スーツを着る人で多いお悩みが「パンツの股裂け」問題。
スーツがダメになるときは、「毎回パンツの股が裂けて着れなくなる」。
新しいスーツを買っても、次も「股裂け」が起きそうで怖い。不安を抱える人は多いです。
スーツのパンツの「股裂け」の原因は何なのか?
「股裂け」は修理できるのか?
スーツの「股裂け」でお困りの人に向けて、スーツ販売歴15年以上の筆者が「股裂け」の原因、修理についてご紹介。
スーツの「股裂け」でお困りの人は参考にしてください。
スーツの「股裂け」の原因とは?
スーツの「股裂け」の原因は「連続着用」「パンツのサイズが合っていない」「スーツの選び方」とさまざま。
原因がひとつという人もいれば、「サイズが合っていないスーツを連続着用する」と原因が二つという人もいます。
スーツの「股裂け」を軽減させるなら原因をひとつずつ減らすようにしましょう。
スーツの股裂けの原因「連続着用」
スーツは着用をすると動作や歩行によって、少しずつ摩耗していきます。
特に股部分は摩擦が発生しやすい部分。連続着用をしていると摩耗が進みやすくなります。
さらにスーツは一度着ると目に見えなくても汗が付着しています。汗が残ったまま連続着用すると摩耗が進みやすくなります。
スーツは一度着たは2日〜3日ほど休ませるようにしましょう。
スーツの股裂けの原因「サイズが合ってない」
「スッキリとしたシルエット」「細く見せたい」ということで、スーツのサイズを小さいものを選んでしまう人もいます。
スーツのサイズが合っていないと生地に余分な負担がかかり「股裂け」に繋がりやすいです。
以前、ちょうど良かったサイズでも、体型が変化をしてしまうと生地に負担がかかり「股裂け」の原因となります。
スーツは自分の体型に合ったサイズを選びましょう。サイズがきついと感じたら、破れる前にサイズの修理をすることをおすすめします。
スーツの股裂けの原因「スーツの選び方」
スーツの生地ではSuper120’s、Super150’s、Super180’sなど種類があります。
Superのあとに続く数字が上がるほど、滑らかで柔らかい手触り。着る人の見た目も「上品」にしてくれます。
「上質」「上品」の反面、デリケートな生地となります。
上質な生地を使ったスーツで連続着用や激しい動きなどをしていると生地が摩耗し、「股裂け」に繋がりやすいです。
上質な生地を使用したスーツで自転車に乗ると裂けやすい傾向でもあります。
スーツの「股裂け」が気になるなら、スーツの生地選びを変えるようにしましょう。
Super100’s、Super120’sほどの生地は適度な上質感もあり、日常使いもしやすい傾向です。
スーツの「股裂け」修理はできる?
スーツの「股裂け」は修理することができます。
修理方法としては「かけはぎ」「ミシンタタキ」があります。
「かけはぎ」の方が修理料金が高く「ミシンタタキ」のほうが修理料金が安い傾向です。
スーツの股裂けの修理方法「かけはぎ」とは?
かけはぎ(またはかけつぎ)とは、衣類の破れた箇所を共布(スペアの布)を使って補修する方法です。
かけはぎは破れた部分や補修跡が完全に元通りにはなりませんが、「ミシンタタキ」と比べて目立たなくなります。
かけはぎは糸を1本ずつ手作業で縫うため、非常に手間がかかり、熟練した職人の高い技術が必要なため、料金は高くなりやすい傾向です。
修理料金は破れた大きさによって異なります。¥5,000〜¥10,000ほどかかる場合や、¥10,000以上する場合もあります。
スーツの股裂けの修理方法「ミシンタタキ」とは?
ミシンタタキ(ミシン刺し)は破れた部分やほつれた部分をミシンで縫い直して補強する技術。
かけはぎに比べて手軽に修理できますが、見た目がやや目立つ場合があります。
修理箇所が比較的目立たない場所にある場合に向いているので、着用しても目立ちにくい「股部分」であれば、ミシンタタキの修理でもいいでしょう。
ミシンタタキは破れた大きさによって値段も変わりますが、¥2,000〜¥5,000ほどとなります。
-
スーツ「自転車で股が破れて困る」破れ軽減対策をご紹介
スーツを着て自転車に乗ると、「スーツのパンツの股がいつも破れてしまう」とお困りのビジネスマンは多いです。 スーツを長持ちさせるためには、スーツで自転車は避けたいもの。 しかし自宅から駅ま ...
続きを見る
スーツの「股裂け」でお困りの人に向けて、「股裂け」の原因、修理についてご紹介しました。
スーツの「股裂け」でお困りの人はぜひ参考にしてください。
今回ご紹介した内容が皆様の参考になれば幸いです。