スーツではパンツの後ろポケットの口の横部分が破れてしまった。
スーツのパンツの後ろポケットがよく破れるという人は大変多いです。
後ろポケットが破れてしまう原因は?
まだ履きたい場合はどうしたらいいの?
修理しても目立たない?
と悩む方が大勢います。
私自身もスーツのパンツの後ろポケットが破れることが多く、買ったばかりのスーツでもすぐ後ろポケットが破れてしまうことは多かったです。
しかし原因を知り、スーツのパンツの穿きかたを気をつけるようにしたら後ろポケットの破れはほとんどなくなりました。
スーツのパンツの後ろポケットが破れる原因、対処法、修理方法をご紹介します。
スーツのパンツ・ズボンの後ろポケットが破れる原因とは?
後ろポケットが破れる原因は一つではありません。
様々な原因が重なって破れることが多いです。
後ろポケットが破れる原因「ポケットに物を入れている人」
後ろポケットが破れる人はポケットに物を入れている人がかなり多いです。
後ろポケットや脇ポケット(横のポケット)に物を入れるとポケットが膨らみ、縫い目に負荷がかかって破れやすくなります。
二つ折りの財布や長財布はもってのほかですが、「スマホは薄いから大丈夫だろう」と後ろポケットに入れている人がいます。
スマホを後ろポケットに入れているだけでも座ると縫い目に負担がかかってしまいます。
横のポケットに入れるのも同様です。
気になる方は横のポケットや後ろポケットに物を入れて座ったりしゃがんだりしてみてください。
縫い目に負担がかかっているのがわかると思います。
ポケットに物を入れたくなる気持ちはわかりますが、パンツの破れを防止するにはポケットに物を入れるのは避けてようにしてください。
後ろポケットが破れる原因「パンツ・ズボンのサイズが合っていない」「細身すぎる」
スーツの形は近年、「細身なモデル」が多いです。
細身のスーツでスタイリッシュに着たいということでジーンズや綿パンと同様にキツめのスーツを選ばられる人がいます。
ジーンズや綿パンに比べ、スーツは耐久性が劣り伸びません。
後ろポケットが破れる人は買う時からパンツのお尻の部分、太もも部分が小さくてピチピチ、生地が張ってしまっています。
スーツのパンツ・ウエスト・太ももは修理で大きくすることができます。
少しでもお尻が張っていると感じるなら張っている部分を大きくすることをおすすめします。
スポーツをしていた人・スポーツをしている人はパンツのサイズが合いにくい
後ろポケットの破れは若い人・スポーツしている人・体を鍛えている人に多い傾向でもあります。
お尻やふとももの筋肉は年齢とともに減少していきます。
しかし年齢若い人・スポーツをしている人・体を鍛えている人はお尻、ふとももの筋肉があります。
細身のサイズでスーツを着用してしまうとジャケットのサイズは合ってもパンツのサイズが合わないことが多いです。
きついまま着用を続けるとパンツ・ズボンの破れにつながります。
下半身がしっかりしている人で細身のスーツを着用したい方は上下のサイズを変えられるセットアップスーツ・パターンオーダー・イージーオーダー・修理をすることをおすすめします。
スーツのパンツのウエスト・太ももがきつくなってきた時に役立つ情報。
後ろポケットが破れる原因「連続着用を繰り返す」
スーツは毎日同じものを着ません。
破れやすい人は同じスーツを連日連続着用を繰り返す方が多いです。
気に入ったスーツや合わせやすいスーツであれば毎日着たくなる気持ちもわかります。
しかし連続着用を続けていると生地は傷んでいき破れやすくなります。
スーツは一度着たら休ませる
スーツ素材はウールを使ったものが多いです。
ウール素材はシワを自然回復する力がありますが水や湿気には強くない傾向です。
連続着用を続けていると自然回復する期間がありません。
生地に付着している湿気や汗が乾ききらないまま着用していると摩擦で、後ろポケットだけでなく「股の破れ」や「テカリ」の原因になってしまいます。
スーツを一度着たら連続着用はせず、二日〜三日は置くようにしてください。
そのためスーツはシーズン3着から4着持っておくことをおすすめします。
後ろポケットが破れる原因「クリーニングに頻繁に出している」
クリーニングに出すとスーツに付いた臭い・汗・汚れが取れ、パンツ・ズボンのとれかけてた折り目(クリースライン)も元通りになり非常に便利です。
しかしクリーニングを頻繁に出し続けているとパンツ・ズボンの破れや生地のテカリに繋がります。
スーツをクリーニングに週に一回、月に一回出している人がいますが、生地にダメージを与えてしまうので、頻繁に出すのはあまりおすすめしません。
クリーニングに出すならシーズンに1回、3カ月に一回程度をおすすめします。
スーツをクリーニングに出さずににおい・シワんとる方法
クリーニングに出さずにスーツに付いたにおいやシワをとる方法があります。
ウール100%のスーツは先程もご紹介したようにシワを回復させる力があるので、ハンガーにかけておくと軽いシワならとることができます。
臭いはスチームアイロンやお風呂上がり後の湿度の高い浴室や脱衣所にかけておくと臭いを軽減させることができます。
【スーツのジャケットだけ残った。】スーツのパンツ・ズボンが破れた後のジャケットの使い方・使い道をご紹介。
スーツの後ろポケットが破れる。破れにくくする対処方法
後ろポケットの破れを少なくするには原因を出来る限り取り除くことです。
スーツの後ろポケットを破れにくくする対処方法
・「ポケットに物は入れない」
・「細身すぎるスーツを着ない」
・「きつければ有料になるが修理をする」
・「連続着用を避ける」
・「スーツは3着〜4着で回す」
・「クリーニングに出し過ぎない」
・「スーツを綿パンやジーンズのような履き方をしない」
スーツの後ろポケットの破れは対処方法を意識するだけで出来るものが多いです。
スーツの後ろポケットの破れ。筆者の体験談
筆者自身、「細身のスーツを着て」、「ポケットに物を入れ」、「連続着用をして」、「クリーニングに頻繁に出す」ということをしていました。
そうすると「後ろポケットが破れる」、「股の部分が破れる」、「生地がテカテカになる」、この3点のいずれかになっていました。
当初は「イタリアの柔らかい生地を着ているためか。」と思っていましたが、しっかりとした生地のスーツを着ても破れは起きていました。
しかし上記の対処方法を取り入れるようになってからは破れることは少なくなりスーツが長持ちするようにました。
スーツの破れを発覚した時はかなりショックです。
少しでもスーツのパンツ・ズボンを長持ちさせるために破れの原因を取り除くようにしてください。
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スーツの後ろポケットが破れてしまったら?修理はできる?
スーツのパンツ・ズボンの後ろポケットが破れてしまったら、上着だけが残ってしまい「もったいない」と感じてしまいます。
後ろポケットが破れてしまっても修理ができるので、もう一度着ることができます。
スーツの後ろポケットの破れた。修理方法は?
スーツの後ろポケットが破れた。
修理方法としてはミシンで叩く「タタキ」。
共布を使用する「かけはぎ・かけつぎ」という修理方法があります。
スーツの後ろポケットの修理方法「タタキ」
①タタキ
破れた箇所に当て布をしてミシンで叩く修理方法です。
修理料金・・料金は破れの大きさにもよりますが2000円〜3000円程度です。
タタキは修理の金額が安いですが出来上がり後を見ると修理したのがわかってしまいます。
後ろポケットの破れはジャケットを着ると隠れて見えないので修理を試されても良いと思います。
スーツの後ろポケットの修理方法「かけはぎ」
②かけはぎ(かけつぎ)
かけはぎは関東の言い方で関西ではかけつぎと言います。ここではかけはぎでご紹介します。
かけはぎは破れた箇所に共布を織り込み刺し込んで修理する方法です。
修理料金・・かけはぎは1センチ四方3000円〜4000円と高額な修理です。破れが少しでも大きいと10000円を超えてしまいます。
出来上がりはタタキより綺麗な仕上がりになります。
しかし元通りのような綺麗さにはなりません。
かけはぎをするかは破れの大きさや料金によって検討されたら良いと思います。
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スーツの後ろポケットが破れたら修理はすべき?
筆者は「タタキ」、「かけはぎ・かけつぎ」の両方をしましたが、修理跡が気になってしまい結局使わなくなりました。
修理跡が気になる。修理跡がなんとなく恥ずかしい人は修理せずに新しくスーツを買うのが良いかもしれません。
思い入れのあるスーツ、お気に入りのスーツ、高額なスーツで捨てたくないという人は修理されても良いと思います。
スーツの後ろポケットを修理。着用で気をつけたい注意点
気をつけたい注意点としてクールビズなどのジャケットを着ない時期。
修理したパンツ・ズボンを履いてると階段などで修理跡が見えてしまいます。
スーツのパンツ・ズボンの後ろポケットを修理をして、着用するならジャケットを着用することをおすすめします。
修理をするなら修理屋さんの技術によって修理跡は変わります。
せっかくお直しをするなら腕の良い修理屋さんを選ばられると良いと思います。
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いかがでしたでしょうか?
パンツ・ズボンの「後ろポケット」が破れる原因・対処法・修理方法をまとめました。
パンツ・ズボンは長く着用して破れたなら納得できますが、買ってすぐ破れたらもったいなさから納得できません。
破れる原因を取り除き、少しでも長く履けるようにしてください。
今回ご紹介した内容が皆さまの参考になれば幸いです。