スーツ生地はどこの生地ブランドを選べば良いのか?
スーツ生地はスーツの見た目の印象に大きく影響します。
「品格と貫禄ある大人のスーツ選び」においてスーツ生地は欠かせない大事な要素の一つです。
スーツ生地は「イギリス」、「イタリア」、「日本」が世界三大産地と言われています。
なかでもイギリス生地のハリのあるしっかりとした生地感は品格と貫禄のある大人のスーツ生地にふさわしいスーツ生地が多い傾向です。
スーツ生地ブランドはスーツブランドと同様に数多くの種類があります。
イギリス生地ブランドといっても種類は数多いです。
イギリス生地ブランドのなかでも評判の良い人気のあるスーツのイギリス生地ブランドをご紹介します。
1.イギリス生地の特徴
生地にはイギリス生地、イタリア生地、日本生地が有名な生地産地とご紹介しました。
生地の産地によってそれぞれ特徴が異なります。
イギリス生地は艶や柔らかさのあるイタリア生地と比べてしっかりと織られている生地が多いので生地にハリやコシがあるのが特徴です。
ハリとコシがあるイギリス生地で作られたスーツは仕立て映えがしやすく、キッチリとした落ち着いた大人の雰囲気のスーツに出来上がります。
シワになりにくく、耐久性が比較的に高いことでも知られています。
しっかりと織られたイギリス生地の生地感はクラシックさ、落ち着いた雰囲気があるのでイギリス生地を好む男性も多いです。
【スーツ-高級生地ブランドはどこ?】上品で上質に見えるスーツ選びに役立つ生地ブランドをご紹介。
2.テーラーロッジ-TAYLOR&LODGE
テーラーロッジは1883年に英国毛織物産地の聖地と言われるハダースフィールドで創業した100年以上の歴史を持つイギリス生地ブランドです。
テーラーロッジは品質、知名度ともにイギリスを代表するレベル。
世界中のトップブランドから指名を受けるほどの品質の高さです。
テーラーロッジの生地は長年の歴史と原料の良さ、丁寧な作業、仕上げの良さによってハリやコシがありながらもしなやかさのある生地です。
手間暇をかけて作られたテーラーロッジの生地は他の生地ブランドとは一線を画します。
テーラーロッジは世界の数ある糸のなかでも最高級に位置するジョセフラム社のラムズゴールデンベールの使用が認められた数少ないブランドとしても知られています。
ラムズゴールデンベールは限られたブランドしか扱うことができないのです。
ラムズゴールデンベールで仕立てたスーツは他の生地ブランドでは味わえない見映え、質感を味わうことができます。
テーラーロッジは品格と貫禄を演出する大人のスーツを選ぶなら候補からは外せないイギリス生地ブランドです。
スーツ-人気イギリス生地【TAYLOR&LODGE-テーラーロッジ】の評判ってどうなの?特徴まとめ
3.ウィリアム ハルステッド-William Halstead
ウィリアム ハルステッドは1875年にイギリスのヨークシャー州で創業した生地ブランドです。
英国ミルの中でもイギリスらしい生地を作ることで知られています。
イギリス生地が好きな人なら聞いたことのある人も多いです。
ウィリアム ハルステッドは上質な天然素材を使うことにこだわり、ウールとモヘヤを使った生地を得意とする最高級のミルです。
※ミル・・毛織物工場
※モヘヤ・・アンゴラヤギの毛。モヘヤを使った生地は光沢感があり春夏に使われることが多い。
ウィリアム ハルステッドのウール100%の定番クォリティは通気性や防シワ性のあるビジネスマンに使いやすい生地。
太く堅牢性のあるしっかりと生地は仕立て映えしやすく春夏秋と3シーズン使うことができます。
本格志向の男性に愛されるイギリス生地ブランドです。
4.エドウィン ウッドハウス-EDWIN WOODHOUSE
エドウィン ウッドハウスは1857年にイギリスの毛織物の産地として有名なハダースフィールドで創業した生地ブランドです。
近年英国の巨大紡績メーカーに入ったことで知られています。
伝統的工法を守りクォリティーを最重視するというこだわりのもと、巨大な資本、伝統、革新を融合させた時代に即したクォリティが高い生地を生み出しています。
品質はイギリスのなかでもトップクラス。
クォリティの高さから世界中の高級ブランドから評判が良く、本物志向の男性に愛されるイギリス生地ブランドです。
5.ジョンフォスター-JOHN FOSTER
ジョンフォスターは1819年にイギリスのウエストヨークシャー州で創業した約200年の歴史を誇る老舗の生地ブランドです。
グレートエキシビジョン(ロンドンバンコク博覧会)でモヘヤ生地で一等、糸では金メダルを獲得していることで知られています。
ジョンフォスターの生地はコシとしなやかさのある生地。
品質の高さとコストパフォーマンスにも優れています。
イギリス生地の特徴とイタリア生地の特徴をミックスしたような風合いの生地はどちらの良さも味わうことができます。
品質の高さから世界のアパレルメーカーやブランドで使われています。
スーツ-人気イギリス生地「JOHNFOSTER-ジョンフォスター」の評判ってどうなの?特徴まとめ
6.フォックスブラザーズ-FOX BROTHER
フォックスブラザーズは1772年にイギリスのウェリントンにて創業したおおよそ250年ほどの歴史がある生地ブランド。
フランネルの創設者、フランネルの王様、秋冬の高級生地としても知られています。
※フランネル・・ウール生地を起毛加工させた生地。
フォックスブランドのフランネルの生地は原料や織り、紡績にこだわることで上品で上質。
クラシックで伝統的な雰囲気があります。品質の高さから世界で定評があります。
定番コレクションであるクラシックフランネルは抜群のコシを備えながら硬すぎない高級感のある仕上がりになっています。
スーツ-人気イギリス生地「FOX BROTHER-フォックスブラザーズ」の評判ってどうなの?特徴まとめ
7.サヴィルクリフォード-Savile Cliford
サヴィルクリフォードは1899年にイギリスの織物の産地で有名なハダースフィールドに創業した生地ブランド。
イギリスの伝統、独創性を守りながら現代的な生地作りとして有名です。
サヴィルクリフォードは生地の打ち込みがしっかりとしてハリコシがあり大人のエレガントさのある色柄。
最新の設備の導入によってコストパフォーマンスにも優れています。
サヴィルクリフォードで仕立てたスーツはイギリスらしい重厚感があり、伝統的なスーツを求める男性に人気がある生地ブランドです。
8.チャールズクレイトン-CHARLES CLAYTON
チャールズクレイトンは1959年にイギリスの羊毛産業の中心地であるカルダーデール・エランドで創業した高級生地ブランド。
イギリス生地らしいハリコシがありながらも艶感のあることで知られています。
チャールズクレイトンのウール、カシミヤ、シルクなどの天然素材を使った生地は最高品質。
品質の高さから「アルマーニ」や「プラダ」、「グッチ」、「ルイヴィトン」といった一流ブランドからの信頼も厚いです。
9.アーサーハリソン-ARTHUR HARRISON
アーサーハリソンは毛織物産業として有名なイギリスのハダースフィールドで創業した生地ブランド。
軍服を納めていたバックグラウンドもあるブランドです。
伝統的な手法で生み出されるアーサーハリソンの生地はイギリス生地らしいしっかりとした生地感があります。
なかでもアーサーハリソンのフォーマルブラックはイギリス生地メーカーのなかでも黒の深みがあることで有名です。
礼服専用に織られたドスキンやタキシードクロスの生地は最上級の礼装にふさわしい気品を演出します。
大人の貫禄のあるフォーマル生地を選ぶ際には候補に入れておきたい生地ブランド。
10.ハリソンズ・オブ・エジンバラ-HARRISONS EDINBURGH
ハリソンは1863年にサー・ジョージ・ハリソンによって創設されたイギリスの名門マーチャントです。
※マーチャント・・毛織物商社
「最上級の原毛のみが最上級のオーダーメイドの服地を作り上げる」哲学のもと最高級の原毛のみを使用しています。
原毛のみならず仕上げまでの全ての工程で妥協を許さないため、ハリソンズの生地は高品質。
ハリソンズの生地は本場イギリスの老舗テーラーのみならず世界中の名門テーラー、ブランドで取り扱われています。
11.マーチンソン-MARTINSON
マーチンソンは1859年のハダースフィールドで創業したブランドです。
フレスコ、フランネルなどの重厚感のある生地で知られるブランドです。
マーチンソンといえばフレスコというほどマーチンソンのフレスコ生地は有名です。
フレスコ生地は圧倒的なハリコシがありざっくりとした風合い、通気性、耐久性、シワに強い生地です。
フレスコ生地のしっかりと生地感はスーツにすると仕立て映えし、通気性、耐久性があるので夏にも最適です。
※フレスコ・・2本の強撚糸を撚り合わせて1本の糸にした「2PLY」、2PLYにさらに1本の強撚糸を加えた「3PLY」の糸で織られた生地のこと。
しっかりとした重さのある生地感、クラシックさを求める男性に人気の生地ブランドです。
スーツ-イギリス生地ブランド「MARTINSON-マーチンソン」の人気・評判ってどうなの?特徴まとめ
12.アルフレッドブラウン-ALFRED BROWN
アルフレッドブラウンは1915年にイギリスのウエストヨークシャーで創業した生地ブランドです。
しっかりとした目の詰まったハリコシ、艶、コストパフォーマンスに優れた生地を展開。
品質の高いことから2016年のリオオリンピックではイギリスのユニフォームとしてアルフレッドブラウンの生地が採用されています。
他にもギーブス&ホークス、ポールスミス、アクアスキュータムといった有名ブランドでも使われています。
13.ボア ローバック-BOWER ROEBUCK
ボアローバックは1899年にイギリスのハダースフィールドで創業したイギリス生地メーカー。
100年を超える英国の老舗メーカー、世界最高峰の生地であるスキャバルの織元として知られています。
ボアローバックは英国生地の中でも最高級の品質でありながらコストパフォーマンスに優れているイギリス生地ブランドです。
日本ではあまり有名ではありませんが海外では一流の毛織物工場として知られています。
最高級のカシミヤと最高級の梳毛ウールを織り交ぜた上質な生地などを展開するボアローバックは上品さと落ち着きがある品質の良い生地を展開しています。
時代性を敏感に捉えるラグジュアリーな生地作りに定評があります。
14.イギリス生地を使ったスーツはどこで買えるのか?
スーツは量販店、百貨店、オーダースーツ専門店、セレクトショップとさまざまなところで販売されています。
日本の生地やイタリア生地を使ったスーツは量販店、百貨店、セレクトショップに多いですが上質なイギリス生地を使ったスーツは少ないです。
上質なイギリス生地を使用したスーツは既製品(出来上がったスーツ)ではあったとしても数や種類は少ないです。
イギリス生地を使ったスーツを求めるなら生地の種類を数多く揃えるオーダースーツ店で探されるのが気に入った生地を見つけやすいです。
15.イギリス生地の価格は安い?高い?
イギリス生地ブランドを使ったスーツの価格は安くない傾向です。
スーツ生地ブランドで有名な産地としてイタリア、イギリス、日本と種類があるとご紹介しました。
なかでもイギリス生地ブランドの価格は高い傾向です。
ブランド生地のスーツを使っていても¥29.800円や¥39.800円のスーツと低価格で販売されていますがイギリス生地ブランドを使ったスーツは少なくあったとしても数少ないです。
イギリス生地ブランドのスーツを求めるなら¥50.000円以上はすると考えていた方が良いです。(¥50.000円ほどだと仕立てが良くない場合もあります)
【スーツ-安くて良い生地ブランドはどこ?】コスパに優れるスーツ選びに役立つイタリア生地ブランドをご紹介。
16.まとめ
品格と貫禄ある大人のスーツ選びに欠かせない生地選びではイギリス生地がおすすめとしてイギリス生地ブランドご紹介しました。
イギリス生地ブランドのしっかりとした生地感は品格と貫禄を演出してくれます。
(もちろん今回ご紹介した生地ブランド以外にもイギリス生地ブランドはあります。)
今回ご紹介したイギリス生地ブランドでも種類が多いのでどの生地ブランドを選んだら良いかわからないという人いると思います。
あくまでも個人的な感想としては「テーラーロッジ」や「サヴィルクリフォード」、「ジョンフォスター」、「アルフレッドブラウン」は使いやすい感想です。どのブランドが良いのか悩まれたら一つの目安にしてください。
今回ご紹介した内容が皆様の品格と貫禄あるスーツ選びの参考になれば幸いです。