あまり耳にしたことがない「ディレクターズスーツ」。響きがかっこいい「ディレクターズスーツ」。
「ディレクターズスーツ」とはどんなスーツなのか?
「ディレクターズスーツ」は誰がどこで着るのか?
疑問に思う人も多いです。
ディレクターズスーツは社会人として知っておきたいフォーマルな大人の服装知識。大人の服装知識がなければ恥をかくことも。。
「ディレクターズスーツとはどんなスーツなのか?」「いつどこで誰が着るスーツなのか?」をご紹介します。
ビジネススーツ〜フォーマルスーツまで10年以上販売する筆者が響きがかっこいい「ディレクターズスーツ」についてご紹介します。
ディレクターズスーツとは?どんなスーツ?
ディレクターズスーツとは「ブラックジャケット」、「コールパンツ」と呼ばれるブラックとグレーのストライプ柄が入ったパンツを組み合わせたスーツのことです。
全身をブラックで纏ったブラックスーツよりもかしこまった上品なな印象となるフォーマルスーツの一つです。
■ディレクターズスーツはブラックスーツよりも格上の着こなし
ディレクター(重役)の執務服として欧米で流行。
重役クラスの格式高いフォーマルスタイル「昼間の準礼装」として用いられます。
■ディレクターズスーツはいつ着るスーツなのか?
ディレクターズスーツは昼間におこなわれる格式の高い結婚式や披露宴。
公式行事、各種式典、表彰式、格式のある葬儀・告別式、発表式で着る準礼装のスーツです。
■ディレクターズスーツは誰が着るスーツなのか?
ディレクターズスーツは結婚式では親族・主賓・上司の立場ある招待客。両親ではないがちょっと立場が特別な人が身につけることが多いスーツです。
格式のある葬儀の喪主、表彰式での受賞者などの昼間の慶事でブラックスーツよりワンランク上の人が着るスーツです。
結婚式では一般の招待客であるご友人などは略礼装であるブラックスーツ・ダークスーツを着るのが無難となります。
正礼装・準礼装・略礼装とは?
ディレクターズスーツは「準礼装」にあたるとご紹介をしました。
きっと「準礼装」とはなんのこと?と疑問に思った人も多いのではないでしょうか?
フォーマルスーツには格式があります。
フォーマルスーツの服装では「正礼装」・「準礼装」・「略礼装」と種類があります。
■正礼装とは?
最も格式の高い服装となります。
男性では朝・昼間では「モーニングコート」。
夜は「テールコート(燕尾服」が正礼装となります。
結婚式では新郎・両家の父親・媒酌人が一般的。
参考
「モーニングコートを新郎が着るの?」「親族のお父さんが着る服装ではないのか?」と思われている人も多いです。
洋装の結婚式の本場である欧米諸国で根付いているドレスコードでは日中の挙式の正しい服装として「モーニングコート」が推奨されています。
■準礼装とは?
今回ご紹介しているディレクターズスーツもあたる準礼装。
準礼装とは正礼装のつぎに格式のある服装で、正礼装に準ずる服装です。
男性の準礼装の朝・昼間の服装は「ディレクターズスーツ」。
夜の準礼装の服装では「タキシード」。
結婚式では親族・主賓が着用します。
参考
兄弟が結婚するときは自身は「ディレクターズスーツを着用しなければならないのか?」と気になります。
今では兄弟でもブラックスーツで出席する人も多いです。ブラックスーツは準礼装のなかでも格下の扱いとなります。
ブラックスーツと異なる変化を求める人、会場の格式で決められたら良いです。
■略礼装とは?
略礼装とは準礼装よりも格式が下の服装です。
略礼装ではブラックスーツ・ダークスーツ。
時間帯は問わず着用することができます。
略礼装は結婚式では披露宴・二次会のゲストが主に着用する服装です。
【フォーマルスーツは絶対に必要】賢い買い方とは?ブラックスーツではいけないの?
■朝・昼の服装と夜の服装の時間帯
「正礼装」・「準礼装」では朝・昼の服装と夜の服装が異なるとご紹介しました。
「何時頃から服装が変わるのか?」
午前中〜18時(冬は17時)までであれば「昼の服装」
18時(冬は17時)以降であれば「夜の服装」となります。
ディレクターズスーツの着こなし
ディレクターズスーツとは「ブランドジャケット」・「コールパンツ」とご紹介しました。
ではシャツ・ネクタイ・靴はどれを選べばいいのか?
おもに結婚式でディレクターズスーツを着る人の着こなしをご紹介します。
ポイント
◆ディレクターズスーツの着こなし
■ジャケット
ディレクターズスーツ
■ベスト
ジャケットと共布・グレー・オフホワイト
■パンツ
コールズボン(グレーと黒のストライプ)
■シャツ
ウイングカラーシャツ・白無地のレギュラーカラーシャツ
(袖口はダブルカフス・シングルカフスのどちらでも可)
■ネクタイ
シルバーグレー・白黒のストライプアスコットタイ
■カフス
ゴールド、もしくはシルバーの台にパールや白蝶貝をあしらったもの
■ベルト
白黒のサスペンダー
■チーフ
白のリネン素材(麻)・シルク素材(絹)
■靴
黒のキッドかカーフ素材を使ったストレートチップ、もしくはプレーントゥ
■ウイングカラーとは?
襟全体が立ち上がり襟先だけが前に折り返されたシャツのこと。結婚式などのフォーマルスーツには欠かせないシャツ。
■アスコットタイとは?
横幅の広い蝉型のネクタイのこと
■カフスとは?
ドレスシャツの袖口を留めるためのアクセサリー。
■キッド素材・カーフ素材とは?
キッド素材は生後6ヵ月前後の子ヤギ。
カーフ素材は仔牛でできた牛革。
■ディレクターズスーツで蝶ネクタイをしてもいいのか?
ディレクターズスーツではホワイトタイやアスコットタイが一般的。
ディレクターズスーツを着るシーンでは格式あるシーンがほとんどなので蝶ネクタイを避けられるのが賢明です。
ディレクターズスーツはどこで買う?
ディレクターズスーツを販売しているお店は少ない傾向です。
あまり耳にしたことがない人が多いように着る人・着用シーンが少ないためです。
ディレクターズスーツを求める人ではオーダースーツで作られる人が多いです。
■ディレクターズスーツではレンタルする人も多い
ディレクターズスーツは着用する頻度の少なさから「わざわざ買わなくてもいいのでは?」と考える人は多いです。
今では格式の高いフォーマルスーツのモーニングコート・ディレクターズスーツ・ブラックスーツまでレンタルできるところが多いです。
結婚式場で紹介されるレンタルフォーマルは値段が高いのでレンタルサービスを利用される人も多いです。
■ディレクターズスーツをレンタルするならタキシードステーション/TUXEDO STATIONもおすすめ
例えば東京・横浜・大阪に店舗をもつ<タキシードステーション>。
タキシードステーション/TUXEDO STATIONではディレクターズをレンタルすることができるのでおすすめです。
私自身も結婚式でタキシード・両家のモーニングをレンタルしました。
自身のタキシードは店舗に来店しレンタルしましたが、両家の父親は電話でサイズを聞いてレンタルをしました。
来店して採寸する時間がない・地方で来店できない・ディレクターズスーツのフォーマルをレンタルする場所がないという人はオンラインでレンタルするサービスもあります。
採寸のやり方などは教えてくれるので、その通りにすれば大丈夫です。
シャツ・靴・ネクタイなどの小物も一式用意してくれるのでとても楽で便利なサービスです。
コーディネートを考える必要もありません。
タキシードステーションではディレクターズスーツをおおよそ15,000円ほどからレンタルすることができます(価格はシーズン・時期によって変わることがあります)
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「ディレクターズスーツとはどんなスーツなのか?」「いつ誰がどんなとき着るのか?」についてご紹介しました。
ディレクターズスーツは馴染みが少ないですが、自分が準礼装を求められるシーンで着ていけば、品格や上品さを演出できます。
フォーマルなルールは年々知る人が少なくなっていますが、いざという場面で恥をかかないためにも知っておきたい大人の服装マナーでもあります。
間違えてディレクターズスーツを着用してしまうこともありません。
今回ご紹介した内容が皆様のスーツ選びの参考になれば幸いです。
ディレクターズスーツをオーダーしようと考える人に役に立つオーダースーツの知識についてご紹介している記事もありますので参考にしてください。