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スーツで多いお悩み!股の破れ・お尻の破れを解決!原因・対策方法

 

スーツで多いお悩みではスーツのパンツの「股の破れ」、「お尻の部分の破れ」。

 

実際に筆者自身もせっかく買ったスーツのパンツが破れに悩まされた経験があります。

 

■いつもスーツのパンツの股部分が破れる・お尻が破れてしまう原因は何なのか?

■スーツの股が破れにくい、お尻が破れにくい予防・対策はあるのか?

■スーツの股部分・お尻部分が破れた場合の修理はできるのか?修理の料金・期間はどれくらいなのか?

 

スーツのパンツの股がいつも破れる、お尻が破れて困るので原因と対策、修理方法が知りたい人は多いです。

私も買ったばかりのスーツのパンツの股、お尻がすぐ破れて困っていました。自分なりに原因を考えて試すことで、スーツのパンツの股の破れ、お尻の破れが軽減することができました。

 

スーツの股部分・お尻が裂ける原因を知り、私が実践した対策をおこなうと、スーツのパンツ、スラックスを長く着用できるようになると思います。

 

筆者はスーツを販売して15年以上、実践した内容をお客様にお伝えして、スーツのパンツの寿命が長くなったというお声もいただいています。

 

スーツの股の破れ、お尻が破れる原因と予防・対策法・修理方法を実体験を踏まえた上、まとめました。

スーツのパンツの股、お尻が破れてお困りの人はぜひ参考にしてください。

最後にはスーツのパンツの股・お尻が破れた場合の修理方法もご紹介しています。

 

スーツのパンツがよく破れる場所

 

スーツのズボン・スラックス・パンツの破れる、裂ける部分は人によって異なります。

しかしよく破れる、裂けてしまう部分があります。

 

①股の部分(股ズレ・股の毛玉)

②お尻の縫い目の部分

③後ろポケットの端の部分(カン止め部分)。

 

スーツのパンツでは上記の③点がよく破れた、裂けたという人が多く、当てはまる人も多いのではないでしょうか?

 

スーツの股の破れ・お尻が裂ける原因とは?

 

 

スーツのパンツの股の破れ(股ズレ・毛玉)、お尻の裂ける原因は様々。

 

一概に「これが原因です」とは言えません。

 

しかしスーツのパンツの股、お尻が破れやすい原因があります。

 

原因①.パンツのサイズが合っていない

原因②.ポケットに物を入れすぎている

原因③.頻繁にクリーニングに出している

原因④.連続着用をしている

原因⑤.ジーンズや綿パンのように履く(履き方が悪い)

原因⑥.糸の細い(細番手)デリケートな生地を履いている

原因⑦.摩擦

 

上記のような理由でスーツのパンツの股の破れ(股ズレ・股の毛玉)、お尻が破れる原因になっていることが多く見受けられます。

 

スーツの股・お尻が破れる原因「パンツのサイズが合っていない」

スーツのパンツの股・お尻が破れる人はお尻や太もものサイズが合っていないことが多いです。

スーツのパンツを穿いた際に「横のポケットが浮く・開く」、「太ももが少ししかつまめない」という人はスーツのパンツのサイズが合っていない傾向です。

 

太もも、下半身がガッチリしている人、太っている人、スリムに見せようと小さめのサイズを選ぶ人は「股の破れ」、「股裂け」、「股擦れ」、「股の毛玉」、「お尻が裂けた」という人が多いです。

 

無理をして小さいサイズ・きついサイズのスーツはやめよう

スーツ姿を美しく見せるためにシルエットが細いスーツも多いです。

シルエットが細いスーツは股上が浅くなっていて、太もも(ワタリ)、お尻周りが細くなっている傾向。

シルエットを意識して、パンツの太もも(ワタリ)、お尻が多少きつくてもそのまま買う人がいます。

お尻が張っているサイズ感、太ももがきついサイズ感のままだと股やお尻が破れやすい傾向です。

 

【サイズが合っていない】私自身の体験談

体験談として、実際に私自身は太ももが太く、お尻も大きく下半身がガッチリしている体型なのに、スッキリとした印象を出したく、細身のスーツのパンツを着ていました。

お尻の部分、太ももが張っていてパンツのポケットも浮きぎみでした。

当然、無理して履いていたので股やお尻が破れ、股部分に毛玉ができたりしていました。

 

たった1日の着用でお尻のポケットの横部分が破れるということもありました。

 

スーツのパンツのサイズが合わない場合の【予防・対策方法①】

■パターンオーダーでスーツのパンツのみワンサイズ上のものにする。

■既製品では限度がありますが、お尻の部分、太もも(ワタリ)の部分を大きくすることができるので修理する。

■股の破れ・股ズレの多い人は尻シックを付けてもらう。補強テープを貼ってもらう。

 

私はパンツのシルエットは細く穿きたかったので、パターンオーダーでスーツのパンツのサイズを調整。

既製品のスーツのパンツではお尻と太もも部分を大きく修理。

スーツのパンツのサイズを調整する対策によって破れを軽減させました。穿き心地の面でも穿きやすくなりたした。

 

スーツの股・お尻が破れる原因「ポケットに物を入れすぎている」

 

スーツのパンツはポケットが付いていますが、スーツのポケットには物を入れてはいけません。

 

職業柄、駅や街で、人のスーツを見てしまうのですが、後ろポケットに厚みのある財布を入れていたり、横のポケットに物を入れている人がいます。

二つ折りの厚みのある財布など後ろポケットに入れていると最悪です。

 

ポケットに物を入れていると足を曲げた際、座った際にパンツの生地のゆとり分が物の膨らみにとられます。

生地の縫い目に負荷・負担がかかりスーツが破れやすくなります。

スーツのパンツのシルエットも汚くなります。

 

【ポケットに物を入れ過ぎている】私自身の体験談

私自身もスーツを着始めた時、後ろポケットに財布に、もう片方にはハンカチ。

横のポケットには小銭入れを入れるという最悪なことをしていました。

やはりスーツの後ろポケット部分がよく破れていました。

 

スーツのパンツに物を入れてしまい破れてしまう場合の【予防・対策方法②】

■スーツのポケットに物を入れないようにして、バッグを持つ

■スーツのパンツのポケットに物を入れてしまう人はお尻・太ももを大きいサイズにする

■ハンカチを入れるにしても薄いもの(タオル地の分厚いものはNG)

 

私はスーツのパンツに物を入れないように意識したら、スーツのパンツの破れるのは少なくなりました。

 

スーツの股・お尻が破れる原因【スーツを頻繁にクリーニングに出している】

 

スーツをクリーニングに出せば薬剤でスーツのウールの油分が飛んでしまい、生地は傷みやすく風合いも変わっていきます。

 

夏場では汗をかくため、スーツを頻繁にクリーニングに出している人が多く見受けられます。

汗をかいたらクリーニング出したいですが、スーツを長く着用したいのであれば、クリーニングの回数は控えるようにしなければなりません。

 

【頻繁にクリーニングに出していた】私自身の体験談

私自身、スーツを着始めた際、スーツのクリーニングの頻度やケアの方法を知らなかったので、月に1回はクリーニングに出していました。

スーツのパンツの太もも部分やお尻、股部分がテカッていました。股部分の生地も薄くなっていたような気がします。

 

スーツを頻繁にクリーニングに出してしまう場合の【予防・対策方法】

■スーツのクリーニングはシーズンに1〜2回

■スーツはクリーニングには出さずに消臭スプレーや陰干しなどで対応

■スーツのシワはスチームなどで対応する

 

スーツのクリーニングをシーズンに1回と控えたところ、テカるまでの期間が長くなり、スーツのパンツの破れも少なくなりました。

 

スーツの股・お尻が破れる原因【スーツを連続着用をしている】

 

気に入ったかっこいいスーツや着やすいスーツであれば毎日着用したくなります。

 

しかし毎日同じスーツを連続着用していれば、スーツは確実に傷んでいきます。

 

スーツは着用すると目に見えなくとも汗が付着、シワ、摩擦によるダメージがあります。

 

汗が抜けていない状態でスーツを連続着用してると、新たな摩擦が発生し少しずつ生地を傷めていきます。

スーツの連続着用はいいことがありません。

スーツを連続着用していると、股の破れ、股擦れ、股の毛玉、お尻が裂ける、パンツのテカリ、クリースラインが消える原因となります。

 

【連続着用していた】私自身の体験談

私自身、気に入ったスーツ、買ったばかりのスーツを連続着用して仕事に行っている時期がありました。

やはり汗が抜けきっていない、シワが入った状態で何度も連続着用していると、スーツの股部分の生地が薄くなり毛玉ができて股が裂ける。

後ろのポケットが破れることが多かったです。

スーツのパンツのクリースラインもすぐ消えていました。

スーツのパンツのクリースラインが消えると清潔感に欠けてとてもかっこ悪くなります。

 

スーツを連続着用してしまう場合の【予防・対策方法④】

■スーツは1日着たら2〜3日は間隔を開け連続着用は避ける

■スーツの着数を持つ

■ハンガーはスーツ用の厚めのハンガーを買う(スーツを買った際に付いてくる細いハンガー、クリーニング上がりの細いハンガーは傷みやすいのでNG)

■スーツのパンツをハンガーにかける際はふくらはぎ部分を挟み込み、重力でシワを伸ばすようにする。

(着用後、スチーム、霧吹きなどしてハンガーにかけるとシワが伸びやすくなります)

 

スーツの連続着用をやめて、スーツの着数を持つようにして、お気に入りのスーツは仕事の大事な時に着るようにしたら、全てのスーツが長く着れるようになりました。

 

スーツの股・お尻が破れる原因【ジーンズや綿パンのように穿く(穿き方が悪い)】

 

スーツを雑に扱えば、雑に扱った分だけスーツの寿命も短くなります。

 

スーツをジーパンや綿パンのように雑に穿く。

年齢が若い人であれば学生服と同じように着ている人がいます。

 

【穿きかたが悪い】私自身の体験談

私自身もスーツを着始めた懐かしい頃、生地や縫い目に負担をかける動きをしていました。

ジーパンや綿パンを穿いているかのように仕事で作業。

足を大きく広げたり、飲み、時代を感じますが、仕事帰りにボーリングに行ったりしていると、すぐに股の部分が破れる、お尻が裂ける、股の部分に毛玉ができていました。

 

その度に買ったばかりで買い直すのが金銭面でも辛かった記憶があります。

 

スーツの穿き方が悪い場合の【予防・対策方法⑤】

■生地・縫い目に負担がかかるような動きなどは意識をして極力避ける

■作業などの動きが予想される日は丈夫な生地のスーツを選ぶ

 

縫い目に負担がかかるような動きは意識してなるべくしないようにすると、スーツが長く着れるようになりました。

 

スーツの股・お尻が破れる原因【糸が細い(細番手)のデリケートなスーツ生地】

 

スーツの生地では柔らく、光沢感があって、滑らかな手触りがいい生地は糸の細いモノが多いです。

糸が細い生地は艶感・高級感がある反面、摩擦に弱かったりとデリケートな生地になります。

 

柔らかく手触りが滑らかな生地は着心地も良く、見た目も高級感があって、とてもカッコいいです。(特にイタリア生地などに多いです。)

 

スーツでは価格が高い、高級生地を使用、仕立てが優れていると摩擦や強度に優れていると思っている人も多いです。

しかし決して「価格が高い、高級生地、仕立てが優れている🟰丈夫なスーツ」というわけではありません。

価格が高いスーツはデリケートな高級生地を使っているものが多いです。

高級生地は安いスーツ生地にはない「柔らかさ」、「ツヤ」、「手触りの良さ」、「見た目の良さ」があります。

 

【デリケートな生地のスーツを選んでいた】私自身の体験談

私自身もスーツを着始めた頃、イタリア生地やデリケートな素材のスーツを買い、何着もダメにした記憶があります。

デリケートな生地を使ったスーツほど「サイズが合っていない」、「連続着用」、「頻繁にクリーニング」などをしたりしていると他のスーツに比べて持ちが悪かったような気がしました。

 

スーツの生地がデリケートな場合の【予防・対策方法⑥】

■柔らかくデリケートな素材のスーツは、ご紹介した1〜5までの予防・対策を意識。

■長時間、自転車に乗らない、作業をしない

 

細番手のイタリア生地やデリケートな素材のスーツは連続着用を避ける。

頻繁にクリーニングに出さない。

サイズをピタピタで着ない。ポケットに物を入れない。を実行。

デリケートな生地を使ったスーツであっても、慎重に着るようにしたら、スーツが長持ちするようになりました。

 

スーツの股・お尻が破れる原因【摩擦】

 

スーツのパンツを穿いていると股部分の生地が擦れる摩擦は避けられません。

なかでも「通勤時に自転車に乗る」、「歩き回る」などの人はスーツのパンツの股破れ、股の毛玉が出来る人が多いです。

 

スーツのパンツを穿く以上、摩擦は避けて通れないので、摩擦を完全に防ぐことは不可能です。

 

【摩擦】私自身の体験談

私自身、スーツのパンツでは股の破れでパンツをダメにしてしまうことが多かったです。

デリケートな生地を使ったスーツで長時間、自転車に乗り、家に着いて、スーツのパンツを脱ぐと股部分が破れていました。

 

■スーツのパンツの摩擦の【予防・対策⑦】

■仕事や通勤で自転車に乗る人や歩き回る人はスーツ選びで、デリケートな生地を使用したスーツは選ばない

■スーツの着数を持ち、1着1着の着用頻度を少なくして生地の負担を軽くするようにする

■2パンツスーツやパターンオーダーで同じズボン・スラックスを作る

 

細番手と言われるデリケートな生地を使ったスーツを一度着たら最低でも2日は間隔をあける。

長く着用できるようにスーツの着数を持つ。

スーツを一度着たら、2.3日間隔をあけるだけでもスーツが長く着れるようになりました。

 

スーツの股が破れた。お尻が裂けた。修理はできる?

 

スーツの股破れ、お尻が裂けてしまった。

「もう着れないのでは?」と心配する人がいます。

スーツの股破れ、お尻が裂けてしまっても修理はできます。

 

スーツの股破れ・お尻が裂けた場合の修理方法

スーツの股破れ・お尻が裂けた場合「ミシン刺し(タタキ)」・「かけつぎ(かけはぎ)」という修理方法で修理ができます。

 

↑↑ミシン刺し↑↑・・当て布をして、ミシンで縫い込む修理方法

 

 

↑↑かけつぎ↑↑・・共布を使用して織り込む、刺しこむことで破れを修理する方法

赤で囲っているところをかけつぎしています。わかりにくいですが、色がすこし違います。手触りも硬いですが、遠目ではわからないです。

 

 

「ミシン刺し」と「かけつぎ」どっちの修理方法がキレイな仕上がり?

ミシン刺しとかけつぎの修理を比べた場合、出来上がりはかけつぎのほうが綺麗です。

しかしかけつぎのほうが修理上がりが綺麗な分、修理料金も高いです。

 

参考

私は「股の破れ」は他人から見えないのでミシン刺し。

「お尻の部分」もジャケットを着用して、修理跡が見えないのであればミシン刺し。他人から目に見える場所はかけつぎをしています。

 

ミシン刺し・かけつぎの修理料金

ミシン刺し・・おおよそ¥2,000ほど

かけつぎ・・おおよそ¥4,000ほど

 

ミシン刺し・かけつぎでは破れた大きさによって修理料金が変わります。

※破れが大きいと修理料金が¥10,000超えることも

 

ミシン刺し・かけつぎの修理料金が気になるという人は見積もりを出してもらうと安心です。

 

スーツの股破れ。お尻の破れ。どこで修理できる?

 

スーツのパンツの股破れやお尻破れはスーツを購入した店舗、リフォームショップで修理をしてもらうことができます。

 

スーツを購入した店舗、リフォームショップ、どちらでも修理料金の見積もりも出してもらえます。

ただし修理料金の見積もりはすぐには出ない可能性もあります。

 

スーツの股破れ・お尻破れ。ミシン刺し・かけつぎの修理期間

参考

ミシン刺し・・おおよそ10日ほど。

かけつぎ・・おおよそ3週間〜

 

ミシン刺しよりもかけつぎのほうが修理の手間がかかるので時間がかかる傾向。

修理はすぐ仕上がると思っている人も多いですが、すぐには修理が仕上がらないと認識しておきましょう。

 

スーツの股破れた・お尻破れた場合の注意点

 

注意点①.スーツの股が破れた・お尻が破れたら穿くのをやめましょう。破れが広がり修理料金が高くなる。最悪、修理ができなることもあります。

 

注意点②.上記でもご紹介しましたが「かけつぎ」修理をすると元通りのように綺麗になると思っている人がいます。破れてしまったものは完全に元通りになりませんので注意しましょう。

かけつぎはミシン刺しよりも綺麗な仕上がり、目立ちにくいということです。

 

注意点③.スーツの股破れ、お尻破れは修理期間は時間がかかります。着用日が決まっている人は早めに修理に出すようにしましょう。

 

注意点④.スーツの股破れ・お尻破れは修理料金が高いということもあります。修理料金が高い場合は新しいスーツを買ったほうがいいこともあります。

 

スーツの股・お尻破れ「まとめ」

 

スーツのパンツの股・お尻の破れの大きな原因と予防・対策、修理方法をまとめました。

 

股・お尻の破れる原因は一つだけとは限りません。

 

上記のような原因が重なっておきたり、ここにご紹介していない他の原因で破れることもあります。

 

せっかく買ったスーツのパンツが破れたり裂けたら、誰もがショックでもったいないと感じます。

 

少しでもスーツのパンツを長持ちさせたいなら、今回ご紹介した内容を実践してみてください。筆者はご紹介した内容を実践することで股の破れ、お尻破れはほとんどありません。

 

今回ご紹介した内容を実践して、スーツのパンツを長持ちさせましょう。ご紹介した内容が皆様のお役に立てば幸いです。

 

スーツの「股が破れた」、「股が裂けた」、「お尻が裂けた」けど再利用したい人や応急処置を知りたい人はこちらを参考にしてください。

 

 

 

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HIRO

「仕事着」・「ビジネスファッション」・「私服」の情報を発信。 ブランド情報・着こなし方法・マナーをご紹介します。 Instagramでもスーツスタイル、ジャケパンスタイル、私服とコーディネートの参考になる写真をアップしています。

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