「黒色の無地のスーツ」、「ブラックスーツ」といえば冠婚葬祭といったフォーマルな印象が強いスーツ。
ビジネスマンの中には黒の無地のスーツ、ブラックスーツを仕事と冠婚葬祭の兼用で使いたいという人が多くいます。
黒の無地のスーツ・ブラックスーツを仕事でも使いたくても、
「冠婚葬祭のイメージが強い黒の無地のスーツ・ブラックスーツは仕事で本当に使えるのか?」
「仕事で黒の無地のスーツ、ブラックスーツを着ると周囲からフォーマル用のスーツを着ているように見えるのか?」
「冠婚葬祭用の黒のフォーマルスーツとビジネス用の黒の無地のスーツはどう違うのか?」
「黒の無地のスーツ、ブラックスーツの見た目の印象はどうなのか?」
「コーディネート方法のポイント、おすすめ生地はあるのか?」
黒の無地のスーツ・ブラックスーツの着用について疑問や不安を持っているビジネスマンは多いです。
黒の無地のスーツ・ブラックスーツは仕事で使えるのか?
「フォーマルスーツとの違い」、「着た時の印象」・「コーディネート方法のポイント」、「おすすめの生地」についてご紹介します。
黒の無地のスーツ・ブラックスーツは仕事で使うことができる?
黒の無地のスーツ、ブラックスーツは仕事で使うことができます。
近年では黒の無地のスーツ・ブラックスーツを仕事と冠婚葬祭の兼用で使う人も増えています。
以前は仕事の用のスーツ、フォーマルスーツと分けて購入するのが当たり前でした。
しかし仕事のビジネスシーンでの服装は年々カジュアル化が進み、スーツを着る人は少しずつ減っています。
スーツをたまにしか着ない人は着用頻度の少なさから仕事用のスーツ、冠婚葬祭用のフォーマルスーツと分けて購入するのも面倒、もったいないということで兼用で選ぶ人も多いです。
学生の就職活動では黒の無地のスーツを使う人が多いです。
就職活動用で購入した黒の無地のスーツをそのまま仕事で使うこともできます。
黒の無地のスーツ・ブラックスーツは仕事、冠婚葬祭、就職活動、転職活動とさまざまなシーンで使うことができます。
黒の無地のスーツ・ブラックスーツが仕事で使えるといっても冠婚葬祭で使うフォーマルの礼服(黒の無地のスーツ)は仕事で使うことができません。
フォーマルスーツ、礼服を普段の仕事で使うと恥をかいてしまうので着ないようにしてください。
フォーマルスーツは絶対に必要。賢い買い方とは?ブラックスーツではいけないの?
黒の無地のスーツ・ブラックスーツを仕事で使えるのは日本だけ?
黒の無地のスーツ・ブラックスーツは仕事で使えるとご紹介しました。
しかし覚えておいて欲しいのは黒の無地のスーツ・ブラックスーツを着れるのは日本ではということです。
黒のスーツ・ブラックスーツを仕事でも着るのは日本独自の文化とも言われています。
欧米などの海外では黒いスーツ・ブラックスーツは冠婚葬祭用のスーツのためビジネスシーンでは着ることは少ないです。
仕事で海外出張や海外の人との商談がある人は仕事相手や周囲の人達からの心証が悪くなることがあります。
海外との取引が多い企業では黒のスーツをNGとしているところもあります。
黒はフォーマルな色でもありますが、モードの色のため、モードなファッションを好む人からすれば仕事でも使いたいと思う人は多いです。
黒の無地のスーツ・ブラックスーツはグローバル的な見方をすればビジネスシーンではNGかもしれませんが、日本では問題なく使える企業は多いです。
黒のスーツ・ブラックスーツを仕事で使うことは海外ではNGということを知らない企業、人も多いです。
黒のスーツ・ブラックスーツを仕事で使いたい人はグローバル的な見方をすればNGということを理解し、海外の人との仕事の場合は避けて使われたら良いと思います。
【グレーのスーツは仕事で使える?】印象・おすすめ生地・コーディネート方法をご紹介。
黒の無地のスーツ・ブラックスーツを着た時の見た目と印象
黒の無地のスーツ・ブラックスーツを着るとコーディネート方法やスーツのデザインにもよりますが、スタイリッシュ、シック、スマートな見た目になります。
印象ではオシャレ、上品、落ち着き、男性らしさ、クール、真面目、威厳を演出することができます。
反面、黒の無地のスーツ・ブラックスーツは顔映りが暗く見えるため、怖い、暗い、近寄りがたいといった印象も演出してしまいます。
もともと怖い、暗い印象や性格の人が黒の無地のスーツ・ブラックスーツを着ると余計に近寄りがたくなってしまいます。
仕事で若々しい、明るく、爽やかな印象を演出したい人には黒無地・ブラックスーツは不向きな傾向です。
礼服を着てるように思われない?フォーマルの黒とビジネス用の黒(ブラックスーツ)の違い
仕事で黒の無地のスーツ・ブラックスーツを着て行くと「礼服・フォーマルを着ているのではないか?」と心配される人がいると思います。
「フォーマル用の黒のスーツ」と「仕事でも使える黒の無地のスーツ・ブラックスーツ」は同じ黒であっても黒色に大きな違いがあります。
フォーマル用の黒色と仕事でも使えるブラックスーツを比べられるとわかります。
フォーマルスーツはブラックスーツと比べて黒色が濃いです。
フォーマル用の黒色は深みがあり濃い「漆黒」であるほど格式が高いと言われています。
ご紹介したように黒の無地のスーツ・ブラックスーツは礼服・フォーマルと黒の濃さ、艶、光沢感に違いがあります。
そのため仕事で黒の無地のスーツ・ブラックスーツを着ても礼服・フォーマルを着ているように思われません。
コーディネートを意識することも重要です。
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黒の無地のスーツ・ブラックスーツのコーディネート(ワイシャツ・ネクタイ)のポイント
黒の無地のスーツ・ブラックスーツはコーディネートに失敗すると喪服のように見えたり、印象が暗く見えたりしてしまいます。
そのためワイシャツ・ネクタイのコーディネートが大事です。
◇ワイシャツのコーディネートのポイント
黒無地スーツ・ブラックスーツのスタイリッシュさ、スマートを活かすならワイシャツの襟型は「セミワイド」か「ワイド」がおすすめです。
襟型がセミワイド、ワイドのワイシャツは首周りを綺麗に見せてくれ、黒無地のスーツ・ブラックスーツのスタイリッシュさ、スマートさを引き立ててくれます。
ワイシャツの色は白のストライプやブルーの無地、ストライプ、クレリックはビジネスシーンで使いやすく、冠婚葬祭のような印象を消してくれます。
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◇ネクタイのコーディネートのポイント
黒無地のスーツ・ブラックスーツのスタイリッシュさ、スマートさを活かし、フォーマルすぎないようにするなら「明るめのネクタイ」がおすすめです。
明るめのネクタイをVゾーンに取り入れることで黒無地のスーツのスタイリッシュさ、スマートさに加えて顔映りを明るく見せてくれます。
ネクタイは選ぶ色によって周囲に与える印象が異なります。
自分がどのような印象を受けたいかで選ぶ色が変わってきます。一例ですがネクタイの色が与える印象をご紹介します。
◇ネクタイの色の印象一例
・赤系 積極性、活力
・青系 爽やか、誠実
・黄色 明るい、ユーモア
・緑 穏やか、安心感
・茶色 堅実、温和
・紫 高貴、優雅
あくまでも一例であり、色のトーンによっても印象が変わります。
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黒色・ブラックスーツで選びたい「おすすめの生地」
黒の無地・ブラックスーツを選ぶなら「上質な生地」がおすすめです。
価格訴求が目的のポリエステルが多い生地などの上質でない生地は見た目がチープ、安っぽくなることがあります。
ウール100%の生地の方が見た目を上品に高級感のある雰囲気に演出してくれます。
上質なスーツ生地には沢山のブランドがありイタリア、イギリス、日本が有名です。
なかでも人気があるのが「イタリア生地」。
イタリア生地は艶や光沢感があり手触りが柔らかく滑らかで上質で高級感を演出しやすいです。
イタリア生地で人気、おすすめの生地ブランドをご紹介します。
黒色のスーツ・ブラックスーツでおすすめイタリア生地
・「Ermenegildo Zegna」-エルメネジルドゼニア
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・「Loro Piana」-ロロピアーナ
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・「CARLO BARBERA」-カルロバルベラ
スーツ-人気イタリア生地「CARLO BARBERA -カルロバルベラ」の評判ってどうなの?特徴まとめ
・「FRATELLI TALLIA DI DELFINO」-タリアデルフィノ
スーツ-人気イタリア高級生地、FRATELLI TALLIA DI DELFINO -タリア・ディ・デルフィノの評判・特徴まとめ
・「CERRUTI」-チェルッティ
スーツ-人気イタリア生地、CERRUTI(チェルッティ)の評判ってどうなの?特徴まとめ
上記は数あるイタリア生地の中でも「五大ブランド」と言われ、品質、デザインに優れています。
なかでも「Ermenegildo Zegna」-エルメネジルドゼニア、「Loro Piana」-ロロピアーナはイタリア生地の最高峰の二大巨頭と言われています。
他にも五大イタリア生地ブランド以外で有名なのが、
・「VITALE BARBERIS CANONCO」カノニコ
・「REDA」レダ
スーツ-イタリアの大人気生地「REDA-レダ」の評判ってどうなの?特徴まとめ
なども有名です。
上質な生地を選ぶなら仕立ても大事
黒の無地のスーツ・ブラックスーツを選ぶなら上質な生地を選ぶことも大事ですがスーツの「仕立て」も大事です。
イタリア生地などの柔らかく滑らかな上質な生地は仕立てが難しいです。
上質な生地を使っていても仕立てが悪ければ生地の良さを活かせず見映えが悪いのはもちろん、着心地も悪く型崩れも起こしやすいので長く使うことができません。
黒の無地のスーツ・ブラックスーツを長く使うなら上質な生地、仕立てにこだわったスーツを選ぶことが大事です。
スーツを長持ちさせるには?
黒の無地のスーツ・ブラックスーツに限らずスーツを長く使うには日々のケア、着用方法が大事です。
日々のケアや着用方法が悪いと仕立ての良いスーツを選んでも長持ちはしにくいです。
スーツを長く使うためのポイントをご紹介します。
スーツを長く使うためのポイント
・クリーニングに出し過ぎない
スーツを週に一回、月に一回と頻繁にクリーニングに出す人がいます。
クリーニングに頻繁に出すと溶剤などで生地がダメージを受け、テカリや傷みの原因となります。
3カ月に一回から半年に一回を目安にされると良いです。
・連続着用を避ける
同じスーツを毎日着る人や2日、3日と続けて着用する人がいますが、連続着用はスーツを傷める原因となります。
ウール100%の生地を使ったスーツはある程度シワを回復する力があります。
連続着用するとシワや汗が蓄積していき、股の破れなどに繋がります。
スーツは一度着用したら最低でも2日は開け、連続着用は控えるようにするのが長持ちさせるポイントです。
・ポケットに物を入れない
スーツのポケット、特にパンツ、ズボンに財布やスマホ、携帯などの物を入れている人が多いですが、物を入れるとスーツの破れや傷みにつながります。
本来スーツのポケットには物を入れません。
ポケットに物を入れると縫い目に負担がかかり破れやすくなってしまいます。
スーツを長く使うためには極力ポケットに物を入れないようにしなければなりません。
・細身・タイト過ぎるものを選ばない
体型をスタイリッシュ、スマートに見せようと過度な細身・タイトなサイズを選ぶ人がいますがパンツ、ズボンの破れの原因に繋がってしまいます。
黒無地のスーツ・ブラックスーツを仕事と冠婚葬祭の兼用で選ぶならサイズが変わる可能性もあり、お悔やみごとの場合だと正座をすることがあるかもしれません。
ピチピチのスーツで正座をしてしまうと縫い目から裂けてしまうことがあります。
黒無地のスーツ・ブラックスーツは元々体型をスタイリッシュに見せてくれ、デザイン的にもスマートに見せてくれるスーツがあります。
サイズ感は過度な細身、タイトなスーツを選ばず自分の身体に合うものを選ぶことが大事です。
スーツの股の破れ、お尻が裂ける原因・予防・対策して長持ちさせる
まとめ
黒無地のスーツ・ブラックスーツは仕事で使えるのか?フォーマルを着ているように見えないのか?
印象、コーディネートのポイント、おすすめ生地についてご紹介しました。
黒無地のスーツ・ブラックスーツは黒の濃さが礼服やフォーマルと違うため、仕事で使うことができます。
黒の無地のスーツ・ブラックスーツは見た目をスタイリッシュにスマートにしてくれるのでモードな雰囲気やカッコ良さを求める人にはおすすめです。
黒の無地のスーツ・ブラックスーツはコーディネートや生地、仕立てに気をつけないと印象が暗く安っぽくなるので注意が必要です。
黒の無地のスーツ・ブラックスーツを仕事で使おうと思っている人は今回ご紹介した内容を参考にして頂けたら幸いです。
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