スーツを購入し、いざ着ようと思ったら、「スーツの後ろの切れ目に糸がついている!」
「これはデザインなのか?」とお困りの人も多いのではないでしょうか?
スーツを買い慣れていない、見たことがない人は、スーツの後ろの切れ目の糸は切るのか?切らないのか?どっち?と悩みます。
スーツの後ろの切れ目の糸は切ってしまうと、元には戻せない。
「今までのスーツには糸はついていなかったから切っても大丈夫」と思いつつ、本当に切っていいのか不安なんて人も多いです。
スーツ販売歴15年以上の筆者が、スーツの後ろの切れ目の糸は切るのか?切らないのか?どっちなのかについてご紹介。
不安な人やお困りの人はぜひ参考にしてください。
スーツの後ろの切れ目の糸は切る!
スーツの後ろの切れ目の糸は切らないといけません。
スーツの後ろの切れ目の糸は「しつけ糸」と呼ばれ、お客様が袖を通すまで、スーツの形崩れを防ぐようにつけられています。
スーツを購入し袖を通す際には「しつけ糸」は切らないといけません。
しつけ糸は切らないと動きにくい
スーツの後ろの切れ目は動きやすくする。すっきりとした着こなしを演出するために、あえて切り込みを入れています。
しつけ糸を切らないと動きにくいことに加え、スーツのジャケットのシルエットを悪くしてしまいます。
快適な着こなし、綺麗な見た目を演出するためには「しつけ糸」は切らないといけません。
しつけ糸を放置するとスーツが破れることも!
スーツの形崩れを防ぐしつけ糸が原因でスーツが破れることがあります。
座った際、ジャケットをおいている際、後ろの切れ目の糸と物が引っかかり、強引に引っ張ってしまって「スーツの生地が破れてしまった」ということがあります。
破れてしまうと、上記の画像のような修理跡が残る可能性もあるので、しつけ糸は外すようにしましょう。
しつけ糸は後ろの切れ目だけでない!
スーツのジャケットの後ろ切れ目は「ベント」と呼ばれ、しつけ糸はベント以外にも付いています。
ジャケットの胸ポケットや腰ポケット、肩にもついていることがあります。
胸ポケット、腰ポケット、肩のしつけ糸はベントと同様に切ってもいいです。
胸ポケット、腰ポケットはしつけ糸を切ると、「スーツのジャケットが形崩れしてしまう」という理由から、しつけ糸を切らない人がいます。
しかし、こだわりがない限り「しつけ糸は切っても問題ありません」
しつけ糸を自分で切るのが怖いなら?
スーツのベントのしつけ糸は大抵の人が見たら、しつけ糸だとわかり、切ることができます。
しかし、胸ポケット、腰ポケットのしつけ糸は、「どれがしつけ糸なのか見てもわからない」なんてことがあり、切るのが怖い人も多いです。
胸ポケット、腰ポケットのしつけ糸を切るのが怖い場合は購入店に依頼、購入時に切ってもらうように依頼するようにするのがおすすめです。
実際にしつけ糸がしっかりと縫われていて、スーツ販売歴15年以上の筆者でも「しつけ糸」を切るのに悩むことがあります。
しつけ糸は切らないと恥をかくことも!
ブランドのスーツ、値段の高いスーツ、仕立てのいいスーツを着ると心地よい気持ちになります。
しかし、残念ながら「しつけ糸」を外してない人を稀に見受けられます。
スーツのしつけ糸を切っていないと、「せっかくいいスーツを着てるのにもったいない」、人によっては「スーツの着こなしを知らなくてダサい」なんて思う人もいます。
人にしつけ糸が付いていると指摘されると恥ずかしいです。
「スーツがもったいない」、「ダサい」、恥をかく前にしつけ糸は必ず切る。着用の前に切り忘れがないか見るようにしましょう。
-
知らないと恥ずかしい!スーツ・コート「袖タグ」外す?どっち?
新品のスーツやコートに付いている「袖タグ」。 スーツやコートに付いている袖タグは外すのか? 袖タグはそのまま付けっぱなしにしておくのか? どっちが正解なのか? ...
続きを見る
スーツの後ろの切れ目の糸は切るのか?切らないのか?どっちなのかについてご紹介しました。
スーツの後ろの切れ目の「ベント」の糸は切っていないと恥ずかしい思いをすることもあり、スーツの生地破れに繋がることもあります。
しつけ糸は必ず切るようにしましょう。
今回ご紹介した内容が皆様のスーツの着こなしの参考になれば幸いです。
お困りの人はぜひ参考にしてください。