" />

スーツ

スーツのパンツ「後ろポケットの横破れ」原因と修理方法をご紹介

 

スーツのパンツでは「後ろポケットの横」がよく破れて困るという人は大変多いです。

 

何故スーツのパンツの後ろポケットの横が破れてしまうのか?

よく破れてしまう原因は?

破れたら修理することはできるのか?

 

私自身もスーツのパンツの後ろポケット横が破れることが多かったです。

ひどいときには買ったばかりのスーツでも、たった数日でパンツの後ろポケットの横が破れて困ることがありました。

しかし、破れる原因を考えて気をつけるようにしたら、スーツのパンツの後ろポケットの横部分の破れはほとんどなくなりました。

 

スーツ販売歴15年以上の筆者が、スーツのパンツのポケットの横が考えられる破れる原因と、破れたときの修理方法をご紹介します。

 

スーツのパンツの後ろポケットの横が破れてお困りの人は参考にしてください。

 

スーツのパンツ「後ろポケットの横」が破れる原因

スーツ後ろポケット/お尻のサイズ/パンツ

 

筆者が考えるには、スーツのパンツの後ろポケットの横が破れる原因は一つではありません。

 

様々な原因が重なることで、スーツのパンツ「後ろポケットの横」が破れることが多いです。

 

後ろポケットの横が破れる原因「ポケットに物を入れている人」

 

後ろポケットの横部分が破れる人は「ポケットに物を入れている」のが原因で破れることも多いです。

 

後ろポケットに物を入れて座ったりしていると、縫い目に負荷がかかって破れやすくなります。

 

ポケットが膨らみやすい二つ折りの財布や長財布は当たり前でNGですが、「スマホは薄いから大丈夫だろう」とスーツのパンツの後ろポケットに入れている人がいます。

スマホを後ろポケットに入れているだけでも座ると縫い目に負担がかかって、破れる原因となります。

 

横のポケットに物を入れるのもNG

スーツの後ろポケットがダメなら横ポケットならと考える人がいますが、横ポケットに物を入れるのも破れる原因。

 

気になる方は横のポケットに物を入れて座ったりしゃがんだりしてみてください。

後ろポケットの縫い目に負担がかかっているのがわかると思います。

 

ポケットに物を入れたくなる気持ちはわかりますが、パンツの破れを防止するにはポケットに物を入れるのは避けてようにしてください。

 

面倒かもしれませんが、荷物は手で持つか、手で持つのが不安な人はバッグを持つようにしてください。

 

後ろポケットの横が破れる原因「パンツのサイズが合っていない」

 

細身のサイズ感のスーツを好む人は、スーツのサイズ選びで破れる原因となっていることがあります。

細身のスーツを好む人では、普段着のデニムや綿パンと同様のサイズ感でスーツを選んでしまいがち。

 

ジーンズや綿パンに比べ、耐久性、ストレッチ性が劣るスーツ生地で、普段着のデニムや綿パンと同様のサイズ感を選んでしまうと、破れの原因となります。

 

後ろポケットの横部分が破れる人は「お尻と太もものサイズが合っていないこと」が多い

スーツのパンツでお尻の部分、太もも部分のサイズが合っていない人では、お尻と太ももがピチピチで生地が張ってしまっています。

 

スーツのパンツではウエスト・お尻・太ももは修理で大きくすることができるパンツも多いです。

 

スーツのパンツの後ろポケットの横部分がよく破れて困っている人は、お尻が張っていると感じるなら修理で大きくすることをおすすめします。

 

スポーツをしていた人・スポーツをしている人はパンツのサイズが合いにくい

後ろポケットの横部分がよく破れる人は若い人・スポーツしている人・体を鍛えている人にも多い傾向。

年齢が若い人・スポーツをしている人・体を鍛えている人はお尻、ふとももの筋肉があります。

お尻・太ももに筋肉がある人がジャケットのサイズは合ってもパンツのサイズが合わないことが多いです。

 

細身のスーツが好きということで、サイズがきついまま着用を続けるとパンツの後ろポケットの横部分の破れの原因となります。

 

参考

下半身がしっかりしている人で細身のスーツがお好みの場合は、上下のサイズを変えられるセットアップスーツ・パターンオーダー・イージーオーダー・修理をすることをおすすめします。

 

後ろポケットの横が破れる原因「連続着用を繰り返す」

 

スーツのパンツの横部分が破れやすい人は同じスーツを連続着用を繰り返す人が多いです。

お気に入りのスーツや着心地のいいスーツは毎日着たくなる気持ちもわかります。

 

しかし、連続着用を続けていると生地は傷んでいき、破れやすい原因となります。

 

スーツは一度着たら休ませる

スーツに使われる生地の素材はウールを使ったものが多いです。

ウール素材はシワを自然回復する力がありますが、水や湿気には強くない傾向です。

連続着用を続けていると自然回復する期間がなく、どんどん消耗していきます。

着用時に付着した汗が乾ききらないまま着用していると後ろポケットの横部分の破れだけでなく「股の破れ」や「テカリ」の原因になってしまいます。

 

スーツを一度着たら連続着用はせず、二日〜三日は置くようにしてください。

 

スーツはシーズン3着から4着持っておくことをおすすめします。

 

後ろポケットの横が破れる原因「クリーニングに頻繁に出している」

 

クリーニングに出すとスーツに付いた臭い・汗・汚れが取れ、パンツのとれかけてた折り目(クリースライン)も元通りになり非常に便利です。

 

しかし、クリーニングを頻繁に出し続けているとパンツ傷みや後ろポケットの横部分の破れ、生地のテカリの原因となります。

 

スーツはクリーニングに頻繁に出さないことがおすすめ

スーツをクリーニングに週に一回、月に一回出している人がいます。

しかしクリーニングは生地にダメージを与えてしまうので、頻繁にクリーニングに出すのはおすすめしません。

 

参考

クリーニングに出すならシーズンに1回、3カ月に一回程度をおすすめします。

 

スーツのにおい・シワをとる方法

ウールのスーツでは、先程もご紹介したようにシワを回復させる力があるので、ハンガーにかけておくと軽いシワならとることができます。

嫌なにおいはスチームアイロンやお風呂上がり後の湿度の高い浴室や脱衣所にかけておくと、嫌なにおいを軽減させることができます。

 

後ろポケットの横破れ「筆者の体験談」

プロフィール画像 スーツ

 

筆者自身、「細身のサイズのスーツ」、「ポケットに物を入れる」、「連続着用」、「クリーニングに頻繁に出す」ということをしていました。

 

そうすると、スーツのパンツの「後ろポケットの横部分が破れる」、「股の部分が破れる」、「太ももの生地がテカテカになる」、どれかには必ずなっていました。

 

当初は「イタリアの柔らかい生地を使ったスーツを着ているため」と思い、スーツの生地選びを変えましたが破れは起きていました。

しかし破れの原因を知って対策をするようにしたら、スーツのパンツの後ろポケットの横部分が破れることは少なくなりスーツが長持ちするようにました。

 

少しでもスーツのパンツを長持ちさせたいなら、破れの原因を取り除くようにしてください。

 

スーツの後ろポケット横が破れてしまったら?修理はできる?

 

スーツのパンツの後ろポケットの横部分が破れてしまったら、上着だけが残ってしまい「もったいない」と感じてしまいます。

しかし、後ろポケットの横部分が破れてしまっても、修理ができことが多いので、もう一度着ることができます。

 

スーツの後ろポケットの横が破れた「修理方法は?」

修理方法としてはミシンで叩く「タタキ」。

共布を使用する「かけはぎ・かけつぎ」という修理方法があります。

 

スーツの後ろポケットの修理方法「タタキ」

タタキ

 

破れた箇所に当て布をしてミシンで叩く修理方法です。

 

修理料金・・破れの大きさにもよりますが2000円〜3000円程度です。

 

タタキは修理の金額が安いですが、出来上がり後を見ると修理したのがわかってしまいます。

後ろポケットの破れはジャケットを着ると隠れて見えないので、修理を試されても良いと思います。

 

スーツの後ろポケットの修理方法「かけはぎ」

かけはぎ(かけつぎ)

 

かけはぎは関東の言い方で、関西ではかけつぎと言います。ここではかけはぎでご紹介します。

かけはぎは破れた箇所に共布を織り込み刺し込んで修理する方法です。

 

修理料金・・かけはぎは1センチ四方3000円〜4000円と高額な修理です。破れが少しでも大きいと、修理料金は10000円を超えてしまいます。

 

出来上がりはタタキより綺麗な仕上がりになります。

しかし元通りのような綺麗さにはなりません。

かけはぎをするかは、破れの大きさや料金によって検討されたら良いと思います。

 

後ろポケットの横部分の破れはどこで修理できる?

スーツのパンツの後ろポケットの横部分が破れたら、「スーツを購入したお店」に持ち込めば修理をしてもらえます。

またスーツを購入したお店が遠い、無くなってしまったという場合は「リフォームショップ」に持ち込めば修理をしてもらえます。

 

スーツの後ろポケットの横が破れた「修理はすべき?」

 

筆者は「タタキ」、「かけはぎ」の両方を経験した感想としては「買ったばかり」、「お気に入りのスーツであれば修理をおすすめします」。

 

ただし、修理跡が気になる。修理跡がなんとなく恥ずかしい人は修理せずに新しくスーツを買うのが良いかもしれません。

 

スーツの後ろポケットの横の修理「注意点」

クールビズなどのジャケットを着ない時期では、修理したパンツを穿いていると修理跡が見えてしまいます。

スーツのパンツ・ズボンの後ろポケットを修理をして、着用するならジャケットを着用することをおすすめします。

 

スーツ「自転車で股が破れて困る」破れ軽減対策をご紹介

  スーツを着て自転車に乗ると、「スーツのパンツの股がいつも破れてしまう」とお困りのビジネスマンは多いです。 スーツを長持ちさせるためには、スーツで自転車は避けたいもの。 しかし自宅から駅ま ...

続きを見る

 

スーツのパンツ「後ろポケットの横部分」がよく破れてお困りの人に原因・修理方法をまとめました。

スーツのパンツの後ろポケットの横部分が破れる原因は一つでないことも多いです。

よく後ろポケットの横部分が破れる人は、今回ご紹介した内容を参考にしてください。

今回ご紹介した内容が皆さまのお役に立てば幸いです。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

HIRO

「仕事着」・「ビジネスファッション」・「私服」の情報を発信。 ブランド情報・着こなし方法・マナーをご紹介します。 Instagramでもスーツスタイル、ジャケパンスタイル、私服とコーディネートの参考になる写真をアップしています。

-スーツ
-