「スニーカーと同じサイズで革靴を買ったのに、なぜか足が痛い…」「革靴選びで失敗したくない」――そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか?
実は、スニーカーと革靴は同じサイズ表記でも、フィット感や作りに大きな違いがあります。
スーツ販売歴15年以上の筆者が、スニーカーと革靴のサイズ感の違いや、失敗しない革靴の選び方をプロの視点から徹底解説。
革靴のサイズ選びに悩む人、これから革靴を購入する方、足に合う靴を探している方は必見です。
スニーカーと革靴、サイズ表記は同じでも違う?
■サイズ表記の基本的な違い
スニーカーと革靴は、同じ「25.5cm」や「US8」といったサイズ表記がされていても、実際に履いたときのフィット感が異なることが多くあります。
これは、各シューズカテゴリーごとにサイズ表記の基準や設計思想が異なるためです。
スニーカーはカジュアルな用途を想定し、ややゆったりとした作りが一般的です。一方、革靴はフォーマルな場面を意識して作られるため、足にぴったりと沿うタイトな設計が主流です。
そのため、普段スニーカーで履いているサイズをそのまま革靴に当てはめると、きつく感じることがあります。
足型やラスト(木型)の影響
靴の履き心地やフィット感は、サイズ表記だけでなく「ラスト(木型)」や足型の違いにも大きく左右されます。
ラストとは靴を製造する際の基礎となる型のことで、ブランドやモデルごとに特徴が異なります。
スニーカーは幅広や甲高を考慮した設計が多いのに対し、革靴は細身でシャープなラストを採用している場合が多く見られます。
そのため、同じサイズ表記でも足型が合わないと圧迫感や不快感につながることがあります。
靴選びの際は、サイズだけでなくラストの特徴も確認することが重要です。
メーカーやブランドごとの差
さらに、メーカーやブランドによってもサイズ感には大きな差があります。
日本国内のメーカーと海外ブランドでは、そもそものサイズ基準や足型設計が異なることが多く、自分の足に合ったサイズを選ぶのが難しいと感じる方も多いでしょう。
また、同じブランド内でもモデルごとにフィット感が異なることも珍しくありません。
失敗しない靴選びのためには、公式のサイズチャートや試着レビューを参考にしたり、実際に店舗で試し履きをすることをおすすめします。
スニーカーと革靴は、サイズ表記が同じでも実際の履き心地には違いがあります。自分の足型や用途に合わせて、最適なサイズを選ぶことが快適なシューズライフへの第一歩です。
スニーカーサイズで革靴を選ぶと失敗する理由
■革靴特有のフィット感
スニーカーと革靴では、足へのフィット感が大きく異なります。
スニーカーは足全体を包み込むような柔らかい素材やクッション性が特徴ですが、革靴はしっかりとした作りで足をホールドするため、同じサイズ表記でも履き心地が変わります。
特に革靴は足の甲や幅へのフィット感が重要で、スニーカーサイズで選ぶと「きつい」「痛い」といったトラブルにつながることが多いです。
素材の伸びと馴染み
革靴は天然皮革が使われることが多く、履き始めは硬さを感じる場合があります。
しかし、履いていくうちに革が足の形に馴染み、徐々にフィットしていきます。スニーカーのように最初から柔らかい履き心地を期待すると、サイズ選びを誤る原因になります。
革靴は「初めはややタイトでも、履き込むことでちょうど良くなる」と心得ることが大切です。
履き始めと慣らし期間の注意点
革靴は履き始めに「慣らし期間」が必要です。
最初は短時間の着用からスタートし、徐々に足に馴染ませていくことで、靴擦れや痛みを防ぐことができます。スニーカーと同じ感覚で長時間履くと、足に負担がかかりやすくなります。
また、革靴は履き方やお手入れによってもフィット感が変わるため、慣らし期間を設けることが快適な着用への第一歩です。
このように、スニーカーと革靴ではサイズ選びや履き方、慣らし方が異なります。失敗を防ぐためにも、革靴の特性を理解し、適切なサイズ選びを心がけましょう。
失敗しない革靴の選び方とおすすめポイント
■足のサイズの正しい測り方
革靴選びで最も重要なのは、自分の足の正確なサイズを知ることです。
サイズが合っていないと、長時間の歩行で痛みや疲れが生じやすくなります。足のサイズを測る際は、立った状態で両足の長さと幅を測定しましょう。
また、夕方など足がむくみやすい時間帯に測るのがおすすめです。
メジャーや専用のフットメジャーを使い、「足長」「足囲(ワイズ)」の両方を確認することで、より自分に合った革靴を選ぶことができます。
ショップでの試着時のチェックポイント
店舗で革靴を試着する際は、以下のポイントをチェックしましょう。
まず、かかとがしっかりフィットしているかを確認します。指先には5mm程度の余裕があり、圧迫感がないかも大切です。
また、土踏まず部分がしっかりフィットしているか、歩いた時にかかとが浮かないかも確認しましょう。
試着時には厚さの違う靴下やインソールも試してみると、実際の使用感に近づきます。
オンラインで購入する場合のコツ
オンラインで革靴を購入する場合は、サイズチャートやレビューをしっかり参考にしましょう。
ブランドやモデルごとにサイズ感が異なるため、公式サイトのサイズガイドを確認することが重要です。
また、返品・交換が可能かどうかも必ずチェックしましょう。事前に自分の足のサイズを正確に把握しておくことで、オンラインでも失敗しにくくなります。
さらに、実際に同じブランドやモデルを履いたことがある人の口コミも参考にするのがおすすめです。
よくあるQ&A|革靴選びで迷ったときの疑問解決
■幅広・甲高の人はどう選ぶ?
幅広や甲高の方が革靴を選ぶ際は、通常のサイズ表記だけでなく「ウィズ(足囲)」や「ラスト(木型)」にも注目しましょう。
日本人の足型に合ったEEEや4Eなど幅広モデルを選ぶと快適です。また、甲の高さを調整できるデザイン(レースアップやモンクストラップ)もおすすめ。
事前に実店舗で試着し、足にしっかりフィットするか確認するのが失敗しないコツです。
サイズ選びに迷ったときの対処法
革靴のサイズ選びで迷った場合は、夕方など足がむくみやすい時間帯に試着するのが理想です。
サイズ感が分からない場合は、複数のサイズを比較しましょう。
つま先に適度な余裕があり、かかとがしっかりホールドされるサイズがベストです。
オンライン購入の場合も、サイズ交換・返品が可能なショップを選ぶと安心です。
革靴のサイズ調整アイテム活用法
どうしても革靴が少し大きい・小さい場合は、インソールや中敷き、ヒールパッドなどのサイズ調整アイテムを活用しましょう。
特に革靴は履いているうちに革が少し伸びるため、最初はややタイトでも問題ありません。
逆に大きすぎる場合は中敷きで調整することで、快適なフィット感が得られます。
サイズ調整アイテムは靴専門店やオンラインショップで手軽に購入できます。
革靴選びに悩んだら、上記ポイントを参考に自分の足に合った一足を見つけましょう。
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スーツ販売歴15年以上の筆者が、スニーカーと革靴のサイズ感の違いや、失敗しない革靴の選び方をプロの視点からご紹介しました。
革靴選びでは、いつもスニーカーが◯◯cmだから革靴も同じサイズと決めつけると失敗することがあります。試着をして確かめることが重要です。
革靴のサイズ選びで悩む人、サイズ選びで失敗したくない人は参考にしてください。
今回ご紹介した内容が皆様のお役に立てば幸いです。