スーツスタイルの足元を飾る革靴。
仕事をしていれば出勤前、仕事中、帰りに雨に遭うこともあります。
ビジネスマンの必須アイテムである革靴。
「革靴は雨の日でも履いて良いのか?」
「自分の持っている革靴は雨でもいけるのか?」
「雨用の対策はあるのか?」
「雨に濡れた後の手入れ方法は?」
「雨用の革靴のおすすめブランドはあるのか?」
と雨の日の革靴について悩むビジネスマンは多くいます。
良い革靴は履きやすく手入れをすれば何年も履くことができるため、なるべく傷まないように履きたいと考える人が多いです。
雨の日の革靴について悩むビジネスマンに向けて革靴は雨の日に履けるのか?雨の日の革靴の選び方、対策、お手入れ方法、おすすめブランドについてご紹介します。
1.革靴は雨の日に履けるのか?
結論から言うと革靴は雨の日でも履くことができます。
だからといってどの革靴でも雨の日に履けるわけではありません。革靴には雨の日に向いている革靴、向いていない革靴があります。
向いていない革靴を雨の日に履いてしまうとキチンとお手入れしないと傷んでしまいます。
では雨の日に向いている革靴とはどんな革靴なのか?
雨の日に向いている革靴は「ラバーソール」の革靴です。
ソールとは革靴の靴底のことです。ソールは大きく分けると「レザーソール」と「ラバーソール」に分けられます。
自分の履いている革靴が雨の日に履ける革靴なのか気になる人はソール(靴底)を見てみてください。
ラバーソールだと雨の日でも使うことができます。
ではレザーソールとラバーソールはどう違うのか?それぞれの特徴をご紹介します。
◇レザーソールとラバーソールの特徴
・レザーソールの特徴
レザーソールは天然素材のため靴の返りが良く、通気性に優れているので靴の中が蒸れにくく、見た目、履き心地ともにレザーソールならではの上品な高級感を味わうことができます。
一張羅の革靴を選ぶ人はレザーソールの革靴を選ぶ人が多いです。
レザーソールの革靴は高級感、通気性に優れるメリットがありますが、雨の日には適していないというデメリットがあります。
レザーソールの革靴は水に強くないので雨に濡れてしまうと晴れの日の何倍ものダメージを受け、寿命が縮まってしまいます。
雨に濡れたらキチンと手入れしておかないとカビが生えてしまうこともあります。
レザーソールは傷むだけでなく、靴底(ソール)がフラットのため雨の日の濡れた地面などでは滑りやすいです。道路脇の金網のグレーチングや駅、階段では滑りやすさから転倒することもあります。
レザーソールの革靴は雨の日には向いていませんが、ハーフラバーを貼るといった対策をおこなえば雨の日でも履くことができます。
ハーフラバーとはソールの前半分に厚さ数ミリのゴムを貼り付けること。
ハーフラバーを取り付けると雨が染み込みにくく、カビも生えづらくなりなるので雨の日でも使えるようになります。
レザーソールにハーフラバーを取り付けることで雨の日でも履けるという大きなメリットを得ることができますが、もちろんデメリットもあります。
レザーソールは上記で返りの良さがあり、通気性に優れているので靴の中がムレにくく高級感があるとご紹介しました。
ハーフラバーソールを取り付けるとレザーソールならではの通気性や返りの良さといった良さが低下してしまいます。
・ラバーソール
ラバーソールは耐水性に優れているので水が靴の中に染み込みにくく、レザーソールに比べてグリップ力があるので雨の日でも滑りにくいため雨の日でも使える革靴です。
ラバーソールの革靴のメリットは雨の日に履けるだけでなく、雨で濡れてしまってもレザーソールのようにお手入れをする必要がありません。
ラバーソールの革靴は晴れの日でも雨の日のどちらでも使えるので、使いやすさからラバーソールの革靴を選ぶ人も多くいます。
ラバーソールは晴れの日、雨の日のどちらの天候でも使えるというメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。
ラバーソールはレザーソールに比べて通気性が悪く靴の中がムレやすいです。
靴の中がムレてしまうと雑菌が繁殖しやすく足のクサさ、靴のクサさに繋がってしまいます。
フォーマル度合いもラバーソールはレザーソールに比べると劣ってしまう傾向なので冠婚葬祭には適していません。
高級感もレザーソールに劣ってしまいます。
レザーソールとラバーソールはどちらにもメリット、デメリットがあります。
晴れの日や冠婚葬祭ではレザーソール、雨の日はラバーソールといったようにシーンに合わせて選ばられるのがスマートです。
レザーソール、ラバーソールのどちらのソールを選ぶにしても事前にしておきたい対策は「防水スプレー」です。
防水スプレーをすることでスプレーの効果である撥水、防汚効果によって革靴を雨から守ってくれます。
革靴を雨の日に履くことはできますが、雨の日に履くなら靴底(ソール)の選び方が重要です。
【革靴を履いた後は何故足が臭くなるの?】原因と6つの対策・予防方法・ニオイを落とす方法をご紹介。
2-1.革靴が雨に濡れてしまったときのお手入れ方法
お気に入りや大切にしている革靴が突然の雨によって濡れてしまうこともあります。
革靴を雨に濡れたまま放置してしまうとシミや劣化の原因となってしまいます。
革靴を長持ちさせたいなら雨で濡れた後キチンとお手入れすることが重要です。
革靴が雨で濡れてしまった時のお手入れ方法をご紹介します。
①.革靴についた水滴を綺麗に拭き取る
革靴が濡れたままだとシミや、ひび割れ、変形してしまうことがあります。
革靴が雨で濡れてしまったら必ず布やタオルで拭き取るようにしてください。
②.靴の中を乾燥させる
革靴はキチンと乾燥させなければ雑菌が繁殖しニオイの原因となります。
一度ニオイが染みついてしまうと落としにくいので日々のケアが大切となります。
風通しの良いベランダで新聞紙などの吸湿性の高いものを革靴に詰めて陰干しをします。中敷きなどを入れている場合は中敷きも取り除きます。
陰干しをする際は直射日光を避け、つま先を浮かすことで靴の中までしっかりと乾かすことができます。
③.靴クリーム・シューズクリームを塗る
靴クリーム・シューズクリームは革に栄養と光沢を与え、キズなどを目立ちにくくする補色効果のあるクリームです。
革靴は雨で濡れてしまうと革の表面から油分が抜けてしまいます。
靴クリーム・シューズクリームを塗ることで革靴に栄養と光沢を与えひび割れを防いでくれます。
革靴の栄養とは水と油です。水分だけだと人間の肌同様に乾燥してしまうので、乾燥を防ぐため油分が必要なのです。
靴クリーム・シューズクリームには革靴の栄養となる水・油分が含まれています。
雨で濡れてしまったら必ずお手入れをするようにしてください。
【実験】革靴の中に10円玉を入れるとクサいニオイがとれるのか?
2-2.レザーソールが濡れてしまった時のお手入れ方法
雨の日はレザーソールでなくラバーソールが向いているとご紹介しましたが、雨の日にうっかりレザーソールを履いてきてしまった。
レザーソールなのに急な雨が降ってきたということもあると思います。
レザーソールの革靴は履き終わった後のお手入れが重要です。
レザーソールの革靴は雨で濡れてしまうと乾燥した際に必要な油分や水分が抜けてしまい、雨で濡れる前よりも革の繊維が硬化してしまいます。
お手入れをせずに乾いたからといって普通に使ってしまうと硬化した繊維が切れてしまい、耐久性が下がり最悪割れてしまうこともあります。
レザーソールが雨に濡れてしまった時のお手入れ方法をご紹介します。
①.ホコリや水汚れをとる
レザーソールは雨に濡れると革の繊維が緩み、小石などのジャリが食い込んでいますので、ブラッシングによって小石やホコリを落とします。
②.水汚れを落とす
雨に濡れたレザーソールは地面の汚れを含んだ汚い水が染み込んでいます。
靴クリーナーを使うことでソールに染み込んだ汚れを落とすことができます。
水汚れをしっかりと落としておかなければ、この後におこなう保革クリームの浸透に影響してしまうので汚いと汚れはしっかりと落としでおかなければなりません。
靴クリーナーを布やクロスに染み込ませ、布やクロスに汚れがつかなくなるまでしっかりとソールの汚れを拭きとってください。
③.保革クリームを塗る
雨に濡れたあとのレザーソールは乾燥して硬くなっているので「保革クリーム」を塗ることで油分、水分を補給。ソールに油分、水分を補給することで革靴ならではの柔軟性が回復します。
3.雨用の革靴の選び方
雨用の革靴や雨の日に使える革靴はさまざまなブランドやメーカーから販売されています。
雨用の革靴、雨の日に使える革靴があるといってもどこを見たら良いのか。どれを選べば良いのかわからないという人も多いと思います。
雨用の革靴、雨の日に使える革靴を選び方のポイントをご紹介します。
①.ラバーソール
上記でご紹介したようにラバーソールは雨が染み込みにくく滑りにくい靴底(ソール)のため雨の日に向いています。
レザーソールの革靴よりもお手入れが簡単です。
②.機能性素材
革靴には雨の日でも履けるように撥水性などの機能性を持たせた革靴があります。
雨用の素材として有名なのが「ゴアテックス-GORE TEX」。
ゴアテックスは機能性の高さからレインウェアやアウトドア用品で使われている有名素材なためご存知の人も多いのではないでしょうか。革靴でも多く使用されています。
ゴアテックスはアメリカのWLゴア&アソシエイツ社が製造販売する防水透湿性素材です。
表面からの水の侵入を防ぎ、湿気を防いでくれます。
ゴアテックスの靴底(ソール)はラバーソールのものが多いです。
ラバーソールはレザーソールに比べて通気性が悪く靴の中に湿気がこもりやすいですが、ゴアテックスを使用した革靴は湿気を逃してくれるので雨の日に履いても足が蒸れにくいです。
③.スエード素材の革靴
スエード素材の革靴は雨に弱いと思っている人も多いですが、スエード素材は毛先で水を弾いてくれるので雨の日でも使いやすい靴です。
スエード素材に防水スプレーを使うと更に高い撥水性効果を得ることができます。
スエード素材は起毛しているので、スプレーが広域に広がりやすく通常の表革よりも防水効果が持続しやすいです。
通常の表革の靴は屈曲部から防水の膜が剥がれ雨が侵入してきます。スエード素材の場合は屈曲部も膜が剥がれにくいので防水効果が持続しやすいのです。
スエード素材に防水スプレーをして雨専用で使っているビジネスマンは多くいます。
雨用の革靴を選ぶポイントとして靴底(ソール)、素材を意識すると雨でも履くことができ、お手入れも簡単です。
4.雨用の革靴のおすすめブランド
雨用の革靴、雨の日でも履くことのできる革靴の選び方をご紹介しました。
選び方はわかったが選ぶのが手間、どこのブランドで選べば良いのか?おすすめのブランドはあるのか?を知りたいという人も多いです。
各ブランド、メーカーが雨用の革靴、雨の日でも履くことのできる革靴を展開していますが、なかでも人気があり安心感のあるおすすめのブランドをご紹介します。
・スコッチグレインのシャインオアレイン
「スコッチグレイン-SCOTH GRAIN」を展開するのは1964年に東京で創業したヒロカワ製靴。
創業から50年以上の歴史を持つ「日本ブランド」です。
スコッチグレインは伝統と品質を守り上質な革靴を提供する高品質で日本人が履きやすいことで知られる有名な日本ブランドです。
シャインオアレインは高品質で知られるスコッチグレインが販売する雨用の革靴です。
本革が持つしなやかな風合いと通気性を損なわずに高い撥水性を実現した本格撥水レザーの革靴は天候に関係なくスタイリッシュな見た目と快適な履き心地を実現してくれます。
雨用として持つビジネスマンも多いです。
価格はおおよそ¥30.000円ほど〜。
※価格は時期やシーズンなどによって変わることがあるので、あくまでも参考にしてください。
革靴選びに困ったら【スコッチグレイン】の革靴がおすすめ。特徴・人気・評判をご紹介。
・マドラスの機能素材ゴアテックスを使用した革靴
「マドラス-madras」は1946年にイタリアのバッサノで誕生したイタリア発祥のブランドです。
誕生からはおおよそ70年、日本には1965年に上陸したので、50年以上と長い歴史を誇るブランドです。
マドラスは「イタリアの伝統的な技術」と「時代に即した洗練されたデザイン」を融合させた靴づくりをおこなっています。
すっきりとして高級感のあるシルエット、日本人に合わせた作り、ビジネスマンに使いやすい機能性を持った靴を多く展開しています。
マドラスでは濡れない、蒸れない防水、透湿機能を持ったゴアテックスを使用した革靴が販売されています。
材料、素材、仕上げ、履きやすさにこだわり雨の日でも晴れの日でも気軽に履ける高機能の革靴です。
価格はおおよそ¥30.000円ほど〜。
※価格は時期やシーズンなどによって変わることがあるので、あくまでも参考にしてください。完全防水ではありません。
【安くてスタイリッシュな革靴】マドラスのセカンドライン【モデロ】。特徴・人気・評判をご紹介。
・リーガルの撥水加工、ゴアテックスを使用した革靴
「リーガル-REGAL」はアメリカで誕生し、1961年に日本に入ってきたメンズ・レディースのブランド。
誕生からは100年以上、日本に入ってきて50年以上の歴史のあるブランドです。
ドレスシューズのおおよそ9割が日本製のリーガルは品質の良さでビジネスマンの多くに親しまれ知名度のあるブランドです。
「リーガル-REGAL」は良い靴を生み出すために「素材」・「構造」にこだわることでファッション性・機能性を融合させた価値ある一足を生み出しています。
リーガルはの革靴は「見た目の良さ」・「機能性」・「素材」・「構造」を見ると販売価格は高くなってもおかしくありませんが、企画・製造・販売を一貫しておこなうことでコストを抑えています。
リーガルでも撥水加工、防水、透湿性を持つ機能素材ゴアテックスを使った雨用の革靴が販売されています。
知名度の高さから馴染みの深い人は多いのではないでしょうか。
価格はおおよそ¥25.000円ほど〜。
※価格は時期やシーズンなどによって変わることがあるので、あくまでも参考にしてください。完全防水ではありません。
スーツに合う人気・安心・便利な革靴ブランド。【リーガル-REGAL】。特徴・人気・評判をご紹介。
雨用の革靴、雨の日でも履ける革靴をどこで購入すれば良いか悩んでいる人、わからない人は参考にしてください。
5.まとめ
革靴は雨の日に履いても良いのか?雨の日の革靴に悩むビジネスマンに向けて雨の日の革靴の選び方、対策、お手入れ、おすすめブランドをご紹介しました。
雨の日でも革靴は履くことができますが、革靴の選び方や対策、お手入れ方法を知らないとせっかくの良い革靴がダメになってしまうことがあります。
雨の日の革靴の選び方、対策、お手入れ方法を知っておくことは大事な革靴を雨から守り長持ちさせることに繋がります。
最後に今回ご紹介した雨の日に履ける革靴をおさらいしておきます。
◇ 雨の日に履ける革靴をおさらい
・ラバーソールを選ぶ。
・レザーソールの場合はハーフラバーを貼る
・機能性素材を選ぶ
・スウェードの革靴を選ぶ
・防水スプレーを振る
・選ぶのに時間をかけたくない人はスコッチグレイン、マドラス、リーガルなどの各ブランドが出している雨用の革靴を選ぶ。
今回ご紹介した内容が皆様の雨の日の革靴選びの参考になれば幸いです。