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スーツの疑問!「裾の仕上がり」シングル・ダブルとは?違いは?どっちがいい?

 

スーツを買ったら聞かれる「裾の仕上がり方法」。

「シングル仕上げ」・「ダブル仕上げ」どちらにされますか?

 

当たり前のように聞くけど、「シングル仕上げ」と「ダブル仕上げ」ってなに?

「どう違うの?」「どっちがいいの?」

 

販売員さんに聞けず、お任せにしている人もいるのではないでしょうか?

 

スーツの疑問で多い「シングル仕上げ」・「ダブル仕上げ」とは?違い、どちらがいいのか?スーツ販売歴15年以上の筆者がご紹介します。

 

スーツの仕上がり方法に困っているひとはぜひ参考にしてください。

 

スーツの「裾の仕上がり」の種類

 

スーツの裾の仕上がり方法は4つ種類があります。

 

①シングル仕上げ・・裾の折り返しがない仕上げ方

②ダブル仕上げ・・裾の折り返しがある仕上げ方

③モーニングカット・・足の甲からかかとに向かって長くなっている仕上げ方

④タタキ仕上げ・・表に縫い目が見える仕上げ方

 

スーツの裾の仕上がりではスーツの素材にもよりますが、「シングル仕上げ」・「ダブル仕上げ」が多いです。

「タタキ仕上げ」はカジュアルな綿パンやデニムで多く、ジャケパンスタイルやセットアップスタイルの綿パンで用いられます。

ほかにもコットンスーツ(綿素材)の裾の仕上がり方法で使われます。

 

裾の仕上がり「シングル仕上げ」と「ダブル仕上げ」の違いは?

 

スーツの裾の仕上げである「シングル仕上げ」・「ダブル仕上げ」は「着用シーン」・「足元の印象」に違いがあります。

 

裾の仕上がり「シングル仕上げ」の特徴

スラックス-シングル仕上げ

 

スーツのパンツの「シングル仕上げ」はビジネス・フォーマルシーンまで使える一般的な裾上げ方法。

足元をドレッシーな印象にしてくれます。

 

「シングル仕上げ」は「ダブル仕上げ」と違い、足元をすっきりと見せ、足を長く見せる効果があります。

 

日本ではスーツを買って、年齢を問わず7割〜8割の人が「シングル仕上げ」を選びます。

 

裾の仕上がり「ダブル仕上げ」の特徴

スラックス-ダブル仕上げ

 

「ダブル仕上げ」の起源はいくつかありますが、どれも泥除けや雨を避けるために生まれたのが始まり。

スーツの「ダブル仕上げ」はビジネス・カジュアルで使える裾上げ方法。

足元を「シングル仕上げ」よりカジュアルな印象です。

 

「ダブル仕上げ」にすると「シングル仕上げ」にはない足元の重厚感・カジュアル感を演出することができます。

足元だけでなく、「ダブル仕上げ」は生地の重みによってクリースラインを綺麗に見せる効果があります。

 

フォーマルスーツでは「ダブル仕上げ」は使わない

「シングル仕上げ」と違い、「ダブル仕上げ」はフォーマルなシーンでは使えません。

フォーマルシーンでは「ダブル仕上げ」が生まれる前から「シングル仕上げ」が使われていたこと。

タキシード・燕尾服のスラックスには側章が付くので「ダブル仕上げ」ができない点から冠婚葬祭のフォーマルシーンでは「シングル仕上げ」が一般的とされています。

欧米では「ダブル仕上げ」が一般的で、フォーマルなシーンに「シングル仕上げ」が用いられます。

 

「ダブル仕上げ」の折り返し幅(カブラ)は何センチ?

 

裾の仕上がり方法では、「ダブル仕上げ」を選ぶと折り返し幅と言われる「カブラ幅」を何cmにするか決めなくてはなりません。

「ダブル仕上げ」の折り返し幅(カブラ幅)の一般的な太さは3.5センチ〜4センチほどが多い傾向

 

近年では折り返し幅(カブラ幅)を太めにされる人が増えています。

しかし、太めの折り返し幅(カブラ幅)は足が短く太く見えることがあります。

 

「ダブル仕上げ」は「糸留め」・「ボタン留め」のどちらが良いの?

「ダブル仕上げ」では折り返しを止める方法として、「糸留め」と「ボタン留め」があります。

「糸留め」が世界では一般的。日本では「ボタン留め」が多い傾向。

 

「ダブル仕上げ」の折り返し部分にはゴミやホコリが溜まりやすいので、掃除がしやすいように「ボタン留め」が生まれました。

「ボタン留め」は日本式なので本格派を意識するのなら「糸留め」が良いです。(糸留めは依頼しないとボタン留めになることもあります)

 

「シングル仕上げ」・「ダブル仕上げ」にするかで足元の印象に違いが生まれます。

自分の足元をどう演出したいか、着用シーンなどを考えて、裾の仕上がり方法を決められたらよいのではないでしょうか。

 

「シングル仕上げ」・「ダブル仕上げ」はどっちがいい?

 

スーツの裾の仕上がり方法では、フォーマルなシーンのみ「シングル仕上げ」にすること以外、好みで選ばれたらいいです。そのため「どっちがいい」ということはありません。

 

■スーツの仕上がり方法で悩むなら!

無難な仕上がり方法、スッキリとした印象なら「シングル仕上げ」

カジュアル感、オシャレ感のある印象なら「ダブル仕上げ」

 

シングル、ダブル、どっちも試したいという人は、素材・ ヘム幅などの条件はありますが、一度「シングル仕上げ」。

飽きられたら「ダブル仕上げ」、反対に「ダブル仕上げ」から「シングル仕上げ」にするということも考えられたらどうでしょうか。

 

「スーツの形」・「デザイン」・「シルエット」によって変えてもいい

私個人はスーツの形やデザイン、シルエットによって、裾の仕上がり方法を変えています。

「ダブル仕上げ」の足元の重厚感が好きなので「ダブル仕上げ」にすることが多いです。

 

「ダブル仕上げ」はおじさんっぽい?年齢は?

「ダブル仕上げ」はおじさん向きの裾の仕上がり方法と認識されている人がいます。

「ダブル仕上げ」に年齢は関係ありません。

若い年齢層でもダブル仕上げをする人は多く、セレクトショップの店員さん・ブランドの販売員さんなども「ダブル仕上げ」の人が多いです。

おじさん向きだから「ダブル仕上げ」をしないということでなく、スーツの「デザイン」・「雰囲気」・「シルエット」で裾の仕上がり方法を選ばられることをおすすめします。

 

「シングル仕上げ」・「ダブル仕上げ」はどんなスーツに合う?

 

シングル仕上げ・・細身のスーツスタイル・裾幅が細いパンツ・スラックスetc

スッキリとカッコ良い印象になります。

 

ダブル仕上げ・・スリーピーススーツ・ダブルスーツなど、重厚感あるデザインに合わすのもあり

他にも「ダブル仕上げ」はカジュアルな印象もあるため、ジャケパンスタイルなどのビジネスカジュアルスタイル・オフィスカジュアルにも向いています。

 

裾の仕上がりは靴によって変えるのもあり!

スーツに合わせる靴がシンプルな場合は裾の仕上がり方法を「ダブル仕上げ」にすると、足元にボリューム感が出て重厚感が出ます。

装飾やデザイン性がある靴ではスッキリとする「シングル仕上げ」にされるのもいいです。

 

「シングル仕上げ」・「ダブル仕上げ」でパンツの長さは変えるべき?

 

裾の仕上がり方法では、「シングル仕上げ」・「ダブル仕上げ」、どちらを選ぶにしてもパンツの長さは変えるべき。

 

「シングル仕上げ」・・足元がスッキリと見える仕上がり方法なので、パンツの長さは短め、長め、どちらもおすすめ。

「ダブル仕上げ」・・足元に重厚感が出るので、「シングル仕上げ」より短めに仕上げるのがおすすめ。

 

「ダブル仕上げ」のパンツの長さを長めにしてしまうと足元を野暮ったく、重々しい、だらしない雰囲気になってしまいます。

 

「シングル仕上げ」・「ダブル仕上げ」の価格は違う?

 

裾の仕上がり方法の「シングル仕上げ」・「ダブル仕上げ」によって、修理料金が変わります。

 

シングル仕上げ・・約500円〜1000円

ダブル仕上げ・・約800円〜1200円

※お店によって修理料金が変わります

 

「シングル仕上げ」のほうが修理として簡単であり、「ダブル仕上げ」のほうが手間がかかるため、価格に違いがあります。

 

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スーツの疑問で多い「裾の仕上がり方法」について、スーツ販売歴15年以上の筆者がご紹介しました。

今回ご紹介した内容が皆さまのお役に立てれば幸いです。

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HIRO

「仕事着」・「ビジネスファッション」・「私服」の情報を発信。 ブランド情報・着こなし方法・マナーをご紹介します。 Instagramでもスーツスタイル、ジャケパンスタイル、私服とコーディネートの参考になる写真をアップしています。

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