最近では、普段の私服や休日のカジュアルシーンの服装でゆるめのシルエットを好む人が多い。
ビジネスファッションにおいても、普段の服装の流れからゆるめのシルエットを好む人が多い傾向です。
ゆるめのシルエットはビジネスファッションにも浸透してきていますが、着こなしを間違えてしまうと、だらしない印象となることもあります。
スーツ販売歴15年以上の筆者が、ビジネスカジュアルにおいて、ゆるめをおしゃれに取り入れるコツと失敗しないポイントについてご紹介。
ビジネスシーンでゆるめのシルエットを取り入れたい人は参考にしてください。
“ゆるめ”ビジネスファッションが選ばれる理由
現在、ビジネスファッションにおいて“ゆるめ”のスタイルが注目されており、多くのビジネスパーソンが取り入れています。
これまでのビジネスファッションは、フォーマルで堅苦しいイメージが強く、スーツやシャツもタイトなシルエットが主流でした。
しかし、働き方改革やリモートワークの普及により、職場でのドレスコードが柔軟になりつつあります。加えて、身体への負担が少なく、リラックスして仕事ができる点も魅力です。
たとえば、数年前までは考えられなかったカジュアルなセットアップや、オーバーサイズのジャケット、ワイドパンツなどがビジネスシーンでも見られるようになりました。
また、ユニクロや無印良品などの量販ブランドも、ゆったりとしたビジネスウェアを多く展開し始めています。
こうした流れを受けて、ファッション感度の高い20〜40代を中心に、“ゆるめ”スタイルが広がっています。
従来の堅いイメージから解放され、快適さとトレンドを兼ね備えた“ゆるめ”ビジネスファッションは、今や新しいスタンダードになりつつあります。
“ゆるめ”スタイルの失敗例とその理由
ただし、“ゆるめ”ファッションは着こなし方を間違えると、だらしなく見えてしまうリスクもあります。
“ゆるめ”とは単なるサイズアップや適当なコーディネートではありません。
シルエットや素材、色使いを誤ると、清潔感や信頼感を損なうことにつながります。
また、ビジネスのTPOを無視したコーディネートは、相手に不快感を与える可能性もあるのです。
例えば、オーバーサイズのジャケットにだらしないパンツを合わせてしまうと、全体的にもっさりとした印象になりがちです。また、シワの目立つ素材や、ヨレヨレのTシャツを合わせるのもNGです。
さらに、派手な色やカジュアルすぎるスニーカーなど、ビジネスの場にふさわしくないアイテムも避けるべきです。
“ゆるめ”スタイルを取り入れる際は、清潔感ときちんと感を忘れず、ビジネスシーンに相応しい着こなしを意識することが大切です。
失敗しない“ゆるめ”ビジネスファッションのポイント
“ゆるめ”スタイルを成功させるためには、バランスと素材選び、TPOを意識することが重要です。
全身をルーズにするのではなく、どこか一部に“ゆるさ”を取り入れることで、抜け感と品の良さを両立できます。
また、きちんと感のある素材や色を選ぶことで、カジュアルすぎず、ビジネスシーンに溶け込みます。
例えば、ややゆとりのあるテーパードパンツに、ジャストサイズのシャツやジャケットを合わせると、ほどよい抜け感が生まれます。
リネンやウールなど、上品な高級感のある素材を選ぶこともポイントです。
また、落ち着いたネイビー、グレー、ブラックなどの定番カラーを意識すると、全体のまとまりがよくなります。
足元はシンプルな革靴やスニーカーで、清潔感を演出しましょう。
バランスを意識し、上質な素材とベーシックな色使いを心がければ、失敗せずに“ゆるめ”のスタイルをビジネスファッションに取り入れることができます。
“ゆるめ”ビジネスファッション、3つのポイント
1. **サイズ感は「適度」を意識**
- だぶだぶ過ぎるとだらしなく見えるため、身幅・パンツ幅を少しゆとりあるものに。
2. **素材選びで上品さをプラス**
- とろみのあるウールやリネン、シワになりにくいポリエステル混など、上質素材がおすすめ。
3. **色使いはシンプルに**
- “ゆるめ”はシルエットで遊ぶ分、ネイビー・グレー・ベージュなど落ち着いた色味でまとめると好印象。
“ゆるめ”ビジネスファッション!具体的なアイテム例
- **ワイドパンツ**
シンプルなシャツやジャケットと合わせて、きちんと感をキープ。
- **オーバーサイズジャケット**
インナーはタイトめにするとバランスが良いです。
- **ニットやカーディガン**
きめ細かい素材やシンプルなデザインを選んで。
-
30代以上男性必見!ビジネスファッションは“肌”で差がつく―老け顔を防ぐ若見えテクニック
「最近、鏡を見て“なんだか老けてきたかも…”と感じることはありませんか?」 30代を過ぎると、仕事で会う相手も増え、第一印象がますます重要になります。 スーツやネクタイ選びに気を遣ってい ...
続きを見る
スーツ販売歴15年以上の筆者が、ビジネスカジュアルにおいて、ゆるめをおしゃれに取り入れるコツと失敗しないポイントについてご紹介しました。
ビジネスファッションで“ゆるめ”のサイズ感、シルエットを取り入れたい人は参考にしてください。
今回ご紹介した内容が皆様のビジネスファッションのお役に立てば幸いです。