同じ黒色のブラックスーツと黒のビジネススーツ。
「同じ黒色のスーツだがどう違うのか?」
と疑問を持つ人は多いです。
ブラックスーツと黒のビジネススーツの違いについてご紹介します。
1.ブラックスーツと黒のビジネススーツの違い
ブラックスーツと黒のビジネススーツは同じ黒色のスーツでも違いがあります。
そのため着用できるシーンが異なります。
ブラックスーツは準礼装と言われる礼服・喪服。
黒のビジネススーツは名前の通り仕事で使うスーツ。
同じ黒色のスーツでも「色合い」・「デザイン」が異なります。
◇色合い
ブラックスーツと黒のビジネススーツを比べた場合、ブラックスーツの方が黒のビジネススーツに比べて「黒色が濃い」です。
ブラックスーツの黒色は「漆黒」、「墨黒」と呼ばれるほど黒く、黒のビジネススーツはややグレーががっています。
◇デザイン
黒のビジネススーツの場合、デザインとしてラペル(衿部分)などにAMFステッチが入っている、ベントがサイドベンツ、センターベントになっているスーツが多いです。
(※ベントとはジャケットの背中の裾に入っている切れ目のことです。)
(※AMFステッチはピックステッチと呼ばれる手縫い風ステッチ)
パンツの裾口の仕上がりは「シングル」、「ダブル」と選ぶことができます。
ブラックスーツの場合はAMFステッチやベントに切れ目が入っていない「ノーベント」のデザインになっています。
パンツの裾口は「シングル」が一般的です。
2.ブラックスーツは仕事で使えるのか?
ブラックスーツはお葬式・結婚式・入学式・卒業式・式典などの冠婚葬祭で着用するのが一般的です。
そのため礼服・喪服であるブラックスーツは仕事で使うことはできません。
豆知識として黒のスーツを仕事で使うのは日本独自の文化ということをご存知でしょうか。
黒色のスーツは冠婚葬祭のために作られたものです。
そのため欧米では黒のスーツを仕事で使う習慣がありません。
黒色のスーツは日本では問題ありませんが、グローバルな仕事をするビジネスマンは黒色のスーツもビジネスシーンで避けられた方が賢明です。
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3.黒のビジネススーツは冠婚葬祭で使えるのか?
黒のビジネススーツは基本的に冠婚葬祭で使うことはできません。
黒のビジネススーツで冠婚葬祭に行くと周囲がブラックスーツだった場合、色合い・デザインで違いが出てしまいマナー違反と捉えられることがあります。
しかし昨今、冠婚葬祭のそもそものマナーを知らない人自体が増えています。
そのため黒のビジネススーツで冠婚葬祭に出席する人が多いです。
またブラックスーツは活躍する頻度の少なさから「わざわざブラックスーツを買うのはもったいない」という観点から仕事でも使える黒のビジネススーツを買う人も多いです。
ブラックスーツは活躍する頻度が少なくても一着持っておけば長い間使える、マナー違反で恥をかくこともないので一着持っておくことをおすすめします。
4.ブラックスーツを買うなら?
ブラックスーツを1着持っておくなら出来上がった既製品のブラックスーツも良いですが、「パターンオーダー」や「イージーオーダー」をすることをおすすめします。
パターンオーダーやイージーオーダーは既存の型紙から自分の身体に合うサイズ、生地を選びスーツを仕立てるオーダー方法です。
上質な生地を選ぶことができ、より自分の身体にフィットしたサイズのスーツを作ることができるので着心地が良い・見映えの良いスーツを仕立てることができます。
5.まとめ
ブラックスーツと黒のビジネススーツの違いについてご紹介しました。
ブラックスーツと黒のビジネススーツ同じ黒色ですが「色合い」や「デザイン」が違います。
そのためブラックスーツは冠婚葬祭用のスーツのため仕事では使えず、黒のビジネススーツは仕事用のため冠婚葬祭では使えません。
この違いを知っておかないと大人として恥をかいてしまうこともあります。
ブラックスーツと黒のビジネススーツの違いを知っていれば服装マナーやスーツ選びの役に立ちます。
今回ご紹介した内容が皆様の服装選び、スーツ選びのお役に立てば幸いです。