スーツを着こなす上で重要なポイントは沢山あります。
生地、仕立て、着心地、サイズ、シルエット、全てが重要でどれが欠けてもスーツを着こなすことはできません。
なかでもスーツを買う際には生地を重要視される方が非常に多いのではないでしょうか?
スーツ選びでは
「どこのどんな生地が良いのか?」
「自分の買ったスーツの生地は良いのか?」
疑問を持つ人もいると思います。
スーツ生地には沢山ブランドがあります。
<Loro Piana/ロロ・ピアーナ>は多くのブランドスーツに使われており、「有名」・「人気」生地です。
大人気生地<Loro Piana.ロロ・ピアーナ>はどんな生地なのか?特徴・良さ・おすすめする理由についてご紹介します。
1.はじめに
スーツ生地を知ることは自分に合ったスーツ選びを手助けしてくれます。
自分のスーツがインポートの生地やブランド生地を使用しているかどうかを知りたい人はジャケットの裏地部分を確認することで知ることができます。
ブランド生地を使用しているのであればブランドの織りネームが入っていることが多いです。
<Loro Piana / ロロ・ピアーナ>の生地を使っている場合はジャケットの裏に生地のネームが付いています。
ブランドのスーツによってはブランドの契約、取り決め上、ブランド生地を使っていても生地ネームが付いていないこともあります。
そのためブランド生地を使っていても、必ずブランドの生地ネームが付いているわけではありません。
◇生地の世界三大産地
生地は産地によって特徴があります。
■イタリアのビエラ、
■イギリスのハダースフィールド
■日本の尾州
上記の3つの場所が「生地の世界三大産地」と言われています。
世界三大産地の生地を使用したスーツは非常に良く人気が高く、評判が良いです。
イタリア生地は光沢感があり、柔らかくて人気があります。
なかでもロロ・ピアーナの生地はイタリア生地のなかでもトップクラスの生地です。
2.<Loro Piana - ロロ・ピアーナ>って?
ロロ・ピアーナとは1924年にピエトロ・ロロピアーナ がイタリアのクアローナで創業した老舗の生地メーカーです。
こだわり抜いた最高級の原料から最高品質の生地を生み出すことで知られる世界で有名なブランドです。
生地だけでなくスーツ、ジャケット、コートといったトータルファッションブランドとしても世界の富裕層に人気があります。
ロロ・ピアーナは生地、アパレル分野のみならず、インテリア分野にも進出し、トータルでライフスタイルを展開するラグジュアリーブランドです。
【ロロピアーナ-LoroPiana】とはどんなブランド?ステータスが高い人が愛する凄さ・魅力とは。
3.<Loro Piana - ロロ・ピアーナ>の生地の特徴は?
ロロ・ピアーナの生地を使用したスーツ・ジャケットはさまざまなブランドで使用されています。
スーツ・ジャケットを頻繁に着る男性だと見たことがある人が多いと思います。
さまざまなブランドで使われる「ロロ・ピアーナの生地は各ブランドがこぞって使うほど何故良いのか?」
と疑問を持つ人もいると思います。
ロロ・ピアーナの生地はこぞって使うほどの良さがあります。
◇<Loro Piana - ロロ・ピアーナ>の生地を多くのブランドが使う良さ・特徴とは?
ロロ・ピアーナの生地の特徴は最高級の原料を使用しているため、手触りが「非常に柔らかく」、「滑らかさ」があります。
生地に触れると驚愕の柔らかさ、良さを実感できます。
手触りだけでなく、原毛の良さから「上質な艶感」、「光沢感」、「軽さ」があります。
ロロ・ピアーナの生地で仕立てたスーツ、ジャケットは見た目に「高級感」、「着用した際の軽さ」をもたらしてくれるのが特徴です。
◇<Loro Piana - ロロ・ピアーナ>のカシミヤ生地は最高級
ロロ・ピアーナはウール素材と同じく最高級のカシミヤを扱うことでも有名です。
カシミヤは「繊維の宝石」と呼ばれ、世界の最高級のカシミヤの約30%はロロ・ピアーナのカシミヤと言われています。
ロロ・ピアーナのカシミヤを使ったジャケット、コート、マフラーは肌触りがとても滑らかで、見た目に上質感があります。
身につける人の気持ちを高めてくれます。
◆何故カシミヤは高い?カシミヤの価値が高い理由・カシミヤとウールの違いは?
■カシミヤは羊の頭数に比べて希少である
■カシミヤヤギ一頭から150g〜250gしかとれない希少な素材
■ウール素材に比べて繊維が細く、軽くて保温性が高い
■ウール素材に比べて繊維が細いため、肌触りが良く艶がある
上記の理由からカシミヤは高くなります。
◇<Loro Plana/ロロ・ピアーナ>が最高級の生地を生み出すため秘訣とは!?
ロロ・ピアーナの生地は最高級で最高品質。
ロロ・ピアーナは最高級の生地を生み出すために最高級の原料を使い、紡績、織り、染色、整理まで一貫しておこなっています。
※紡績・・繊維を糸にすること
※整理・・手触りを柔らかくしたり、艶を出したり、毛羽立ちさせること
原料でのロロ・ピアーナのこだわりはオーストラリアで取れる羊毛のSuper100以上の原毛を30%以上買い占めていると言われています。
※オーストラリアの羊毛は世界の約40%を生産しています。なかでも約7割がメリノ種です。
メリノ種は羊毛の中でも繊維が細く最高品質を誇っています。
ウールの産地としてはオーストラリアの他にニュージーランド、フランスが有名です。
原料から生産体制にこだわること、高い技術力によって最高品質の生地を生み出しています。
大人気・イタリア代表スーツ生地【ゼニア】。評判・着心地・特徴とは?
4.「Loro Piana - ロロ・ピアーナ」の評判ってどうなの?
ロロ・ピアーナは長年最高級の生地を生み出すことで世界的に評価されています。
ロロ・ピアーナの直営店だけでなく、様々なブランドで生地が使用されています。
◇ロロ・ピアーナの生地を使うブランドの代表例
ロロ・ピアーナの生地を使うブランドの代表例として、世界のトップブランドである<Brioni-ブリオーニ>、<Kiton-キートン>。
◆<Brioni-ブリオーニ>
イタリアブランドで最高級の素材、ハンドテーラリングにこだわり、高級プレタポルテ最有力社です。
スーツ1着に約20時間前後かけ、世界のセレブから愛されています。
映画「007」でも使用されたことでも知られています。
一流の成功者・エグゼクティブ層が着用するブランド【ブリオーニ】。特徴・価格・評判とは?
◆<Kiton-キートン>
イタリアのナポリで創業した「最も美しい服」を掲げるイタリアを代表するブランドです。
ジャケット1着を作るのに150人の職人で150行程をこなし約20時間かけて作っています。
<Kiton-キートン>も世界のセレブから愛されています。
世界最高峰のブランドから信頼を得ているので、ロロ・ピアーナの評判は非常に良いです。
日本でもビジネスブランド、プレタポルテで使用されています。
最高峰のハンドメイドスーツ【キートン】。特徴・価格・評判をご紹介
5.「Loro Piana - ロロ・ピアーナ」の生地を使ったスーツはどこで買えるの?
ロロ・ピアーナの生地を使ったスーツは多くのお店で手に入れることができます。
ロロ・ピアーナの直営店、百貨店のブランド店、オーダースーツ専門店、セレクトショップ、また量販店でも置いているところがあります。
ロロ・ピアーナの直営店で置いているスーツは生地だけでなく、仕立ても非常に良いですが、一般の消費者では価格帯からなかなか手が出ません。
ロロ・ピアーナの直営店は手が出ないが、ロロ・ピアーナの生地を使ったスーツやジャケットを着たい男性は百貨店、セレクトショップ、オーダー専門店をおすすめします。
◇百貨店のブランド店で購入するメリット
■百貨店には様々なブランドが入っているため、ブランドごと着比べができる
■ブランドスーツは生地だけでなく、ディテール、縫製にもこだわっている
■ブランドスーツは既製品だけでなく、オーダーもできる
◇百貨店のブランド店で購入するデメリット
■直営店ほどではないが、ロロ・ピアーナ生地を使用したスーツは価格が高い
■様々なブランドがあるため、どこのブランドで買って良いかわからない。
ロロ・ピアーナの生地を使ったブランドスーツを着てみたいけど、価格が高くて手が出ないという人はセール時期に購入を検討されても良いと思います。
百貨店に多いスーツブランド10ブランドまとめ(五大陸、ダーバン、ブルックス、マッキントッシュ、リング、ティモシー 、リチャードジェームスetc)
◇オーダー専門店で購入するメリット
■自分の体に合ったサイズ、裏地やボタン、形が選べ自分だけのスーツが作れる
■ブランドスーツより沢山の色柄から選べる・ブランドのスーツと比べ、価格が安い
◇オーダー専門店で購入するデメリット
■オーダーのため、出来上がるまで時間がかかる
■生地から選んでるため全身で着用したイメージが湧きづらい
急ぎの方や色柄のイメージが湧きづらい人は既製品で買うことをおすすめします。
【スーツ量販店】青山・AOKI・はるやま、どこで買うのが正解?特徴をご紹介。
スーツのパターンオーダー・イージーオーダーの違いとは?どっちがおすすめ?メリット、デメリットのご紹介。
6.「Loro Piana - ロロ・ピアーナ」の生地を活かすのは縫製技術
ロロ・ピアーナの生地に関わらず、イタリア生地のような柔らかい、良い生地を活かすには優れた仕立て(縫製技術)が必要です。
良い生地を使っていても仕立てや芯地などの付属が悪ければ仕立て栄えせず、良い生地は活きてきません。
ロロ・ピアーナの持ち腐れです。
上記でご紹介したようにロロ・ピアーナのようなイタリア生地は手触りが滑らかで柔らかい分、縫製が難しいです。
柔らかいだけでなく、湿度により生地が伸び縮みしやすいです。
そのためロロ・ピアーナのようなイタリア生地は仕立てるには熟練の技術が必要となります。
◇ロロ・ピアーナの生地を使ってるからといって良いスーツとは言えない!!
聞いたことがあるかもしれませんが、「ロロ・ピアーナの生地を使って、この安さです」
「ロロ・ピアーナの生地を使っているから良いスーツです」
仕立ては良くないのに生地のネームバリューでスーツを販売しているお店があります。
ロロ・ピアーナの生地は確かに良い生地ですが、必ずしも良いスーツとは限りません。
ロロ・ピアーナの生地を使用したスーツでも仕立てが悪いと、クリーニングや湿気を含んだ際に型くずれや縫い目がボコボコとなりやすくなり、着れなくなるのが早いです。
高級感もありません。
スーツやジャケットは生地だけが良くてもダメなのです。
生地、仕立てのどちらも優れてることによって美しいスーツ・ジャケットが生まれます。
せっかく良い生地のスーツを買うなら、長く着たい人が多いはずです。
長く着るなら生地だけでなく、縫製技術、仕立ても良いところで買われることをおすすめします。
生地も仕立て良いとなると価格はそれなりにするということを頭に入れられてると良いです。
<ロロ・ピアーナ>の生地使用スーツを楽天市場で探すならこちら
7.長くスーツを着るコツとは?
ロロ・ピアーナの生地を使ったスーツ、良いスーツを買ったなら長く着たいと思うのが当たり前です。
しかし長く着ようと考えていたのに、
「スーツを買ってパンツがすぐダメになった」
「破れてしまった」
「いつもスーツがすぐダメになる」
という男性は多いです。
サイズが間違っていない、デリケートな素材でないのにスーツが破れる場合はスーツの着方が間違っている可能性があります。
少しでもスーツを長く着るために5つのコツをご紹介します。
◇スーツを長く着るための簡単な5つのコツと方法
■連続着用をしない
■ポケットに物を入れない
■スーツを着終わったらブラッシングをする
■クリーニングは出しすぎない
■シワのケア
■連続着用をしない
スーツの寿命を縮めてしまう原因の一つに「連続着用」があります。
お気に入りのスーツを着たい気持ちはわかりますが、連続着用をしているとスーツは傷みます。
スーツの素材はウールがほとんどです。
ウールは本来シワを回復する力があります。
スーツを連続着用をしていると回復する時間がなく、汗も染み込み傷みます。
着用したらブラッシングして陰干しするとスーツの持ちが変わります。
■ポケットに物を入れない
スーツのポケットは基本的に物を入れません。
よくパンツの後ろポケットに財布や携帯を入れている方がいますが、物を入れると縫い目に負荷がかかり破れやすくなります。
入れるとしたら薄いハンカチのみにしてください。
スーツの股の破れ、お尻裂ける原因・予防・対策して長持ちさせる
■スーツを着終わったらブラッシングをする
スーツは目で見えなくても一度着たら、汚れや埃が付着しています。
スーツを長持ちさせるには使い終わったらキチンとハンガーにかけてブラッシングをする必要があります。
スーツに付いた空気中の埃をそのままにしておくと虫食いの原因にもなります。
長持ちさせるにはブラッシングが不可欠です。
■クリーニングは出しすぎない
スーツを1ヶ月に1回や2.3週間と頻繁にクリーニングに出している人がいます。
スーツはクリーニングに出すと生地、芯地が傷みます。
スーツの素材はウールがほとんどです。
ウールは油分を含んでいるため、クリーニングに出すと油分が落ちて汚れやすくなり傷みにつながります。
目安として3カ月〜半年に一回を目安にしてください。
■シワのケア
スーツを着ていると必ずシワが入ります。
特に肘や膝部分。シワが付いた際はシワの部分を霧吹きで水をかけて、一晩陰干しをするとシワが回復します。
またお風呂を使った後、お風呂場に干しておくと湿気を含み、シワや匂いが回復します。
スーツのパンツの折り目(クリースライン)を長持ちさせる4つの方法
8.「Loro Piana - ロロ・ピアーナ」の生地シリーズ
ロロ・ピアーナの生地といっても種類やシリーズによって特徴が変わります。
ロロ・ピアーナの生地の種類、シリーズを一部ご紹介します。
■TASMANIAN-タスマニアン
「TASMANIAN-タスマニアンコレクション」はロロ・ピアーナの代表作です。
ウールのなかでも品質の高いオーストラリアのメリノ種を使うことで、「柔らかく」、「滑らかな手触り」、「上質な艶感」、「軽さ」を実現しています。
生地の柔らかさと軽さから生まれる着心地の良さ、上品さがあるコレクションです。
■FOUR SEASONS-フォーシーズンズ
フォーシーズンズは春夏秋冬のオールシーズン着用可能なコレクションです。
ニュージーランド産の最高級のメリノウールを使用しています。
「上品な艶」と「伸縮性」を持っているため、機能面と上品さを兼ね備えたビジネスマンにとっても愛されるコレクションです。
■ZELANDER-ジランダー
ジランダーはオーダーメイド向けに開発された素材ですのでオーダーメイド中心の生地です。
オーストラリア産、ニュージーランド産のメリノウールを使い、スピニングという技術で「軽さ」と「耐久性」と「伸縮性」と「シワの回復性」のある生地です。
機能面だけでなく、ロロ・ピアーナの「上品な艶」と「手触り」も持ち合わせています。
耐久性と伸縮性、上品な艶感があるのでビジネス、パーティーシーンでも使えるため、人気のあるシリーズです。
ジランダーは3シーズン用と夏用のジランダードリームがあります。
■ELEGANZA-エレガンツァ
エレガンツァはパーティー等で使える上品な艶感・光沢感が美しいフォーマルなコレクションです。
エレガントさを出すため、スーパー130のメリノウールにシルクを巻きつけることで、美しい艶感を演出しています。
ワンランク上、艶感・光沢感のあるフォーマルを探されている方に人気があります。
■WISH-ウィッシュ
「Loro Piana - ロロ・ピアーナ」の生地コレクションの中で最高級なコレクションがウィッシュです。
高級メリノ種のsuper170の超極細糸を使うことで手触りは柔らかく、滑らかで、着用した際は上質な艶感、軽さがあります。
原料の極細繊維の良さからくる上質感がある反面、高価で耐久性が低くデリケートな素材になります。
生地の引っかかりも起こりやすいので、着用頻度が多い方やビジネスマンには不向きな素材になります。
■MOOVING-ムービング
ムービングはストレッチ性がある機能素材シリーズです。
素材にライクラ糸(ポリウレタン)を入れることで生地に伸縮性を出し、ストレッチを生み出しています。
高級メリノ種からとれるsuper120と掛け合わせているため肌触りも良く、糸に通常よりも撚りをかけているので強度と吸湿性があります。
着用した際の着心地の良さとsuper120の上質さを合わせた素材のため、ビジネスマンに人気の生地シリーズです。
青山、ユニクロ以外でスーツが欲しい人にはセレクトショップオリジナルスーツがおすすめ。(ビームス・ユナイテッドアローズ・シップス・アーバンリサーチ・トゥモローランド・エディフィスetc)
◆<ロロ・ピアーナ>の生地でパターンオーダーを作るなら<KASHIYAMA>もおすすめ
<KASHIYAMA>とはオンワード樫山が展開するオーダー専門店。
バリエーション豊富の生地からオーダーすることができます。
オーダーと聞くと「高いのでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
スーツではおおよそ¥33,000円からオーダーが可能。
ジャケットでは¥16,500円ほど〜とリーズナブル。
※選ぶ生地ブランドによって価格が変わります。
ロロ・ピアーナの生地でおおよそ¥77,000円ほど。
オーダーだと納期は3週間や1ヶ月と既製品よりも時間がかかってしまいますが、業界最速の一週間の納期。
価格、納期の面から再購入率が60%と高いリピート率で人気オーダー専門店です。
<ロロ・ピアーナ>の生地を使ったスーツを楽天市場で探すならこちら
いかがでしたでしょうか?
「Loro Piana - ロロ・ピアーナ」の生地の良さ・シリーズ・スーツを長く着る方法をご紹介させて頂きました。