を意味します。

ドレープ性がある衣類は美しいひだを描いてくれるので上品さと高級感を演出してくれます。

 

③.夏場にも向いている

化学繊維の再生繊維と聞くと暑そうと感じる人も多いと思います。

同じ化学繊維のポリエステルは吸水性や速乾性はあるものの吸湿性や通気性が良くないものもあるため、皮膚と衣類の間に熱気がこもり暑く感じることがあります。

レーヨンは空気中の水分(湿気)をとる吸湿性に優れ、水分を放出する放湿性に優れているメリットがあります。

吸湿性・放湿性に加え手触り、肌触りもサラッとしているため暑い夏場でも快適に着やすい繊維の一つです。

 

④.静電気が起こりにくい

レーヨンは化学繊維でも静電気が起こりにくいと言われている繊維の一つです。

静電気はプラスの電気とマイナスの電気を持つ素材がこすれ合う摩擦によって発生します。

素材によってプラスの電気とマイナス電気の帯び方が変わります。

静電気を抑えるにはプラスの電気とマイナスの電気の繊維・素材のコーディネートの組み合わせが重要です。

プラスの電気とプラスの電気、マイナスの電気とマイナスの電気といった同じ性質の素材なら静電気は発生しにくいです。

プラスの電気を帯びるのはナイロン、ウールなど。

マイナスの電気はアクリル、ポリエステルなど。

レーヨンはプラスの電気を帯びる性質ですが、制電性を有しているので静電気が起こりにくいと言われています。

ただし乾燥時(冬場)に繊維中の水分率が低下すると静電気を帯びやすくなります。

静電気を抑えるにはプラスとマイナスの電気の組み合わせが重要です。

 

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3.レーヨンのデメリットの特徴とは?

レーヨンは多くのメリットを持っていますが、デメリットもあります。

 

◇レーヨンのデメリット

①.水に弱くシミになりやすい

②.熱に弱くシワになりやすい

③.肌に刺激を与えることもある

 

①.水に弱い

レーヨンは原料が木材パルプのため水に弱いデメリットがあります。

レーヨンは水に濡れると耐久性の低下、シミになったりすることがあります。

吸水性の高さから洗濯によって多くの水を吸い縮む可能性のある取り扱いが難しい繊維・素材です。

そのためレーヨンを使った衣類は洗濯のプロであるクリーニング屋に依頼するのが良いです。

おすすめはしませんが自宅で洗濯をするときは手洗いや目の細かい洗濯ネットに入れて、おしゃれ着用の洗剤でウールが洗えるコース、脱水時間を短くするなど細心の注意が必要となります。

またレーヨンはビショビショになるほど濡れると乾くのが遅いというデメリットもあります。

近年ではレーヨンであってもウォッシャブル対応なども開発されています。

手軽に扱いたい人は洗濯表示を確認するようにしてください。

 

②.熱に弱くシワになりやすい

レーヨンは水だけでなく熱にも弱くシワになりやすいデメリットがあります。

熱に弱いデリケート素材のレーヨンですが、シワがついても注意してアイロン当てればシワを伸ばすことができます。

アイロンを当てる際は高温にしなくてもシワが伸びるため、必ず当て布をして「中温設定」。

アイロンとなればスチームを使いたくなりますがレーヨンは水に弱いのでNGです。

 

③.肌に刺激を与えることもある

レーヨンは肌に優しい繊維・素材とご紹介しましたが肌に刺激を与えることがあります。

レーヨンは高い吸湿性があるので汗や肌の水分を多く吸い取ることで肌が乾燥してしまい肌トラブルを起こすことがあります。

肌に優しい繊維・素材ですが肌トラブルが起きた場合は即刻着用を避けるようにしてください。

 

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4.まとめ

レーヨンは木材を原料としたシルクに似せて作られた化学繊維の再生繊維です。

ファストファッションの衣類からカーテンなどのインテリア用品、寝具など幅広く使われています。

天然繊維であるシルクを使った衣類や製品はコストが高く値段も高くなる傾向ですが、レーヨンを使うことで値段を抑えることができます。

レーヨンを取り入れた服は低価格の商品であってもシルクのような美しい艶や滑らかな手触り、ドレープ性といった高級感を演出しやすいメリットがあります。

高級感が演出できるメリットも多くありますが、水・熱に弱くシワになりやすいデリケートな生地なため、取り扱いが難しいというデメリットもあります。

全ての生地・繊維・素材にはメリット・デメリットがあり自分自身が何を重視するかでメリット・デメリットが変わります。

生地・繊維・素材のメリット・デメリットを知ると生活や買い物に役立ち、良い製品を見つけやすくなります。

今回ご紹介した内容が皆様の服選び、生活の役に立てば幸いです。

 

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